『昼下がりの銃殺』
内容
町内パトロールに
出かけようとしていた岩倉行雄(深水三章)千葉美佐江(弘中麻紀)たち
だが防犯会長の柿沼摂子(藤真利子)の姿がなかった。
家を訪ねると。。。摂子の死体が!
その後、駆けつけた加納(渡瀬恒彦)たち9係が捜査を始める。
被害者の摂子には、銃で撃たれた痕跡があった。
現場には現金やカードがなく、強盗殺人事件と思われた。
そんななか、残された銃弾から、
凶器として使われた拳銃が、太平洋戦争中に陸軍が使用していた14年式と判明。
終戦後は、警察官に支給された拳銃だった。
状況から、青柳(吹越満)村瀬(津田寛治)は、外国人窃盗団の犯行と発言。
が。。。青柳は、矢沢(田口浩正)とともに
携帯電話に交番へ頻繁に電話を入れていたことに注目。
電話をかけていた交番へと向かう。
警察官の話によると、通報により逮捕に繋がった案件があったらしい。
指名手配されていた安井匠の目撃情報を通報し、報奨金ももらっていたという。
一方、村瀬は、摂子の腕に硝煙反応があったことから、
犯人と、なんらかのやりとりがあったと。。。顔見知りのよる犯行と考える。
そして村瀬は、小宮山(羽田美智子)とともに
現場付近の聞き込みへと向かう。
そのとき、奇妙な少年を見かける小宮山。
三橋栄司(神永圭佑)というらしく、母・秀美(山下容莉枝)の話では、
たびたび、摂子がお節介を焼いていたと分かる。
そのころ、加納と浅輪(井ノ原快彦)は、骨董品店の聞き込みで、
第一発見者である岩倉が、出張鑑定を依頼していたと分かる。
ただし、警察により、その後、押収。一部、父・辰雄の遺品として手元にあった。
所轄の小杉千佳(大和田美帆)の話でも、警察の保管庫にあり使用不能。
その後、摂子が“弟”脇谷武俊(西山浩司)を捜していたと分かるが。。。。
敬称略
今回は、真部千晶さん
オーソドックスな内容だが、ちょっと一捻り。
登場人物のキャラの立たせ方や、バランスが結構良く。
個人的には、
俳優がたくさん登場して、群像劇として描く今作としては、
もっとも《9係》にあっている作者だと思っています。
今回も、ほんとにバランスが良くて、
いくつもの別々の話を描きながら、最後にはキレイにまとめている。
細かい事を言えば、刑事モノとしては“粗”があるんですけど。
それでも、ちょっと、捻り過ぎの印象はあっても、
群像劇として“なるほど!”と少しでも思わせれば、okでしょう。