朝、キラちゃんに「シャーーーッ!」と怒られて目が覚めた。
私がタクトと一緒に寝ていたので、
怒ってタクトを威嚇したのだ。
だって、ゆうべあんたがいなかったから、
しかたなくタクちゃんと寝たんじゃないの。
初めて家族4人そろって「CATS」に行った。
初演を恋人(今の夫)と観た時に、
絶対、子供にも観せてやりたいなぁと思って、
それから23年、ようやく実現したのだ。
たぶん最初で最後でしょう。
息子は気乗りしないのを、嫌々つきあったという体面上、
終始楽しそうではなかったけれど、
思っていたほど嫌ではなかったんじゃないかと思っている。
「マンマ・ミーア!」に連れて行った時は、完全に失敗だった。
「オペラ座の怪人」は高校の行事で観に行ったが、
おもしろくなかったと言う。
要するに、舞台にまったく興味がないのね。
(なんで演劇部なんか入ってたんだよっ!)
でも今日の「CATS」は、少しは気に入ったんじゃないかと・・・。
だってタガーって、あんたにそっくりじゃん、態度が。
それに猫、好きでしょ?
「タガーとジェニエニドッツが気に入った」
と言っていたけど。
夫は、平成CATSは、約1年ぶりで2度目。
この人は素直で、何を観ても喜んでくれるからいい。
「猫たちが喧嘩ばっかりしてる」と喜んでいる。
いろいろ興味深い「CATS」だった。
気になっていたのが、阿久津陽一郎さんのタガー。
悪くはないんだけど、どうもまだご本人が、
どういう方向に持って行くのか決めあぐねている感じ。
どっちへでも行けそうなニュートラルなタガーではあるけれど、
くっきり、きっぱりした色がない。
首から上が、山口さんを彷彿させるのだが、
アホに徹しきれない。
腰から下は、芝さんに近いのだが、
こちらもエロに徹しきれない。
(ただ身体つきだけは、どことなくエロい)
ナルシストというわけでもなし、グ~タラでもなし、しつこくもなし、
ちょっと何か仕掛けては途中で引っ込めてみたり、
何かと中途半端で迷いが見える。
客に要求するカーテンコールの拍手も、
自信なさげでキレがないので、客が迷ってグズッと崩れる。
もっとひらきなおってしまえばいいのに~!
阿久津さんの顔には、白いタガーの方が似合うかも。
どうも守りに入っているような気がするんだよな。
まあ、健闘しているとは思った。
将来、化けてくれることを期待。
ジェリーロラムの谷内愛さん、可愛くて幼くて未成熟なジェリロ。
むしろシラバブに見えてしかたがない。
グリドルボーンは、要所要所の決めの芝居が
カッチリと、パズルのようにはまって、思いのほかよかった。
彼女も将来に期待。
表情はすごくよかったよ。
李涛さんのスキンブル、好きだ。
この人、何をやっても嫌じゃない。
南めぐみさん、妙にむちむちしたシラバブで、
幼児体型で可愛いと言えないこともないけど・・・。
やっぱり青木香澄さんが一番可愛いじょ~!
息子とはもう二度と一緒に観ることはないだろうけど、
夫とはまた一緒に行こう。
夫と「CATS」を観ると、23年前のワクワクを思い出す。
娘は、いい位置に座っていたのだが拉致されず。
後ろの席の母子がずっとしゃべりっぱなしで、
うるさくてたまらないと怒っていた。
ジェリクルギャラリーには、
本屋のネーチャンことびーちが来ていた。
おもしろい席だったそうだ。
びーちは2階席が好きだからね。
私はやっぱり、グルグル回りたい~。
最初で最後の家族CATS、4人でお茶飲んで帰宅。
いずれ私が亡くなったら、
この日のことを思い出して、しんみりするがよい>息子
娘が、これでもかというほどつきあってくれるんだから、
まあ、いっか。