益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

富山に帰って思ったこと

2008-12-15 19:06:13 | Weblog
 先週、2日間の定休日に追加して1日臨時休業させていただき、富山の実家に2年ぶりに帰ってきました。今の僕には2日続けて仕事から全く離れるということは1年に1回あるかないかという状態なので、かなり貴重な休日となりました。
 実家に帰り、かなり久しぶりにお墓参りもできましたし、さらに同じ富山県内の母親の実家にも行くことができたので、有意義に過ごせました・・・、はずなのですが、確かに有意義ではあったのですが、その反面、裏を返せばやたら喰ってやたら寝ただけの2日間でもありました。そんなわけで今の僕には益古時計こそがすべてで、仕事を取り上げられれば喰うことと寝ること以外、特にやることもないということを気づかされた休日でもありました。
 前置きはさて置き、2年ぶりに富山に帰るといろいろなものが変わっていて楽しくもあり悲しくもありました。高校を出て富山を離れかれこれ13年、その後富山に一旦戻り益子に来たのが7年前、そんでもって富山に帰ったのも丸2年ぶり、とにかくいろいろなものが変わっていました。住んでいないからこそ、余計にその変貌ぶりが目につきました。
 とにもかくにも、あそこのお店が潰れたとか、あんなところに新しいお店ができてるとか、車で街を走ればその連続でした。僕自身もお店を営むものとしては他人事とは言えない部分もあり、今のお店の流行り廃りのサイクルの速さを感じずにはいられませんでした。ただ、それ以上に気になったのが、そのサイクルの速さは都会の方が速いのでしょうが、都会の場合はお店が潰れてもまたすぐ新しいお店ができ、前に何のお店だったかなんてすぐに思い出せなくなるのですが、田舎になればなるほど、お店が潰れると新しいお店ができるわけでもなく、かといって取り壊されるでもなく、廃墟としてそのまま残っているお店の多さにびっくりしました。
 実際僕が高校生の時に潰れた近所のスーパーが15年ほど経っても廃墟と化していますが、建物はいまだにそのまま残っているのです。そしてそういうお店が何件もあるのです。その反面、農地だったところが新興住宅地としてあちこちできているのです。
 もちろんそれぞれの事情があるでしょうし、部外者の僕がどうこう言える立場ではないのですが、やっぱり寂しいです。廃墟となっているお店があちこちにあると景観もいいとは言えないですし、不況が不況を呼ぶ負の連鎖のように思えてしょうがなかったです。
 そう考えると、益子の方はそこまで廃墟と言える様なお店の跡はそれほど存在しないように思いまが、地方の厳しさを改めて実感しました。
 久しぶりに実家に帰って何をそんなに真面目に考えているんだといわれそうですが、僕にとっても故郷は当然のことながら、かけがえのない思い出の場所なので、いろいろな感情がこみ上げてきます。故郷を離れた人間が何も言う資格がないことは分かっているのですが、やっぱり故郷の町は変わらないであり続けて欲しいなと、そんなことを改めて思った今回の旅でした。
 と、なんだかんだ言ってもやっぱり富山のお刺身はおいしいなとしみじみ思いましたし、母親の実家でもらった郷土料理のかぶら寿司もおいしかったです、とおいしいものを食べまくり、さらにはいつもの睡眠不足を補うべく寝まくりの旅なのでありました。