準備が早くできて、時間が余ったのでしばし病室で待機。
起床、歯磨き、洗顔、浣腸、心臓バクバク。
8時半に夫、娘、母が来る。
シャワーしてから、浴室でそのままナースコール。
ナース・ゴールド(仮名)が、右脚をまるごと消毒してくれた後で、
滅菌布でスッポリ包む。
これから先はもう歩けない。
ストレッチャーで移動。
9時出棟。
5階の手術室に初めて入る。
メガネがないので、よく見えない。
病棟看護師さんから、手術室看護師さんへ渡される。
システムキッチンのような狭い所へ転がりながら入って行く。
背中の床が抜けて、手術台の上に落ちる。
麻酔科の女医、焼き肉先生(仮名)が、左手の甲に点滴を入れる。
(この先生の本名は麻酔科医として、すばらしい名前だ)
手術室に「メモリー」が流れ始めた。
これはいい。
今まで、私の人生の転機には、いつも流れていた曲だ。
運命的だということに、勝手に決める。
デイライト
夜露をはらい
花はよみがえる
ひまわりのように
待とうよ
夜明けの彼方から
現れる明日を
酸素マスクを当てられる。
大島弓子さんの
「ゆるいですよ、もれてます」ってやつだ。
キツ過ぎて呼吸困難になりそうだが、まさか酸素マスクで窒息はしないだろう。
「点滴で麻酔の薬入れますから眠くなりますよ」
と言われる。
さて、じっくり観察しようと、天井の模様を見つめる。
3秒後ぐらいに、目に油を流されたように、天井の模様が霞む。
気持ち悪いので、まばたきしようとしたが、
まばたきのために閉じた目を、開けることなく、何もわからなくなった。
瞬殺。
眠いとかなんとかいう感覚は全然なかった。
つづく。
起床、歯磨き、洗顔、浣腸、心臓バクバク。
8時半に夫、娘、母が来る。
シャワーしてから、浴室でそのままナースコール。
ナース・ゴールド(仮名)が、右脚をまるごと消毒してくれた後で、
滅菌布でスッポリ包む。
これから先はもう歩けない。
ストレッチャーで移動。
9時出棟。
5階の手術室に初めて入る。
メガネがないので、よく見えない。
病棟看護師さんから、手術室看護師さんへ渡される。
システムキッチンのような狭い所へ転がりながら入って行く。
背中の床が抜けて、手術台の上に落ちる。
麻酔科の女医、焼き肉先生(仮名)が、左手の甲に点滴を入れる。
(この先生の本名は麻酔科医として、すばらしい名前だ)
手術室に「メモリー」が流れ始めた。
これはいい。
今まで、私の人生の転機には、いつも流れていた曲だ。
運命的だということに、勝手に決める。
デイライト
夜露をはらい
花はよみがえる
ひまわりのように
待とうよ
夜明けの彼方から
現れる明日を
酸素マスクを当てられる。
大島弓子さんの
「ゆるいですよ、もれてます」ってやつだ。
キツ過ぎて呼吸困難になりそうだが、まさか酸素マスクで窒息はしないだろう。
「点滴で麻酔の薬入れますから眠くなりますよ」
と言われる。
さて、じっくり観察しようと、天井の模様を見つめる。
3秒後ぐらいに、目に油を流されたように、天井の模様が霞む。
気持ち悪いので、まばたきしようとしたが、
まばたきのために閉じた目を、開けることなく、何もわからなくなった。
瞬殺。
眠いとかなんとかいう感覚は全然なかった。
つづく。