Ombra Mai Fu ~ 優しい樹の下で

POP ♡ OPERA SINGER 
 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

コンクール

2005年12月25日 | masudaizumi.com
先日テレビで日本音楽コンクールの模様が流れました。

私もいくつか、コンクールは挑戦しましたが、あの緊張の雰囲気、すんごく懐かしかったですね。

私の育った家は、クラシックが好きな家ではなかったので、練習で家で大声をだしたら、父親からうるさがられたり、とくにテレビでいつもクラシック番組を選んできく環境ではなかったのですが、いまの大阪の新しい家は、文楽の家柄だというのに、お義父さんがいつもクラシック音楽番組を好んで聴いているのです。

私よりよっぽど、クラシック音楽が好きみたい。

日本音楽コンクールも最初は義父さんがみていた。
声楽のコーナーになって、私も参加して、「いや~この人、存在感あるね~」「こりゃ、美声だね~」とあーでもない、こーでもないと、二人でみていたけど、やっぱりそれぞれ個性がありますね。私は声がドカ~ンとして胸のなりがある、豊かな女性の声がすきです。

オペラって、声の魅力なんだな~とつくづく思ってしまう。
聞きほれてしまって、時間の経つのを忘れて、うっとりしてしまうのね。

いまレッスンをしている宝塚の女の子も、才能の塊みたいなところがあるの。

頑張ってほしいな~

11月から4回レッスンをしたら、年末の試験の結果がでて、5位も成績があがったそう。

彼女に合ったイタリア歌曲を試験用に選んであげてから、イタリア語の発音や、歌い方のコツを修正をしただけだったけれど、、、。

やっぱり、リズム感や呼吸が普段聞いているポップスとして捕らえてしまうので、いつも同じテンポで歌おうとするの。クラシック音楽では癒しや安らぎ、怒りや迷いの感情をとらえるのに、一番大切なのが、「呼吸・ブレス・息継ぎ」。

日本古典芸能では「風」というらしいけど、いかに音のなっていない「空」の部分を味としてつくりだすか、ということ・・・

こればっかりは教えることはできず、伝えきれないんです。
だからレッスンをなるべくたくさん受けて、体にしみこませるしかない。
常に自分の進むべきジャンルの音をたくさん聴いて、その国の言語のリズム感が体に入っていないと・・・・と思うのですが、レッスンを何度もできるほど、彼女も時間もないわけで・・・。

私がそのリズム感を体で感じたのは、29歳になってからのNY生活。ほぼ毎晩といっていい、3年間の留学で通い続けたメトロポリタン歌劇場の立ち見席での経験と、週2,3回のペースで受けたレッスンでした。

「最後は本人次第、コンクールとかはきっかけに過ぎないの」
いま、わかる、師匠のあの言葉の意味・・・・


と思ったら、人のこといってる場合ではないのだ。久しぶりに、矢沢様のロックの代わりに、クラシックを聴こうとCDボックスを開いてみる、ちょっと反省の私。

なにを聞こうかしら・・・とこれまあ選ぶのも大変ですよね。

とりあえず今の心境と合ったものをピックアップ。

シューマンの「女の愛と生涯」

私は、夏はあまりクラシック音楽って聞きたくないけど、冬ってクラシック音楽がしっくりくるのは、なぜなんでしょう?

ではまた。

いずみ