『京都嵐山に潜む殺人計画!当選金1億に翻弄された男と女!!』
内容
「事件なんです。奪われたんです、私の1億が!」
と訴える妙な男・野波基之(北見敏之)が鴨川東署に駆け込んでくる。
そのころ刑事課では、
西然寺の階段で襲われた主婦・木村史子(まつむら眞弓)の事件を捜査していた。
史子は頭を強く打ち意識不明。
みどり(戸田恵子)が部下たちに捜査するように命じていたところ、
ちはる(京野ことみ)がやってくる。
「1億を奪われたって人が来ている。。。。」と。
仕方なく、野波の話を聞き始めるみどり
宝くじの当たり券を本に挟んでいたらしいが、
妻・秋江(水木薫)が鍼灸院に持っていき置き忘れてきたという。
だが、院長・斉藤秀正(芝本正)は、知らぬ存ぜぬの一点張りで、
野波は、院長が盗んだと疑っていたのだ。
みどりは“民事不介入”であると、
ヒマそうなおみやさん(渡瀬恒彦)に押しつけ、捜査に戻るのだった。
おみやさんは、ちはるを連れ、野波とともに鍼灸院を訪ねることに。
やはり斉藤院長は、本はなかったと言いきる。
ただ、商売繁盛のためとはいえ、くじ運に御利益があるとされる神社の御札が
壁に貼ってあることに、おみやさんは、妙な引っ掛かりを覚える。
ただ、おみやさんにとって、それ以上に興味があったのは。
野波が宝くじを買った松永幸子(藤真利子)のタバコ店の近くに
8年前に起きた、未解決事件の現場があることだった。
人気お好み焼き店の店主・桃山武寛(成瀬正孝)が刺殺された事件で。
1週間ほど前から、味が落ちたという妙な噂が立っていたのだ。
幸子の話では、同じ頃、店で1等1億と前後賞2000万合計3本が出たため、
桃山が宝くじを買ったのでは?と警察に尋ねられたのだが、
どれだけ勧めても桃山は買ってくれなかったと証言したという。
そんなとき、おみやさんは、
幸子の店で手に取った雑誌に載っている久保田晴彦(湯江健幸)の名前を見て、
あることを思い出す。
久保田も、桃山の店の常連客のひとりだったのだ。
当時、児童養護施設への寄付もあったが。。。。
久保田は、今や年商3億のデザイン会社を経営。
8年前、印刷所の契約社員だったが、突如起業したのだった。。
おみやさんは、当たったのは久保田ではないか?と考え。。。。
敬称略
先ず初めに書いておきますが、愚痴ではありません。
岩下悠子さんって、
今回のような人間模様を描き込むのって、ほんと好きですよね。
いや、得意にしている。。。と言ったほうが良いのかな。
個人的に、ネタ自体の結末は、なんとなく見えているのですが、
そう感じさせないのが、岩下悠子さんの腕の良さですね。
1億を奪われた!
と男が訴えてくる妙な事件が発生する。
任されたおみやさん。。。。やがて、8年前の事件との関係が。。。
って感じだ。
それにしても、良い感じで絡めてきましたね。
重なるようで重ならない2つの事件。
こういう部分にこそ、
本来の意味で『おみやさん』というドラマの魅力があるのかもしれません。
そう。
いま現在発生している事件が、おみやさんにとって大切ではなく。
解決するのは、ただのオマケ。
クジ1枚で、変わる人。それでも、、、、
『この世の中、捨てたモンや無い』
まさに、このセリフ通りの結末ですね。
いや、木曜ミステリーらしい結末。。。と言うべきかな。
お見事でした。
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第7回