沖縄あれこれ情報ブログ

沖縄の文化、歴史をメインに沖縄あれこれ情報を発信するブログです。

ダカラヨ~

2005年03月24日 14時06分51秒 | 日記・エッセイ・コラム
ウチナーンチュ(沖縄人)が日常会話で良く使う表現に次のような言葉があります。

ダカラヨ~

ナンデカネ~

デアルワケサ~

んん?? 日本語のようであってそうでもない・・・・・・・・・・・??  
なんともフシギな言葉ですネ~。

例えば次のような感じで使われます。

ある夫婦の会話(夫が酔っぱらって遅く帰ってきた日)
       ↓ ↓ ↓

妻 :「あんた~!! 今何時だと思ってるの!!」

夫 :「ダカラヨ~(そうだよね~)」

妻 :「どうしてこんなに遅くなったの!!」

夫 :「ナンデカネ~(どうしてだろう~)?」

妻 :「どうせ何軒もハシゴしたんでしょう!!」

夫 :「デアルワケサ~(そういうことだよね~)」

妻 :「もう!!どうしようもないわネ~!!」

夫 :「ダカラヨ~(そうだよね~)」

妻 :「ダカラヨ~じゃないでしょう!!」

夫 :「ダカラヨ~(そうだよね~)」

妻 :「ちょっとは反省してるの!!」

夫 :「ダカラヨ~(そうだよね~)」

と、まあこんな感じで延々とふたりの会話は続く訳ですネ~(しかも夫の方は「ダカラヨ~」のみで!)

これこそは典型的なウチナーンチュ(沖縄人)のテーゲー(大概)主義的表現なんですネ~。

悪く言えばテーゲー(大概、いい加減)、おおざっぱ、ざっくばらん・・・・・・・・・。

良く言えばおおらか、心が広い?、平和主義(争いを好まない)・・・・・・・・・・。

先ほどの夫婦の会話でも分かるようにケンカにもならないでしょう。

ウチナー(沖縄)が琉球王国時代に武器を持たない平和の国と外国から賞賛された所以でありましょうか???

相手の方も心得たもので最終的にはそれ以上は突っ込まない、というか突っ込みたいけど「ま、いいか!」と許してしまう??
あるいは妥協してしまう?? 訳ですネ~。

実際の日常会話でも最初から最後まで片方が「ダカラヨ~」のみあるいは「ナンデカネ~」、「デアルワケサ~」だけで会話が成り立ってしまうケースはとても多いのです。

最も、ウチナーンチュの全部がそういうことではないにしても根本には愛すべきウチナーンチュ(沖縄人)、憎めないウチナーンチュが多く存在すると言うことですネ。(前回ご紹介しました元ボクサーの具志堅用高はまさしくそのひとりです。 当の本人は意識していないはずですが・・・・??? だから面白い!!!)

ところで今回号からタイトルをチョットだけ変えました!!
                    ↓ ↓ ↓

「ヒロシです」----->「沖縄のヒロシです」デス!!

ナンデカネ~??

・・・・・・・より沖縄的になるために?????

ダカラヨ~!!

アンシェーヤー!!(それでは!!)


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海アッチャー(海を歩く人)

2005年03月16日 20時43分48秒 | 日記・エッセイ・コラム
ガッツ石松が独特の迷言で何かと人気ですがウチナー(沖縄)のガッツ石松といえば???
そうです、昭和51年にボクシングジュニアフライ級でデビュー以来、13回連続世界タイトルを防衛し日本新記録を達成した沖縄出身のボクサー、「具志堅用高」です。 

彼はガッツ石松に負けず劣らず迷言?を日本中に発信しました。
紛れもないウチナー(沖縄)のガッツ石松です。 ウチナーグチを日本中に広めた貢献者とも言えます。

ある日の具志堅とアナウンサーとの会話。

          ↓↓↓↓↓

アナウンサー:「具志堅さん、ボクサーになる前は何になろうと思っていましたか?」

具志堅    :「チョッチュネー(そうですねー)、ウミアッチャー(海を歩く人)になっていました。」

アナウンサー:「???ウミアッチャー??? って、何ですか?」

具志堅    :「海を歩いていました。」・・・・・・ぜんぜん答えになっていない!!

アナウンサー:「・・・・・???」

「ウミアッチャー」とはウチナーグチで、海を歩く人、つまり--->漁師のことをいうんですネ~~。

それからウミアッチャーに対して「ハルサー」がありますが、これはハル(畑)、サー(する人)つまり畑仕事をする人で、農家(百姓、農業人)のことですネ。

あと、これは何だと思いますか?
タクシームッチャー???・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これはなんとタクシー運転手のことなんですネ。
タクシーは分かるとしてムッチャーって何だろうと思いますよネ~~。
ムッチャ--->持つ人、はて? なんで持つ人が運転手なの~~~?? ゴモットモナ疑問です。

ウチナーグチ(沖縄方言)は日本語よりも英語的な言葉なんです。

日本語と違って英語風応用的表現が多いのです。

例えば「持つ」を英語でいうと「have」ですが英語では持つ以外の意味として、受ける、食べる、楽しむ、受け取る、・・・する、などなど、実にサマザマな意味があるのです。 つまりバラエティーに富んだ言語なんですネ~~。

あと共通点はまだまだありますよ。
英語では「何々する人」というと、語尾に[er]がつきますネ・・・・・・例えば、「運転」は「Drive」ですが語尾に「er」を付けると
「Driver」で「運転手」になりますし、Teach(教える)にerがつくとTeacher(教える人--->先生)といった具合です。
(ウチナーグチのウミアッチャー、ハルサー、タクシームッチャー、はまさしく語尾にerがついているのです。)

あとまだまだ共通点があります。
ウチナーンチュ(沖縄人)は「今から行くよ」というのを「今から来るよ」というんです。 何かおかしいですよね??
自分から行動を起こす訳だから「行くよ」が正しいですよね・・・日本語的には。

ところがなんと英語でもウチナーグチと同じ表現をするのです。
つまり「今から行くよ」  を日本語的に訳せば [I am going now.]ですが、これがなんと「I am coming now.」
つまり、「今から来るよ」 なんですネ~~!!! ビックリでしょう!!!

この根底にあるのはウチナーグチも英語も相手の立場で考えて表現しているのですネ・・・・。
つまり日本語だと自分--->相手に向かっているのがウチナーグチと英語では相手--->自分に向かっているのです。

面白いですネ~~~何かワクワクしてきますネ~~~。。。
まさかウチナーグチ(沖縄方言)と英語のルーツが一緒だったとは????????・・・・・・・・。

アンシェーヤー!! See you!!(それでは!!)
今回は一部英語で決めてみました。



ドゥマンギタン

2005年03月07日 23時45分31秒 | 日記・エッセイ・コラム
ソー、ドゥマンギタン!! (ホントにビックリした!!)

なんと私のブログが3月3日「週間粋人観察+α」の新生ブログ人で紹介されたのです。
事前に編集部からの依頼メールはありましたが、その時は深く考えることもなくOKしたのですが開けてビックリ・・・・・他のおふたりの立派なブログと並べられて恐縮の極み・・・です。 

もっとデザインに凝れば良かっただの、文章をどうすれば良かっただの、あーだの、こーだの・・・・全てあとの祭り。
まぁ、いいか。 ありのままの自分で・・・と思い直しました。 それでもチムドンドン(胸がドキドキ)はしばらく続いていましたが。

ウチナーグチ(沖縄方言)で「チム」というのは元々、肝のことを言うがこれが心とか胸とかを表現する言葉にもなっています。
例えばチムグルサン(心苦しい)、チムガナサン(愛しい)、チムフガン(納得いかない)、といった感じですネ。

ビックリしたという言葉には冒頭の「ドゥマンギタン!!」以外にも「タマシヌギタン!!」があります。
これはタマシ-->魂、ヌギタン-->抜けた、つまり魂が抜けたという意味でヤマトグチ(大和言葉-->日本語)の「タマゲタ」と同様、腰を抜かさんばかりの驚きということです。

このように沖縄の言葉も独特ですが苗字も同様です。

かくいう私の苗字は「真喜志」--->真に喜び志すと書いて「マキシ」といいます。
かつて私が京都に住んでいた頃、職場で別のセクションの人がいつも私のことを「マキシさん」と呼んでいるのですがある日、日常会話の途中で突然こういったのです。 

職場の人:「ところでマキシさん、あなたの本名は何?」
私:    「すみません、それが私の本名なんですが・・・」
職場の人:「ええーーー!! ホンマニーーー!! てっきりニックネームかと思ってたわーーー!!」
私:    「・・・・・」
職場の人:「へーカッコいいわーー!!まるで芸名みたいやわーー!!」
私:    「・・・・」

今から約30年前のことです。 今はそんなことはありません、はい。

最後にもうひとつ苗字のお話を。
これはある3人のウチナーンチュ(沖縄人)が本土でドライブ中に検問にあった時のこと。

警官  :「免許証を拝見します。・・・お名前は?」
運転手:「ウンテンです。」
警官  :「? そりゃ、運転は分かっている。 だから運転手の名前は?」
運転手:「ですから、ウンテン(運天)です。」
警官 :「分かった、もういい、じゃあそのお隣さんの名前は?」
助手席の女:「オンナ(恩納)です。」 
警官 :「?? もういい!! その後ろの人の名前は?」
後部座席の男:「ナカマ(仲間)です。」
警官 :「・・・・・もう行ってもいい!!」

以上はフィクションです。

アンシェーヤー(それでは)




シタイヒャー!(やったぞ!)

2005年03月01日 23時50分13秒 | 日記・エッセイ・コラム
われらが宮里藍ちゃんが、フィーバーです。 

前回の南アフリカでの第1回女子ワールドカップで北田瑠衣とのペアでの優勝に引き続き、今回はオーストラリアANZレディース・マスターズでは惜しくも準優勝!! 

前日までは単独トップでいただけに本当に惜しかったのですがそれでも大した器です。 
並居る世界の強豪達を相手に一歩もひけを取ることなくあの小さな体で堂々のしかもトップとわずか1打差の2位でした!!

今や日本女子ゴルフ界のスターとなってしまった藍ちゃん!! あんたは偉い!! 
暗い世相の世の中で、あなたはその小さな体で日本中の人たちに大きな元気と勇気を与えてくれました。
我がウチナーンチュ(沖縄人)の誇り、いや失礼、日本の誇りです。 

こういう場合、ウチナーグチ(沖縄方言)では「シタイヒャー(やったぞ)!!」といいます。 シタイ-->やった、 ヒャーは感嘆詞で、例えば「ヌーヤガヒャー!!」と言えば「何だよ!!」といった具合です。 
ただ、沖縄ではこの「ヒャー」は下品な言葉とされていますのであまりお薦めできません。 

あと感嘆詞として、藍ちゃんの「アイ」はここ沖縄では日常会話で良く使われる言葉のひとつで例えば「アイ!! ヌーソーガ?」といえば「あれ!!何してるの?」といった感じですネ。 

その他面白い言葉としては「アガー!!」がありますがこれは何だと思いますか? ヒントは満員電車で足を踏まれた時に発する言葉・・・・そうです。「あいた!!」あるいは「いてー!!」ですネ。 

本土(沖縄では本州のことをこういうが内地ともいう)において満員電車の中でウチナーンチュを見分ける方法のひとつとして足を踏むというのはこれまで誠しやかに伝えられておりますが効果の程は定かではありませんので念のため。 

ただ、これぞと思う人には試して見る価値はあると思いますが当方は一切責任は負いません。

このように沖縄の方言は日本の中においても特異な言語ですが、ある意味バラエティに富んだ実に味わい深いものがあります。 

これ以外にもまだ伝えたい言葉はいっぱいありますが、次回に乞うご期待を!! 

アンシェー、マタヤー(それではまたネ)・・・・・・・典型的な沖縄的言い回しです。