沖縄あれこれ情報ブログ

沖縄の文化、歴史をメインに沖縄あれこれ情報を発信するブログです。

復帰前のウチナーにタイムスリップ

2006年03月25日 14時39分06秒 | 日記・エッセイ・コラム

先日、今から約40年前の本土復帰前のウチナー(沖縄)に行ってきました。

それはここです↓

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これは「ゆいまーる通り」という通りの入口ですが、

「ゆいまーる」とはウチナーグチ(沖縄方言)で「助け合い」という意味です。

ウチナー風な発音では「いーまーるー」といいます。

ゆい→結い(結合、協同)、 まーる→順番(廻る?)

つまり、昔の人達は例えば農作業や住宅の建築工事などにおいて無償の労働を順番に提供してお互いに助け合ってきたワケです。

現在ではそういう習慣は廃れていますが、今でも田舎へいけばまだそれに近いことは行われているようです。

24560002_2 さあ、それでは奥に進んでみましょうね

この、~しましょうねというのは典型的なウチナー的表現です。

英語でいえば、Let's→一緒に~しましょう という意味になりますが、ウチナーンチュ(沖縄人)はひとりでの行動でも、相手に対して一緒に行動を促すような表現をするのでヤマトンチュ(本土の人)がしばしばとまどう結果となります。

例えば、会社からひとりで帰る場合にもウチナーンチュは「帰りましょうね」といいます。

いわれた相手(ヤマトンチュ)は自分も一緒に帰らなくてはいけないのかと思うワケですね~

しかし、当の本人は決してそういうつもりで言ってるワケではないのです。

ですから、あなた(ヤマトンチュ)は、特に異性(ウチナーンチュ)からそういわれた時は決して自分にアプローチしているとは思わないことですね・・・・・。。。

さて、奥に進みます。

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そこへ足を踏み込むといきなり夜になりました。

そしてなにやら昔懐かしいムードが漂っていますね~ 

白熱電球に木の電柱・・・・・ああ、懐かしい・・・・・     24560005_1

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↑いちゃりばとは出会えばという意味であり、ウチナー(沖縄)の有名な言葉に「イチャリバチョーデー」という言葉がありますがこれは「出会えば兄弟」、つまり、同義語としては

「袖すりあうも人の縁」とか「人類みな兄弟」的な意味合いですね。

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そしてこちらはなんともアメリカンチックな町並みですね~

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おや、映画館もありますよ! いや~ホントに懐かしい・・・・・

そしていかにも場末のバーといった感じのプールバー、さびれた写真屋に理容室・・・・・・・・・・・

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さて、こちらは↓昔のウチナー(沖縄)にはあちこちにあった雑貨店です。

まちや→雑貨店(商店)の意味です。

今ではすっかり廃れてしまったのですが復帰前はどこの通りにも普通に存在していました。

復帰前は通貨がアメリカドルでしたので、ドルの最小単位である1セントを当時の子供達は握りしめてよく通ったものです。(もちろん私も、です・・・古い年代?)

日本の銭とアメリカのセントは語感が似ているため1セントのことを当時は1セン、といっていました→「お母さん、1センちょうだい。」という感じでね。

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さて、面白いのがこれです。

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「おばさん買おう」に対して「おばさんは売ってない」

典型的なウチナーヤマトグチ(沖縄的日本語)のひとつですね。

子供が何かを買いにきていう言葉ですね・・・・

それに対して「おばさんは売り物ではないよ」というギャグなんですね~

そして「コーラーこーら」これは「コーラを買おう」といっているのですが

「買おう」のことをウチナーグチでは「コーラ」というのですよ。

単なるギャグですが日常生活で使われているウチナーグチ(沖縄方言)は大体こんな感じです???

さあ、ずいぶん写真を見てきましたがこれら復帰前のウチナー(沖縄)は一体どこにあると思いますか?

実はここです。 えっ!どこだか分からないって?

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失礼しました・・・・・   はい、ここです↓

なにを隠そう、ここは県内では売場面積で1,2位を争う某ショッピングセンターでした。

あなたも機会があれば是非、復帰前のウチナー(沖縄)にタイムスリップしてみてください。

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あっ、それから前回の記事、米軍ビジネスフェアでご紹介しました気になる美女は実は(有)アンテナの社長さんである石原地江さんでした。 

このアンテナという会社は沖縄県の活性化のために那覇市から業務委託を受けてビジネスフェアなどを企画運営している有望企業です。

私もいつもお世話になっておりますのでよろしくお願いしますね。

さて、そろそろ紙面が尽きてきました。

ということで、次回までお楽しみに・・・・・・・・・・

アンンシェーヤ!(それでは!)


米軍ビジネスフェア

2006年03月16日 23時36分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は米軍ビジネスフェアに参加してきました。

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実はこれ、那覇市が主催する県内企業の雇用促進を目的とした事業なのです。

つまり、ウチナー(沖縄)は全国一の高い失業率を誇って?いるのですが

これを少しでも解消できないかと目を付けたのが米軍基地という市場だったワケですね。

ウチナー(沖縄)には現在、米軍が陸軍、海軍、空軍、海兵隊と駐留しているワケですが

米軍軍属の約5万人がこの狭いウチナー(沖縄)に滞在しているのです。

この5万人という人口は言い換えればミニアメリカという小国に位置付けられるワケで、

年間で約500億円の需要があるということですからまさしくそこにはビジネスチャンスがあるワケです。

しかしなんとも奇妙な構図ですよね・・・・・・・

基地は反対だがビジネスは賛成?

いやいやそうではなくてビジネスによって国際交流と経済交流を図るということ・・・・・なのかな???

ところで全国の米軍基地の約75%がこのウチナー(沖縄)に集中しているワケですが、

さて一体いくつの基地が集中していると思いますか?

その答えは陸軍、海軍、空軍、海兵隊の四軍で合計なんと32ヶ所の基地があるのですよ~

驚きですね!

ですから昔からウチナー(沖縄)では沖縄の中に基地があるのではなく基地の中に沖縄があるのだといわれてきたのですね~

フェンスの外は間違いなく日本なのですが一歩フェンスの中へ入ればそこはまさしくアメリカなんですね~

つまり、治外法権ですから日本の法律は通用せずアメリカのそして米軍の法律が適用されるワケです。

しかし考えてみたらホントに不思議なことですよね~

一歩隔てたフェンスの中にまさしくあの超大国のアメリカがあるワケですから・・・・・・

・・・・・しばらく写真をご覧くださいね。

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←シーサーの製作実演

                         

↓美女と水陸両用車 ↑スタッフレディ  

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さて、これはなんでしょうか?

・・・・・・実は私の会社から出展した省エネ機器(インバータ)でした。

今回初めての出展参加ですが私のブロークンイングリッシュでも結構通じました。

がしかし空軍の司令官が質問してきた時はさすがに緊張してしまい冷や汗ものでした・・・・・・・(司令官とはすごく偉い人であり、制服姿が一層、緊張させました)

ラッキーなことに空軍の司令官がこの省エネ機器を気に入ったらしく今度は基地へのアプローチを依頼されました。

・・・・・・はてさてどうなることやら???

フェンスの向こうはアメリカですからオールイングリッシュです。

ということで本番に向けてイングリッシュを鍛えなくては、っと・・・・・

ところでウチナーグチ(沖縄方言)でアメリカ人のことをなんていうと思いますか?

それはね、アメリカー(語尾を伸ばす)といいます。

英語ではアメリカンですよね・・・・・これがウチナーグチ(沖縄方言)ではアメリカーとなるワケです。   

なんとなく英語に近いでしょ?

さて、そろそろ紙面?が尽きてきました。

ということで

アンシェーヤ!(それでは!)


女子プロゴルフ開幕戦、そして米人住宅跡地

2006年03月04日 23時59分25秒 | 日記・エッセイ・コラム

皆さん、すっかりご無沙汰してしまいすみませんでした。

ブログ取材がなかなかできない状態が続いて気がついたら3月になってしまいました。

今後は少なくても週1のペースで更新したいと思います。

さて、3月3日より女子プロゴルフの今季国内ツアー開幕戦がこちらウチナー(沖縄)の南城市玉城にある琉球ゴルフクラブで開催されています。

ということで2日目の昨日、観戦にいってきました。

会場と駐車場をピストン運行するシャトルバスに揺られて約5分で到着です。

それでは、しばらくネット観戦を楽しんでください。

 シャトルバス            

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会場入口

24560006_2 24560009_1 イベント広場                    

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2日目の上位12者スコア

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賞金女王の不動裕理    外国勢のダーディン

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横峰さくらとその父       横峰さくらのショット

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                                  2日目予選の成績は6アンダーで大山志保、呂雅恵が共に首位タイ、3位に西塚美希世(-5)、4位に横峰さくら(-4)となっています。

今回、宮里藍選手が不参加のため心なしか盛り上がりに欠けるような気がしました。

がしかし横峰さくらを筆頭に8位タイの諸見里しのぶ(-2)、28位タイの上原彩子(+1)らのヤングパワーが奮闘しています。

いよいよ本日の決勝ラウンドで優勝を賭けてのデッドヒートが繰り広げられるワケですが、見せるゴルフそしてプロの技を存分に発揮して欲しいものですね。

栄冠は誰の頭上に?

ヤングかそれともベテランか?

楽しみです・・・・・・

ところで皆さん、これはなんだと思いますか?

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                              これは今大会のギャラリー駐車場となっているエリアでゴルフ場とは隣り合っていますが、なにやら住宅地のような感じですよね?            

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                     実はこの地域は本土復帰前は米軍の軍人軍属の専用住宅地域だったのです。

広大な土地をフェンスで仕切って1戸建て住宅の回りは芝生が広がる優雅な米人住宅地域だったのですね~

返還されてからもうかれこれ30年位?になるのですがなぜかこの一角は未だに跡地利用がされずに吹きさらしの状態が今日まで続いているのです。

ですから先ほどの住宅は取り壊されることもなく、まるで幽霊屋敷のような姿をさらしているワケです。

住宅の中はホントに見るも無惨な状態です。

一部の住宅は改装されて一般人が住んでいるところもありますが、それはごく一部に過ぎません。

そもそもウチナー(沖縄)のゴルフは当時の米軍軍属のアメリカ人達がアメリカ文化の一部として持ち込んだのが始まりでした。

もともとウチナー(沖縄)には競輪競馬などの娯楽がなく、ゴルフは格好の娯楽として浸透していったようです。

そういうことでゴルフという娯楽は本土のそれが富裕層限定であったのに対し、ウチナー(沖縄)の場合は一般人が楽しめる娯楽となったようですね。

それが今日のウチナー(沖縄)がゴルフ先進県?となった由縁ということでなんでしょうね~???

ウチナー(沖縄)の文化はチャンプルー文化(ごちゃ混ぜ文化)といわれますが琉球王国時代は中国の文化を取り入れ、米軍統治時代はアメリカの文化を取り入れてきたワケです。

つまり、ウチナー(沖縄)は日本であり、中国であり、アメリカである???

いやいや、そうではなくて実は独自の文化を持った琉球という国が現在でも脈々と

受け継がれているのかもしれません・・・・・・・・・・。。。

アンシェーヤ!(それでは!)