益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

値上げについての諸々

2008-12-23 19:23:24 | Weblog
 前回の記事でお伝えしましたが、来年よりカフェの一部メニューと宿泊料金を値上げさせていただきます。今日はその経緯についてお話しようと思います。言い訳がましくなってしまうかもしれませんがご了承ください。
 まずはここ最近の様々なモノの値上げに対しての対応というのが何よりの理由ではあります。食品の材料の仕入れ値はもちろんなのですが、それらだけではなくありとあらゆる消耗品が値上げしています。1品1品はたいしたことはないと思っていたのですが、これがボディーブローのようにじわじわ効いています。これだけいろいろなものが値上げすると、さすがに厳しくなってきたのが正直なところで、飲食店をはじめ現に値上げをしているお店もかなりあるようです。
 というわけで、最近の物価高が何よりの理由ではあるのですが、それとともに益古時計も4年目を迎え、値段については見直していかなければならない時期でもあるのではないかとここ最近は感じつつ営業していました。
 益古時計はあくまで、観光の方ももちろんですが、地元の人でも気軽に来れるお店でありたいと常々思っています。当然料金も出来る限り抑えてと考えております。ひとりひとりの売上は少なくとも、その分より多くのお客様に来ていただければそれでいいと思っていました。もちろんいまでもその気持ちに変わりはないのですが、ただ、最近はありがたいことに、席もすぐに満席になることも多く、席待ちのお客様が何組もいらっしゃる日があったり、それこそ駐車場に車が停めれないんだけどと言われることもあります。そういう中ですと、店内はざわつき、かつお客様ひとりひとりにきちんと対応できているのかと不安になることも少なくありません。そんな状況の中で、ただやみくもに多くの人が来ればそれでよいとは言い切れない部分があるのではと感じることが多くなりました。もちろんより多くの人に来て頂きたいのですが、それが逆にお店の質の低下に繋がりかねないとも感じています。
 そんな中から、あくまで気軽に来て頂けるお店でありたいとは思うのですが、安ければそれでよいという風になっては、いいお店を維持していくのは無理ですし、やはりそれなりの質を維持するためには、多少の値上げも必要なのかなと判断したというわけです。
 個人経営のカフェやペンションを営む人は、お金儲けのためだけにお店をやるのではなく、それ以上に大切だと思うものがあるからこそお店を続けているのだと思います。僕もお金のためだけに益古時計をやっているのではないと、それだけは自信をもって心から言えます。ただ、いいお店を維持していくためには、さらにはお店をいい方向へ発展させていくためにはお金は必要です。正直その辺はジレンマであり、葛藤する部分でもあるのですが、カフェだってペンションだってあくまでビジネスでもあるわけですから、現実問題としてお店を営むうえではその辺は考えないわけには行きません。
 相も変わらず、長々と言い訳がましくなってしまいましたが、これだけ世の中が不況だと言われている中で、値上げなんかしたらそれこそお客さんが来てくれなくなるんじゃないのかと、誰よりも僕自身が不安でいっぱいです。でも逆に数十円・数百円値上したからと言って、じゃあ益古時計に行くのはやめたと思われるようでは、所詮その程度のお店でしかなかったということだと思います。多少値上げしたとしても、でもやっぱり益古時計に行きたいと思ってくださるようなお店でなければやる意味もないと思いますし、そう思ってくださるならばこんなにうれしいことはありません。そしてそう思っていただけるように、いいお店であるためにますます努力していかなければと改めて思っています。
 そんなわけで、値上したけど、その分よりよくなったと言われるように、いままで以上に頑張っていこうと思いますので、2009年の益古時計も何卒よろしくお願いいたします。
 てなわけで、何はなくとも来年からも益古時計を見捨てないでくださいネ・・・。