心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「私の中のあなた」

2010-02-22 | 映画「ら・わ」行
サラ(キャメロン・ディアス)とブライアン(ジェイソン・パトリック)夫妻は長男ジェシー
(エヴァン・エリングソン)、長女ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)との4人家族で幸せに
暮らしていた。しかしケイトが2歳の時、白血病に冒される。そこで両親は娘の生命を
救うため、遺伝子操作によってドナーにぴったりの新たな子供を“創る”。こうして
生まれてきた次女アナ(アビゲイル・ブリスリン)は、幼い頃からケイトの治療のために
何度も手術台に上がり、過酷な犠牲を払ってきた。ところがある日突然、11歳のアナは
自ら弁護士を雇い、姉ケイトへの腎臓の提供を拒んで両親を訴えるという行動に出る・・。



冒頭からしばらく、いや、後半にいくまで、ずっと予告編で知り得た
知識のまま物語は進んで行ったので、やはり、上の子を助けるため、
これしかなかったかもしれないとはいえ、そのためだけに子供を作るって
いうのはなぁ~・・と、いろいろ考えさせられ続けました。
アナが弁護士を雇って親を訴えるという時点で、すでに衝撃的でもあったし、
この前半の部分だけでも、かなり満足して見ていたんです。
 
が、後半になって、うわぁ~・・・そうだったのか・・・と、さらに
心かき乱されました。もう、充分前半で考えさせられ、心動かされ、
切なくなり、様々な心の変化があった私ですが、後半、こう来るとは・・。 
ドナー拒否のエピソードがメインの物語ではなかった・・・。

“難病ものだよねぇ、でも、泣け泣けというものや、押しつけがましい
ものだったらちょっと嫌だなぁ”って思って見始めたんですが、こういう
展開をするとは思ってもみなかったです。

それに最初は、アビゲイルちゃん演じるアナが主人公なんだろうなぁと
思って見てたんですが、違ってました。一応そんな感じではあるんですが、
それぞれの人が主人公である部分があって、ちょっと群像劇風。
群像劇大好きな私ですし、誰か一人に感情移入して見るんじゃなくて、
それぞれの人に、その時々に、しっかり入り込んで見ることが出来たのも、
より一層心動かされた要因だったと思います。
 
それぞれの人たちの気持ちが本当に良く伝わって来て、たまらなかったです。
“あなたの考えもわかる、うん、あなたの考えもわかるよ、うんうん、
それもわかる・・”と、登場人物みんなに気持ちを持って行かれつつ見ました。
母親の気持ち、ケイトの気持ち、アナの気持ち、ジェシーの気持ち、
そして父親の気持ち・・。あ~~、思い出すと、なんかじわ~~~~っと
涙が出てきそうです。見てる途中も何度も涙が出てきました。

脇の登場人物、弁護士、判事(ジョーン・キューザック)にまで、
ちゃんと行き届いた人物描写がなされていたのも好感でした。
それぞれ小さなエピソードではありますが、その人となりが伺えるような
描写が良かったです。

登場人物、みんな良い人で、みんなしっかり“心”をもって行動して
るんですが、特に父親の行動、心情、なにもかもが本当に素晴らしかった!
父親の立ち位置、これが本当に良かったですし、一番印象に残りました。
 
死に逝く人、それを看取る人。死者を葬り、死者に対して思いを馳せ
そしてこの世に残された人たちは、その後の生活をまた送る・・。
普遍でもあり、重いテーマを真摯に描きつつも、どこか温かな気持ちにも
なれた、素晴らしい作品でした。

個人的お気に入り度5/5

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27 コメント

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すっごく考えさせられました (トリみどり)
2010-02-22 09:21:06
メルさんおはようございまーす。わーい一番のりだ!

さてさてこの映画、私もとても考えさせられるお話で、そういう意味では好きです。というのは、「泣ける!」を前面に押し出してる宣伝の仕方は私はあんまり好きじゃないので…。泣くかどうか、感動するかどうかは観る人にお任せしようよ、と思うのです。

キャストが良かったですね~。特にお父さん!もうメルさんの感想にまったく同意です。
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こんにちは♪ (yukarin)
2010-02-22 13:37:55
おお~満点ですね!!
看取る方も看取られる方もいろいろと考えさせられましたね。
重いテーマなのにどこか温かさのあるお話で素晴らしい作品でした。
お涙頂戴的な感じではないのも良かったです。
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TBありがとうございました。 (vic)
2010-02-22 17:32:05
本当に誰の心情も理解・共感出来る
だからこそ、本当に困ってしまいました。

母親と同じ立場だったら同じようなことをしたいと思うかも知れません。
「それは人として許されないことだ」という理性を持ち続けることは死に行く我が子を目の前にすると、難しいんだろうな、と感じました。
返信する
Unknown (リバー)
2010-02-22 22:32:46
TB ありがとうございます

この作品 去年見たのですが 私的には2009年のベストの1つの作品でもありました。

それぞれの視点からの構成、脇役の良さも光っていて
そして ストーリーもしっかりと練られていて、考えさせられるテーマ 素晴らしかったです
返信する
切ないですねぇ・・ (メビウス)
2010-02-22 22:39:11
メルさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

日本のケータイ小説の映画のような押し付けがましい難病モノと違い、ただ涙を誘うだけじゃなく1人1人の心情がとても丁寧に描かれてるところが素晴らしかったですよねぇ。でも家族それぞれ想い合ってるだけにすれ違いのようなものが起こってる現状がとても沈痛でもあり、ケイトのためとはいえやや行き過ぎた行動が当初多く見えたサラを見てたら、涙が出るというよりも自分は切ないという感情の方が先行してたような気がします・・
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Unknown (may)
2010-02-22 22:40:25
長男役の男の子、どこかで見たことあると思ったら「CSI:マイアミ」でホレイショの息子役カイルを演じている子でした。
既に映画に出演していたんですね。

この映画は見ていないんですが、子供のドナーのために子供を授かってという話でしたよね。
同じような題材で昔「CSI:ベガス」で取り上げていたことがあって、すごい世界だなあ~と思ったことがあります。
ドラマではドナーとして育てられた妹を助けるために病気の兄が自殺する、という結末だったように思います。。。
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泣かされましたぁ (ちゃぴちゃぴ)
2010-02-22 22:56:18
難病・子供・家族…、泣け~映画のてんこもりなんですが、泣かせ方がよかったですよねぇ。
私も、「ほれ、ここで泣け」というのは好きじゃない(でも、よくのせられる)。
主人公が実は一人じゃないっていうのは、そうだなって思います。どの人にも、感情が実に持って行きやすかった。
おとうさん、よかったですよね。
何気なく、お父さんにカメラが行き、その先の表情がよかったですよね。そんな感じで、そこにいる人にカメラがまわって表情をとらえるせいか、それだけで「わかる」なにかがあります。
お互いを思いやるみんなの思いがわかってきたとき、たまりませんでした。
一生懸命すぎる母も、痛い気持ちはわかるし。また、それを家族みんなわかってるもんなぁ。
泣かせ上手な映画だわっ。それだけじゃなく、色んな事も考えさせられました。
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Unknown (de-nory)
2010-02-23 07:53:38
メルさん。
TB・コメントありがとう。
メルさんも、こういう話好きですよね。
ご承知かと思いますが、私は大好きな話です。
思うところあって、今年から年間ランキングをつけるのを止めました。
付けていたら、上位間違いなしですね。

男の私としては、父親像がすばらしかった。
こんな親父でありたいと思いますね。
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トリみどりさんへ♪ (メル)
2010-02-23 08:09:50
トリみどりさん、こんにちは☆^^

一番乗り、ありがとうございます~(*^^)v

これにはすっかりやられちゃって、じわじわと何度も涙が出てきましたが、仰る通り、ここで泣け!という風には作ってなかったですよね。
見てるそれぞれの人が、きっと思い思いのところで泣けたんじゃないかなぁって思います。
登場人物一人一人に、みんな感情移入出来るようになっていたので、それぞれ感じるところも違ったでしょうし。
そして、登場人物一人一人の言動や、心情を思い計って、見てるこちらは、目一杯いろいろなことを考えさせられる・・そんな感じでしたもんね。
で、お父さんが良かったですよね~!
静かに、そして深く、愛情たっぷりに家族みんなのことを考えていて、わかっていてくれて・・。

私も様々考えさせられました。
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yukarinさんへ♪ (メル)
2010-02-23 08:37:38
yukarinさん、こんにちは☆^^

難病ものの映画でしたが、普通のものとは違ってましたよね。
私もそこが良かったなぁって思いました。

>看取る方も看取られる方もいろいろと考えさせられましたね。

ほんと、目一杯いろいろ考えちゃいました。
それぞれの人に、それぞれ感情移入出来るように作ってあったので、主人公一人の思いについて考えるんじゃなくて、みんなの思いについて思いを馳せたので、余計に考える事が一杯で・・・。

子供たちが考えた決断と行動が、この家族にとっては一番良かったんだろうと思いました。彼ら自身で考えたところが素晴らしいなぁ~って思いました。
見応えある良い作品でした。
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