沖縄あれこれ情報ブログ

沖縄の文化、歴史をメインに沖縄あれこれ情報を発信するブログです。

恩納村・伊武部

2005年08月28日 22時47分14秒 | 日記・エッセイ・コラム
さて、これはなんでしょうか?

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そういえばどこかで見た覚えがありますネ~

そう、久米島のミーフガーですねネ。。。

しかし、よく似てるんですがちょっと違いますネ~。。。


正解はこちらです↓

どうですか?




絶景でしょう!

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これは沖縄県の北部に位置する恩納村という所にある万座毛という観光名所です。

「万座毛」とは琉球石灰岩から成る東シナ海の海岸に突き出した断崖絶壁とその地上の広大な芝生の広場で形成されています。

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この地名の由来は18世紀前半の琉球王である尚敬王が北山巡視の途中に立ち寄った際にこの風光明媚な地域を賞賛して「万人を座らせるに足る」といったことから「万座毛」と名付けられて今日に至っているといいます。

しかし、「万座毛」の万座は分かるとして「毛」ってなんでしょうかネ~???

これはウチナーグチ(沖縄方言)で 毛(モウ)→ 広場とか原っぱという意味なんですヨ~。。。

例えばモーアシビー(毛遊び)というと昔、娯楽のない時代に若い男女達が原っぱでサンシン(三味線)をかき鳴らして遊んだということです。

つまり今風にいえば合コンみたいなもんでしょうか???

そうやって昔の男女は想うもの同志がカップルになったようですネ。 

ところでさきほどの北山という言葉ですがこれは昔のウチナー(沖縄)が琉球と呼ばれていた時代には北部、中部、南部と大きく三つに政治勢力が分かれていたのです。

それぞれの地域にグスク(城)といわれる拠点があり例えば北山は今帰仁グスク(城)、中山は浦添グスク(城)、南山は豊見城グスク(城)といった感じでその地域をそれぞれ支配していたワケです。

さて、この恩納村という地域は縦に長い村でありウチナー(沖縄)の風光明媚な海岸地帯が集中している観光地となっています。

恩納村という地名はただでさえ面白いのですが、極めつけがこれです。

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んん?? なんだって?
はいそうです!
これです!

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ドキッ! オンナの●●●・・・・・・・・ではなくて恩納のいんぶビーチですヨ!

いや~、一瞬焦ってしまいますよネ~。。。 ホントに!

伊武部と書いてインブと読みます。 ウチナー(沖縄)では「武」はサイレント(発音しない)になっているため「ん」と読みます。

これでもれっきとした国定公園に指定されているのですからネ・・・・・・・・マジデスヨ。

国も粋な計らいをしてくれたものです。。。

いや~、それにしてもウチナー(沖縄)はユーモア精神が溢れていてホントに楽しい所です。

まあ、青少年育成はしっかりやらないといけませんがネ。。。

今回は夏休み特別記事第2弾でした!


アンシェーヤ!(それでは!)




エイサー(念仏踊り)

2005年08月21日 19時10分07秒 | 日記・エッセイ・コラム
皆さん、お盆はいかがでしたか?

ウチナー(沖縄)のお盆は8月17日から8月19日(旧暦7月13日~7月15日)でした。
このように旧暦の7月に行うためにお盆のことをウチナーグチ(沖縄方言)ではシチグァチ(7月)といいます。

8月17日がウンケー(祖霊お迎え)で8月18日が中日、8月19日がウークイ(祖霊送り)でしたが今年のお盆は本土のお盆と時期的にほぼ並びました。

そういうことで先週から今週にかけては感覚的には半休み状態とでもいえばいいのでしょうか? 
仕事をしていてもなんか中途半端な感じでしたね。
仕事モードになったり休みモードになったり・・・・・

本格的な仕事モードになるのはどうやら来週からになりそうですね。

ところで皆さんはエイサーってご存じですか?

こんな感じです。

右側の写真はチョンダラーといって踊りを引き立てるいわばサーカスのピエロといったところですね。

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これは本土の念仏踊りと同じものでありいずれも祖霊を慰めるための踊りということですね。

エイサーの語源はおもろそうしの言葉からきているという説と囃子言葉からきているという説がありますが最終的にははっきりしないらしいですね。

ただ、ウチナーフー(沖縄的)にいえば囃子言葉説が近いのかな~と思います。

サーサ、スリサーサ、スリ、スリ、スリ、エイサー、エイサー、ヒヤルガエイサー・・・・・・・・

といった感じで囃子たてるのです。

ウチナー(沖縄)のエイサーは大太鼓、締太鼓と小太鼓(パーランクー)を打ち鳴らして派手に立ち回るため本土の念仏踊りとは大分、趣が違いますネ~。

まさしくウチナー(沖縄)らしい南国の情熱的な踊りです。

祖霊達は多分耳を押さえてうるさがっているかも知れませんネ。

このエイサーは踊り方と衣装に各地域のカラーがありますが共通しているのは地元の青年会で企画運営しているということでしょうか。

青年会は地域によって多少の違いはありますが通常18歳から25歳までの男女で構成されヤングパワー溢れる地元のローカル組織です。

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つまりウチナー(沖縄)のエイサーは念仏踊りというよりも若者のエネルギーをつぎ込んで発散させる若者踊りとなってしまったのですネ~。。。

ですからお盆の時期とは関係なく年間を通してなんかある度にエイサーが催されるというワケです。。。

念仏踊りが転化して若者踊りとなって定着したとでもいえばいいのでしょうか???

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いずれにしてもウチナー(沖縄)の伝統行事を未来ある若者が着実に守っているというのは事実ですネ。

実に頼もしい限りです。

ウチナー(沖縄)のヤングパワーここにあり!・・・・・・といったところですね。。。

サーサ、スリサーサ、スリ、スリ、スリ、エイサー、エイサー、ヒヤルガエイサー・・・・・・・・・・・・・・・・


今回は旧盆特別記事でした。

アンシェーヤ!(それでは!)




ラムサール条約・漫湖

2005年08月14日 17時44分17秒 | 日記・エッセイ・コラム
暑い毎日が続いておりますが皆さん夏バテはないでしょうか?

こういう時は海、山、湖にでも行って避暑バカンスとシャレこみたいですね。

ところで皆さん、ウチナー(沖縄)にも湖があることをご存じでしたか?

ウチナー(沖縄)といえば「海」が定番なんですがネ~。。。

これです!

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しかし湖というにはちょっと変ですネ~???

いや確かに湖なんです・・・・・

ほら、これが入口です。

えっ、小さくてよくみえないって??

はい、それでは拡大してみましょう。

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どうですか?
読めますか?

ほらほら、顔を赤くしているそこのあなた!

あなたですよ!

なんと読めますか?

そう、素直に読んで下さいね・・・・・「漫湖公園」ですネ。。。

これは全国的には放送禁止用語となっているようですが、ここウチナー(沖縄)では禁止用語でも何でもないんですヨ~・・・・。。。

事実、ウチナーンチュ(沖縄人)は平然として「●●●こうえん」というんですヨ。。。

ヤマトンチュ(本土の人)からすればなんと不謹慎な!といった名称ですがおふざけでもなんでもなく立派な公式名称なんですネ~・・・・・

名前は不謹慎なんですが世界的には立派に認められた品格ある名称なんですヨ~。。。

何を隠そう「漫湖公園」はかの有名なラムサール条約に日本国内では11番目に登録された品格ある湖なんですネ~。。。

しかし不謹慎な名前と品格ある登録とのアンバランスさがナントモいえませんネ~・・・・・・・不思議、不思議。。。

登録の際には国際的な場で審議されたのがラッキーでしたね、なぜならば外国人には●●●といってもなんの違和感も抵抗もありませんよネ・・・・・

これが日本国内だったら100%間違いなくアウト!!・・・・・・だったでしょう???

仮に登録されるにしても改名することが条件になったはずです???

いやーホント、ウチナーンチュ(沖縄人)は最高! 面白い!
なんてったって国内の放送禁止用語を平気で国際的な場で認めさせるんですから・・・・・・???

ちなみにウチナーグチ(沖縄方言)であのことをなんていうと思いますか?

日本語に書くと「宝味」→→→そう、「宝の味」ですね、なんともシャレタ表現でしょう!

発音はなんと英語に近いんですよ・・・・・・・・英語の「FOR ME」と発音は、ほぼ同じです。

日本語に訳すれば「FOR ME」とは「私のために」ですよね。
すごく含蓄のある言葉だとは思いませんか?
ほら、そこのあなた! 鼻の下が伸びてますよ!

そういうことでウチナーンチュ(沖縄人)は英語の「FOR ME」という言葉にはすごく敏感ですし、特に女性は顔を赤らめます。  
「漫湖」という言葉には平気なのにです・・・・・。。。。

ところ変わればなんとやらとはまさしくこのことですネ。。。


今回はラムサール条約・漫湖特別記事でした???

アンシェーヤ!(それでは!)