『利用された夫婦愛!祇園祭に消えた美女の殺人計画!!』
内容
菊池恭子(かでなれおん)が絞殺死体で見つかる。
第一発見者の弁当屋のパート栗原絹子(石田えり)は、
恭子宅から五重塔が上手く撮影できるとたまたま、やって来て、見つけたと言う。
恭子はカメラを持っていなかったが、アリバイは完璧にあった。
現場では、2010年の冷やし飴の無料券が見つかったと聞き、
おみやさん(渡瀬恒彦)は、2年前に起きた事故を思い出す。
2年前、祇園祭の宵山の日。マンション建設現場から鉄パイプが落下。
通行人の栗原誠(大高洋夫)が死亡。田中春樹(阿南健治)が負傷した事故。
そのとき栗原が、冷やし飴の無料券を持っていたのだった。
現場には、氏名不詳の長い髪の女がいたが、事情を聞こうとした警官を振り切り
姿を消してしまったという。
ちはる(京野ことみ)とともに絹子の元を訪ねたおみやさん。
すると、絹子が、栗原の妻だったと分かる。
そのうえ絹子は、京極慶三郎という老舗メーカー京極精工所の創始者の孫で、
おもみやさんの祖父・善次郎と親交があったということだった。
京極精工所を訪ねたおみやさん達は、
経理課の係長の栗原が、事故直後、なぜか懲戒免職となっていたと分かる。
“上”の指示だと言うことだが。。。
そこに、兵藤(不破万作)らがやってくる。
恭子宅で、専務の守屋健三(国広富之)の写真が見つかったと言う。
恭子とはパーティーで会っただけで、
事件当日は、研究員の田中春樹と一緒に飲んでいたと証言する。
何か引っ掛かりを覚えたおみやさんは、田中の元を訪ねると絹子がいた。
田中は、2年前栗原が女と一緒だったと絹子に言い放ち。。。。
そんななか、
恭子から2年前のことを話をしたいと連絡が入り、訪ねていたと絹子が証言する。
一方で、京極精工所に企業機密漏洩事件があったことが判明。
それがもとで、栗原が。。。。。
敬称略
色々な意味で、ややこしい事件だなぁ。。。(笑)
いや、ミスリードも含めて、良く出来ている。。と言うべきか。
そういう事件は、この手の作品にとって楽しいモノなのだが、
どうも引っ掛かりがあるのは、
“過去”の部分が、《お宮入りした事件》では、無いんですよね。
そう、完全に、偶発的な事故。
そのうえ、かなり強引に鳥居の知り合いという設定まで盛り込んでいる。
まあ、、、、《坊ちゃま》が、シッカリ表現されているので、
《おみやさん》としては、正解だと思います。
むしろ、
ここのところ、こういった描写がなくて、
《普通の刑事モノ》になり果てていただけに、
いろいろな馴染みの店に顔を出したりして、楽しいことは楽しい。
そういう意味ではね。
ただ、前述の偶然が過ぎる部分と、絹子の存在が
ドラマに、妙な違和感を持ち込んでしまっている印象だ。
たしかに、面白い。
少し《迷宮案内》の風味はあるモノの、
こういう作品も、《おみやさん》だと思いますし。
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第6回