沖縄あれこれ情報ブログ

沖縄の文化、歴史をメインに沖縄あれこれ情報を発信するブログです。

ミーフガー

2005年04月29日 21時10分31秒 | 日記・エッセイ・コラム
先日、久米島へ行ってきました。

そこにはとても興味深い自然がありました。
これは何だと思いますか?

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これは「ミーフガー」といって岩石にできた自然の穴であり、昔から子宝に恵まれない女性が拝むと御利益があると伝えられている女性の神様です。

ミーフガー --->目のように穴があく--->割れ目,裂け目--->女岩

つまり女性のシンボルを表現した言葉なんですネ~。

当時の恥ずかしがり屋のウチナーンチュ(沖縄人)が間接的表現に工夫を凝らした様子が想像できますネ~。



 
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←←全景はこれです。

穴の向こうに見える水平線は東シナ海です。

つまりこの穴は中国に向かっているのですネ~。・・・・・・・母なる大地???

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あともうひとつ面白い自然があります。 

←←これです。


なんとこれはミーフガーの左側に位置しておりまるで軍艦を思わせる威容です。

そうなんです!! これはまるで護衛艦のようにミーフガーを守っている守り神かも知れません。

これは偶然にしてはあまりにも出来過ぎた自然なんですネ~

ビックリでしょう!


このようにウチナー(沖縄)には女性のシンボルあるいは男性のシンボルを表す自然がいくつかありまして、久米島にも男性のシンボルを表す「ガラサー山」という島があります。

ウチナー(沖縄)ではいずれの場合も子宝の神様としてあがめられています。

今回は残念ながらそこには行けませんでしたが機会があれば次回にでもご紹介したいと思います。


ミーフガーと守り神の会話
   ↓ ↓ ↓

ミーフガー :「私のこと、そんなに見つめちゃいやん!」

守り神   :「ヤグトゥヨ、ルクミーチキーネー、ミーフギーッサー(そうだね、あんまり見つめると目に穴があいちゃうネ)」


どうやら当時のウチナーンチュ(沖縄人)がミーフガー(目のように穴があく)と命名した理由は実はこういうことだったらしい???


アンシェーヤ!! (それでは!!)






シーサー

2005年04月16日 16時04分56秒 | 日記・エッセイ・コラム
前回の記事でウチナー(沖縄)にはこの時期の花見はないと書きましたが、それに代わる行事としてシーミー(清明祭)というものがあります。 これは親戚同士が墓の前で宴会を行うことで祖先の霊を慰めるものです。(飲んで食べてのまさしく墓前パーティ?です。)

中国にも清明祭という行事はあるようですが、さすがにウチナー(沖縄)のような宴会はないようです。

祖先崇拝のウチナー(沖縄)は横社会であり親族が祖先とともにつながり合って生きていくということから墓前パーティ?なるものがウチナー(沖縄)独特のスタイルとして根付いていったものと思われます。

歴史的にウチナー(沖縄)は中国の影響を非常に強く受けており、このシーミーはそもそも中国の暦の24節の清明に当たる旧暦3月に行う行事です。

1372年に中国から琉球王国として認められて以来、中国を受け入れてきたウチナー(沖縄)は現在に至るまで様々な形で中国の文化を享受している由縁です。 

例えば、写真を見て下さい。 
これはウチナーグチ(沖縄方言)でシーサー(獅子-->ライオン)といって各家庭および様々な場所での魔除けとなっております。
これもやはり中国から伝わってきたものといわれております。
ここウチナー(沖縄)では至る所でお目にかかれます。

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3枚目のシーサーは単なるジョークです・・・・・・・・スミマセン。。。。。

これらのシーサーは主に屋根の上、門の上、塀の上、・・・・・etc に置かれます。 

ところで、ウチナーグチ(沖縄方言)では語尾に「サー」をつけるクセがあります。
東京の「さー」とは似て非なるものといった感じでしょうか??(例: あのさー、それでさー)

ウチナーグチ(沖縄方言)の場合はこんな感じです。
ある会社での社員同士の会話:
      ↓ ↓ ↓
社員A :「あ、先ほど頼んだ書類はどうなってるネ~?」 
社員B :「えっ、未だできてないけど?」
社員A :「なんで~、 午前中に仕上げるように言ったサ~!」
社員B :「そんなこと、聞いてないサ~」
社員A :「ちゃんと言ったサ~!」

といった感じですネ~。。。

最後にダジャレを一発!!
シーサーとハブ(沖縄の猛毒ヘビ)の会話:
         ↓ ↓ ↓
シーサー :「キミは毒を持っているらしいがホント?」

ハブ    :「Yes I have.」 ・・・・・・なぜか英語で答えたそうな。。。。。(意味の分からない方は誰かに聞いて下さいネ)
         ↑ ↑ ↑
注意!! これはフィクションです。

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アンシェーヤ!! (それでは!!)









東風吹かば・・・

2005年04月06日 10時51分03秒 | 日記・エッセイ・コラム
ただいま日本列島、桜前線が北上中です!! 
花見酒で一杯!・・・・・・・・・・・・う~ん、いいですネ~。  ワクワクしてきますネ~。

この時期、本土では花見酒は欠かせない行事ですがこちらウチナー(沖縄)にはそういう習慣はありません。

何とウチナー(沖縄)の花見は1月下旬~2月で終わってしまいました。 本土より約2ヶ月早いのです。
1月下旬~2月というと冬真っ盛りの、1年で最も寒い時期ですよネ、南国沖縄といえどもやはりそれなりに寒いのです。
花見酒がないというのは恐らくそういう時期的な要因もあると思います。

今現在のウチナー(沖縄)の桜は??・・・・・写真を見て下さい。・・・・・・・・・なんと、葉桜になっています。 これじゃ~花見なんてできませんよネ~・・・・・・・・・。  残念!!(誰かさんのフレーズみたい・・・・・)
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本土の桜はソメイヨシノが殆どで淡いピンクの花ですがこちらウチナー(沖縄)の桜は緋寒桜(ヒカンザクラ)という品種で濃いピンクの花を咲かせます。  梅の花をイメージして下さい。 そう・・・・・梅です。 そっくりです。 所変わればなんとやらでやはり色彩あざやかというのが、いかにも南国沖縄的ですネ。(実際の写真をお見せできなくてスミマセン)

この写真を撮った場所は南部の東風平町にある八重瀬岳という所でこの地域では桜の見所となっています。
「東風平」と書いて「コチンダ」と読みます。

太宰府天満宮に祭られている学問の神様、藤原道真が詠んだ詩にもありますネ・・・・・・・・・「東風(コチ)吹かば匂いおこせよ梅の花、あるじなしとて春を忘るな」

そうです!! なんと、ウチナーグチ(沖縄方言)は英語的表現以外にも実は日本語の原型である古語の名残を今も残していたのです!!

再びビックリでしょう!!

東風平以外の地名として「南風原」--->ハエバル(原をバルと読むのは九州でも同じです)

地名以外には「いらっしゃいませ」--->メンソーレ(参り候-->参りそうらえ--->メンソーレ)

トンボのことを古語では「あきず」といいますがウチナーグチでは-->アーケージュー

狂言のことを古語では「よこしものいい」といいますがウチナーグチでは-->ユクシムニー(嘘をいう)

といった具合ですネ。

あと面白い表現がこれです。

東--->アガリ(太陽が東から昇る)
西--->イリ(太陽が西に沈む)
南--->フェー(はえ)
北--->ニシ(北ではなくニシです!)

那覇市(南部)で、ある本土からの観光客とウチナーオバー(沖縄のおばあさん)との会話

               ↓ ↓ ↓

観光客 :「おばあさん、すみません、名護市(北部)はどちらの方角ですか?」

ウチナーオバー :「名護市? ああ、それはねここからニシの方角ですヨ」

観光客 :「ああ、西ですね、ありがとうございます。」


???・・・・・・・まあ、実際にはこういうことはないと思いますがくれぐれも方言の意味にはご注意を!!

アンシェーヤー!!(それでは!!)