２階建てということ

　益古時計の外観も写真のとおり下地ですができてきました。現在、中の壁や床を張っているようです。
　さて、ご覧のとおり益古時計は総２階の非常にシンプルな作りです。こだわり・・・というわけではないのですが、いつからかなんとなく小生は物事をシンプルに、生活をシンプルにという風に、何事もシンプルがテーマとなりつつあります。といっても、益古時計はカフェとギャラリーと宿泊と大きく分けて３つの要素があるのでごちゃごちゃです。３つの要素と２階建てについてのお話です。
　益古時計は２階が客室、１階がカフェ＆ギャラリー＋自宅スペースとなります。２階に客室があり、もちろん水周り（風呂・トイレ・洗面）も２階に必要なので１階の天井裏は配管だらけになります。ところどころ１階から２階へとつながる管も必要です。天井裏に配管が通るため１階の天井が若干低くなる部分があります（気にならない程度ですが）。さらに２階の重さ支えるため、１階に柱が必要になります。さらに壁の中にもいたるところに筋交も多く必要となってきます（筋交は柱と柱の間に斜めに通す支え木）。
　こういった要素がからみどうしても１階部分がいろいろな制限がでてきます。カフェの真ん中に柱があったり、思うところに窓がつけられなかったり・・・。本当はカフェとギャラリーが一空間となり見渡せるようにしたかったのですが、仕切らなければならなかったり、カフェやギャラリーに大きな窓をつけたかったけど柱の関係で無理だったり、構造上こればっかりはどうしようもないのでできる範囲ではこだわっているのですが・・・。もし、平屋だったらもっとカフェやギャラリーにこだわれたのになどとも思ってしまいます。
　しかも、２階という構造上の問題以上に制限があるのが法律です。これはまたおいおいお話ししたいと思いますが、宿泊施設は消防法がとにかく厳しいのと、食品も扱うため保健所からも厳しい通達がきます。それらをクリアする建物を建てなければいけません。もちろん、それ以前にお金の問題もあります。自分の中では考えに考えぬいているし、設計士さんもいろいろ考えてくれるのですが、建ち始まってからの変更も多々でてきます。
　そんなわけで、こだわりにこだわっているつもりですが、いろいろな制限により涙を呑んでいるほうが正直多いのです。小生もよそのお店に行くとなんでこんなところに壁があるんだとか、もうちょっと窓が大きければいいのにとか思うこともありましたが、それぞれいろんな事情があるんだなーとしみじみ最近は思います。
　皆さんも益古時計にいらっしゃった暁には、そんなところもチェックしてみてくさい。・・・打ち間違えてチャーリー浜になってしまった・・・まっ、いっか！！