ウナギの生態は良く解っていないってのは
知っていたけれど、それがアリストテレスから
続いていたとか、どこで生まれてどこで死んでいく
事すらも分かっていなかったって事に驚いた。
魚や鳥は普通の人が思っている以上の広範囲の
移動を普通にしているので、環境の変化に影響
されやすい。
人間のエゴがもたらした環境変化についていけない
動物たちは最悪絶滅の道を進まざるを得ないし、
ウナギもその中の一種である事は間違いない。
おいらが釣って飼っているうな次郎も、ちゃんと育てれば
何十年も生きられるようだ。初代うな太郎ほど人懐っこくは
ないのだが、つぶらな瞳でこちらを伺う様子は可愛い。
この本の原題は「The Gospel of the Eels」なのだが、
この邦題を考えた訳者は素晴らしい。それとこの表紙の絵も
いい。ウナギの一生と人生を重ねる考察に生きる本質を考えさせられた。
是非皆さんにもおすすめだ。