『残された母子』
内容
向島(伊藤英明)は、横村(田中哲司)からある案件の調査を命じられる。
山岡真一(野間口徹)が、深夜。。。帰宅中にトラックにひかれ轢死した案件。
如月(松重豊)が集めた情報によると、
事故車の運転手や、近くのタクシー運転手の目撃証言では、
山岡は、突然、道に飛び出したらしい。自殺の可能性もあると言う。
そこで後輩の大野(中丸雄一)と如月とともに、山岡宅を訪ねる向島。
妻・早苗(須藤理彩)から事情を聞こうとする。
だが不動産会社をリストラ後自宅を売却しても住宅ローンが2000万ほどあり、
かなりの催促をされていることを告げても、
それでも事故であり自殺なんてあり得ないというばかりの早苗。
いつも息子・健太(嘉数一星)と遊んでくれ、そんなコトするはずがない。。と。
ただ向島は引っ掛かりを覚えていた。
飲んだという上司(諏訪太朗)の家から帰宅中、
駅から自宅方向とは違う場所で事故。
いったい、なぜ、こんなところにいたのか??
自殺なら加入期間の関係で払えない、事故なら払える。。。
大野は、これくらいなら、、というが、向島は認めない。
ついに早苗が自殺と認めると、向島は支払えないことを告げるのだった。
だが。。。
一方で、上司に命じられ別の案件の調査を開始。
かすった程度の事故で、4ヶ月も入院している男・福田豊(田中要次)
向島の会社だけでなく、他にも4件加入していた。月150万も手に入れていた。
病院を訪ね、話を聞き始める向島。ちょっとしたことをしても反応しない。
また大野も担当医から話を聞いても違和感はない。
だが、何かがあると感じ始める向島。
そこでライバルの大日生命査定部の一ノ瀬由佳理(田畑智子)に話をすると、
同じく調査が入っている。。。限りなく黒に近いグレー案件と判明。
病院と患者がグルになっている“給付金詐欺”の可能性が高く、
突破口が見つからないという。
ただ訴訟リスクの関係から、払うしかないらしい。
そんな査定に大野は苛立ちを覚えるのだが。。。。。
敬称略
査定人としてやれることは徹底的にやる
そんな主人公・向島らしさが出たお話である。
っていうか
よく今回のエピソードを作ることができましたよね。
もの凄く感心するとともに
前回よりも、今作の方向性、そして匂いが色濃く出た感じですね。
査定人としての向島。
そこにある信念。。。そして、、、その信念を生み出した過去。
それらを徹底的に表現するとともに
ひとつの勧善懲悪モノとしても、、、一方は、ひとつの“らしさ”であり、
もう一方も“らしさ”をだして、徹底究明。
正直、なぜ2本立てにしているのか?と感じながら、
迷走しているなぁ。。。と思っていたのです。
ですが、終わってみればスッキリ。
見事な対比と、劇的な解決だったと思います。
最後の最後に“オチ”を持ってきているのも、
きっと、今後何らかのことに発展するはずで、
こういったネタフリも期待感を高めていますよね。
ドラマのバランスも良く、
細かな演出も良い雰囲気を醸し出していますし。
ホント丁寧に作り込まれたお話だったと思います。
あとは、、、“事件”ですよね。。。。
さてさて、こんな細切れで、後々、理解しやすくなるのかな???
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第2回