つくるかい&Yanzu Diary

お絵描き、陶芸、アイシングビスケット。
小さな幸せと自宅教室つくるかいのお知らせです。

パリ5

2014-09-11 17:15:30 | おでかけ

ホテルで朝食。

20年近く前に、長く滞在したこの近くのユースホステルの安い朝食を思い出して娘に話して聞かせました。

 

列に並んで、配給みたいにザックリフランスパンと薄いカフェオレをもらい、

食堂でバターとイチゴジャムを世界中の若者達がパスしながら食べた事。

そこで1年の長い旅行中アジアで出会った人と偶然再会した事!

蚤の市で人生初のスリ被害にあって落ち込みまくった事。

パン屋さんで買うフルーツタルトがたまの贅沢で、

なんだかいつもちょっとお腹が空いていたけど、

毎日が面白くって楽しかった事。

 

同じ町をいまこうして、お腹いっぱいで楽しい旅行を娘としているなんて、

想像もしていなくて、素晴らしく幸せな事だなぁと思う事。

モグモグしながら聞いていましたが、旅行と同時進行だった夏休みの自由研究の旅行記を見ると

8歳なりに色々感じた様子。

 

実はわたしにも刺激的な旅でした。

大事にしている事、不必要な事、日本とちがう思い切った価値観、合理的な考え。

逆に、日本の良さ、正確さ、便利さ、繊細な美しさ、改めて色々思いました。

あまり自覚してないけど、日本にしか出来ない事や、日本ならでは、という事があるわね。

そうそう、日本のお母さん!毎日子供に作るお弁当。あれはスゴい事なの!!

パリではBento は超Coolなんですって。栄養バランスも彩りも良く、家の伝統も季節感もいっぱいつまった小さな箱。

素敵な本が書店にたくさんありました。

 

それから10年一昔という言葉の意味をかみしめる事も。

電子機器がどんどん便利になって、イベント、ホテル、交通の予約のほとんどがパソコンで出来るし

発券もプリンターで出来るし、

飛行機のチェックイン、発券作業も、英語を選択して画面の指示通りやれば出来ちゃうという。。。

だからますます、英語が重要になるわけですよね。

あぁ、機械操作もね。。。

 

だって、20年前はネットカフェあったけど、基本は数分の電話で、郵便局留の日本からの手紙を受け取るのが最大の楽しみだったもの。

そして、10年前は、それでもやはり個人では端末はあまり持たず、ネットカフェでHotmailをチェックするのが楽しみ。

上手くいくと相手の携帯アドレスとリアルタイムでチベットからやりとりできちゃう!!

時代は変わった!なんて思ってたら、今はスマホが便利なわけ。

地図とか、音楽とか辞書とかね。 

前は全部紙や、音楽専用メディアで持っていたんだものね。。。荷物も軽くなるわけだわ。

 

だから今回わたしは身軽でした。

そして、なぜか帰りも!!

せっかくだから、たくさん買い物するつもりで行ったけど、

ここならでは!というものが食べ物、文具、書籍以外ではあまりピンと来なくて、

特に今は、衣類や雑貨は東京でも手に入るものが多いので。。。

 

散歩で見つけた太陽モチーフの鏡はとりあえず担いでかえりました。

ずっと欲しかったの。ホントはもっと光線が長いのも良いんだけどこれは出会いでした。

うっかりランプシェードにも手を出すところでしたが、持てないのであきらめました。

 

これは、紙やさんで見つけた一枚の小さなカードで、開くとこんなに細かくて奥ゆきのある立体。

ホントにあんまり買わなかったんだなぁ。。。

食品や、小さなものはたくさんお土産にしましたが 配ったらあんまりうちに残らなかったわ。ははは。

 

今回 東京に残った息子は友人宅や、実家で長いお泊まりをしてお留守番。

次回は息子の番という約束です。

 

週末はパパと過ごしてもらいました。パパと実家と友人に感謝!!

海外転勤、なんと出発3日前の!!冷蔵庫も何にも無い部屋でキャンプごっこ!と預かってくれた友人宅。

子供が仲良くしていただいて、息子はやはりそのお友達に会いにいきたいそうです。

そうすると息子の行き先はアメリカになるので、それでは、英語を頑張りましょうね!と言う話に素直に少年は納得。

目的があって勉強するのは良いですね、そのほうが絶対楽しいし!

 

行った方も、残った方も、お互い特別な夏休みになりました。


パリ4

2014-09-11 00:31:23 | おでかけ

ジャーーン!これが、この日の朝ご飯。

3食の他にオヤツもとなると、いつもお腹がいっぱいのなので思い切って朝からお菓子を食べる事にしました。

たまたま散歩道にマカロンやケーキで受賞歴のあるというサロンがあったので

ここで! 私はいちじくのタルトとフランボワーズのケーキ、一応朝ご飯なのでクロワッサンもつけて

それはもう、美味しくて、感激。

 

フランボワーズのてっぺんにはフランスらしく?ラベンダーがちょこんと乗っていました。

私のも、最後に花のような香りが鼻からぬける。 とにかくおいしかった。

美味しいから他にマカロンも頂いて、散歩しながら食べよう!と

テイクアウトして、散歩(娘は大好物なのでほとんど小躍り)

これまた感激!!味に関しては正直な子なのでおいしーーーい!!と声をあげていました。

見かけたら食べる事にしようと、あちこちでマカロンは食べましたが、今まで食べた中で一番美味しい。 

 

 お惣菜屋さんや、色んな店のショーウィンドウを眺めながら、お屋敷や、美術館があれば入り、

音楽が聞こえれば、ふらりとリハーサル会場に入って行く。

最後はアンティークショップで鏡を買ってしまったので大きな箱を抱えて歩く事になりましたが

スゴく気ままで良い時間。

バスティーユから歩き始めて、行き先は道の先にあるポンピドゥーセンター。

その朝、今日は何をしてみようか?娘に近場でいくつか提案してみると、

オランジュリー美術館でモネの睡蓮でもなく、大好きなのだめカンタービレに出てくるコンセルバトワール見物でもなく、

チョイスしたのはポンピドゥーセンターで現代美術を見てみるでした。

 

いいね、行こう!!と近くのクレープリーでクレープで腹ごしらえして、

ポンピドゥー見物。

入ると最初に見えた部屋は『Little Boy』というタイトルの黒板で出来た大きな部屋。

お客さんが入って、自由に表現して良いとの事で、私達も入りましたが

黒板の時計は8時15分で止まっています。

広島の朝の学校の黒板の様子が貼ってあります。

Little Boyというのは、広島に落とされた原子爆弾の事ですね。

その広島の時間の止まった部屋に現代の世界中の観光客が足跡をチョークで残して行く。

上の方は手が届かないので、下から這い上がるようなチョークの跡がのエネルギーや炎のようにも見えて、

音楽とはちがうけど、やはり言葉のいらない、胸をギュッとつかまれたような気分になりました。

 他は映像作家さんや、インスタレーション、絵画、デザイン、建築、

現代の新しい作品が多い中、結構子供は自分の見たいように作品を楽しんでいて、

説明はいらないんだな。と。感心。

絵具が白いキャンバスにポチャッ!と乗っただけのような絵はさすがに、

なにこれ?絵なの?と聞かれましたが(笑)

 

その後、のんびり町を歩き、

こちら、スーパーで見つけた小さい巻物が6つだけの超ミニミニ弁当。

フランスのお寿司が食べてみたいというので、娘のオヤツに。

海苔とか具とか様子が変だけど(笑)醤油の味だけでも美味しい!と喜んでいました。

帰り道、町のあちこちで音楽が聞こえます。

地下鉄で、音大の学生かしら?上手でした。

手の届くところに、特別な事でなく、美術や、音楽があっていいわね!!