いや~、すっかりご無沙汰してしまいました。
しばらく基地シリーズが続いたので、趣を変えて久々の世界遺産シリーズとなります。
ウチナー(沖縄)の文化は基地あり、世界遺産ありと実にバラエティーに富んでいます。
そこがウチナー(沖縄)が他府県と違う所だと思いますし、特色だと思いますね。
前回までの世界遺産はセイファーウタキから始まって首里城までいきましたが今回は首里城の近くにある識名園です。
識名園全体図(首里城は下方に位置する)
↑南 ↓北 ←東 →西
入口
ところで識名園とはなんだと思いますか?
ウチナーグチ(沖縄方言)では「シチナウドゥン」といいます。
シチナ→識名、 ウドゥン→御殿 の意味ですね。
御殿というと?
そうです、実はここは琉球王家最大の別邸なんですね~
ここは18世紀終わり頃に造られて国王一家の保養、外国要人の接待に使われました。
外国要人とは主に冊封使(中国国王からの使者団)のことです。
ここは位置的に首里城の南側にあるため別名「南苑」→なんえんとも呼ばれました。
正門
さあ、それではどんどん奥へ進んでいきましょう。
真夏だというのにここは日差しが柔らかく涼しい風がそよぎ、驚くほど快適な環境です。
さすが王家別邸の名にふさわしい地です。
騒々しい那覇市内にあるというのに、ここだけは喧噪を感じさせないまさしく別世界といった感じですね。 不思議な感覚です・・・・・・・・・・・・・
御殿に至る歩道
番屋(見張り番の詰め所) 育徳泉(井戸)
御殿
廻遊式庭園
識名園は廻遊式庭園といって池の周りを歩きながら景色の移り変わりを楽しむスタイルとなっており、池の中には中国風東屋の「六角堂」やアーチ橋が配置されています。
そして池の周りは琉球石灰岩が積まれているのです。
つまり、ここは日本庭園ではなくあくまでも琉球と中国の折衷型庭園なんですね~
御殿正面
六角堂 アーチ橋
識名園の敷地面積は41,997平方m(約12,726坪)であり、建物の面積は643平方m(約195坪)あります。
建物の面積に比較して敷地面積がなんと65倍にもなります。
この狭いウチナー(沖縄)の地においてこれこそ王家別邸の名にふさわしいスケールとなっているワケですね・・・・・・・・・・・・
当時の識名園は第二次大戦で破壊されましたが1975年から約20年の歳月をかけて当時の姿を復活させました。
その後、2000年12月2日に世界遺産に登録され現在に至っています。
首里城からタクシーで約10分程の距離ですが、意外と知られていないかも知れませんね?
いわばここはもうひとつの琉球王国の証しなんです。
さて、そろそろ紙面が尽きてきました次回も引き続き識名園です。
お楽しみに!
アンシェーヤ!(それでは!)
こっちで言うと金沢園みたいな庭園なんですかね?!
琉球王家の別邸なんですね(._.) φ メモメモ
またまたヒロシさんのおかげで知識増えましたw
識名園似の建築物や風景が、那覇市内のあちこちに作られて、街全体が公園みたいになったらいいなー、と思いました。
残念ながらボクは金沢園に行ったことはないのですが、きっと素晴らしい所なんでしょうね?
沖縄の識名園にはハッキリいって派手さはありません、というかむしろ地味だと思います。
首里城の、あの赤を基調にした派手さとは対照的なんですね。
同じ王家の建物なのにそのアンバランスさが面白いですね。。。
県庁の近くには県庁から徒歩約5分の距離に福州園があります。
こちらは中国の福州市と那覇市が姉妹都市となっているため福州の庭園をわざわざ福州の職人が来沖して造り上げたらしいのですが異国ムードを味わえますよ。
しかし、あつしさんのアイデアは素晴らしいですね。
行政に対してどんどん街造りへの提言をして欲しいと思います。
Tバックしようと思って気がつきました。
識名園の記事、まだ書いてない(汗)
ぜひ、書いてください。
びんさんの感性で・・・・・
お楽しみ。。。