いや~すっかり、ご無沙汰してしまいました。
今月は仕事が多忙で気がついたら明日から5月といった感じです。
4月のウチナー(沖縄)はシーミー(清明祭)の月ですがそれも今日で終わりです。
しかし、基本的にはそうですがゴールデンウイーク期間中にシーミーを行う家庭も実はあるんですよ~
つまりシーミーとゴールデンウイークをミックスして墓前でピクニックということですね。
これこそウチナー風合理性というべきか???
いずれにしても他府県では味わえない文化ですよね~
ところでウチナー(沖縄)では法事のことをウスーコー(御焼香)あるいはスーコー(焼香)といいます。
一般的にはスーコーは初七日から始まって四九日、百カ日、一年、三年、七年、一三年、二五年、三三回忌となります。
さて、このスーコーに欠かせないものがありますがなんだと思いますか?
これです。
えっ?・・・・・・・・・・・・・・・・・
豚?
そう、ブタです。
ブタのことをウチナーグチ(沖縄方言)ではワー(正確にはウワー)といいます。
ウチナー(沖縄)ではブタは鳴き声以外はすべて食べてしまうといわれています。
それこそ頭の先からシッポまでですね。
昔からブタの丸焼きは特に三三回忌の時に供えてきたようですが時代の流れと共に丸焼き→頭とシッポ→皮付き肉(三枚肉)と簡素化されてきました。
しかし、現在でも頭はチラガー(ツラの皮→頭)といって頭の部分を皮だけ剥がしたものを供えます。
ちょうどブタのかぶり面をイメージしてください。
耳の部分はミミガー(耳の皮)といって千切りにしたものを生でキュウリと和えて酢みそ風味付けで食します。
見た目にはそれがブタの耳だとはとうてい思えませんよ、これが。
コリコリしてさっぱりとした味であり珍味です。(耳の軟骨がコリコリしている)
これを何もいわないでヤマトンチュ(本土の人)に食べさせるとほとんど例外なくおいしい、おいしいといって食べます。
そうやって食べ終わる頃にブタの耳だよというと、そのリアクションが千差万別で面白いのです。
しかし一般的にはファンになる人が多いですね。
ウチナー(沖縄)の長寿県にはブタの食文化が大いに関係しているそうですよ。
つまり、鳴き声以外はすべて食するところにそのヒントがあるようです。
ブタに限らず食べ物で特に動物や魚介類は丸ごといただくのが健康にいいみたいです。
例えばエビのシッポには解毒作用があるからシッポも食べると食あたりしないとか・・・・・
ところでウチナー(沖縄)にブタの食文化が栄えたのはなぜだと思いますか?
それは遠い昔の琉球王国時代、特に中国から訪問する使節団をもてなすためにブタの頭からシッポ、はては内臓に至るまでの多彩な料理方法が発達したのですよ~
つまり外国からの訪問客をもてなすために発達したのが現在に至るまでのウチナー(沖縄)のブタ食文化だったワケです。
どおりで、奥が深いワケです・・・・・・・・・(捨てるのは鳴き声だけ)
さて、そろそろ紙面が尽きてきました。
次回までお楽しみに!
アンシェーヤ!(それでは!)