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おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

暑いうちに、ウクレレのアルバムを聴いておきましょう。

2007-08-30 01:10:32 | 最近聞いた音楽
えーと、TBのイケベ楽器って、イケベ楽器さんでしょうか?

昨日のことですが、渋谷の黒沢楽器acoustic designに行ってきました。

2本目のウクレレを探していると言ったところ、Cenizaを進めてくれました。
カマカとかコアロハ、以前紹介したG-ストリングという量産できるメーカーと違い、Cenizaはセニーザご夫妻が制作する個人工房に近いウクレレ。
普通、個人のビルダーがつくるウクレレは20万ぐらいするので、候補にも挙げていませんでしたが、ソプラノで7万円ぐらい。音も落ち着いていて良いです。つい、くらくらとしてしまいました。
とはいう、やはり先に上げたような大規模なメーカーに比べて、作成する数は少ないので、次ぎまた出会えるかどうか。。。
2本目、選んでいるうちが一番楽しいですね。
申す事、あれこれ迷ってみようかと思います。

ウクレレを迷っている間に、CDを聞いています。


Hawaiian Suite/ハーブ・オオタ



[Hawaiian Suite]
1. ハワイ
2. ジャングル・レイン
3. サンズ・オブ・ワイキキ
4. スプリング・スペンズ・ザ・ウインター・イン・ハワイ
5. ワイレア
6. カ・マカニ・カイリ・アロハ
7. フライング
8. ワイキキ
9. ワイコロア
10. ハワイ・コールズ
11. プア・マエオレ
12. アン・アイランド・スペシャル・トゥ・ミー

美しいジャケットに惹かれて聞いてみました。
ジャズにアレンジされたハワイアン。
オオタサンらしいゆったりとした、リゾート気分たっぷりのハワイアン・ジャズ(?)です。
が、しかし、個人的な気分の問題ですか、今聞きたいのはジャズじゃなくて、もっと民族的なハワイ音楽。
電気的に増幅された、洋楽器の中では、やはりウクレレの音は小さいです。
他の楽器のバックに回ってしまうと、どうしても音が小さく感じてしまいます。
リゾート気分のジャズアルバムとして聞くと良いのですが、ウクレレサウンドかというとちょっと違うかな・・・というのが感想です。


THE WONDERFUL WORLD OF THE UKULELE/ハーブ・オオタ



[THE WONDERFUL WORLD OF THE UKULELE/ウクレレ楽園]
1. KU'U HOME
2. NA LEI O HAWAII
3. PUPU A'O 'EWA
4. KE KALI NEI AU
5. LEI ALOHA LEI MAKAMAE
6. PUAMANA (SEA BREEZE)
7. BEAUTIFUL KAHANA
8. KAIMANA HILA
9. MAKALAPUA
10. LAUPAHOEHOE HULA
11. KAULANA NA PUA
12. E MAMA EA
13. ALOHA OE

「ウクレレ・スィート」がちょっと欲求不満だったので、ストレートなハワイアンを聞いてみました。
「ウクレレ楽園」という邦題とジャケ写がちょっとマイナスイメージでは?
でも、中身はぴか一。
ウクレレ・スイートハート」と甲乙つけがたい・・・いや、付ける必要もないですね。
上質のハワイアン。暑い夏にも、一瞬涼しい風が吹き抜けるような心地よさです。


Vintage ~BOO’s Hawaiian Songs~ / 高木ブー



[Vintage~BOO’s Hawaiian Songs~ ]
1. BEYOND THE REEF
2. MY TANE
3. HANALEI MOON
4. THE PIDGIN ENGLISH HULA
5. ON A LITTLE BAMBOO BRIDGE
6. HAWAIIAN WEDDING SONG
7. BLUE HAWAII
8. E MAMA E
9. CHANGE THE WORLD
10. GOOD!(Hawaiianヴァージョン)

ドリフターズ解散からもう随分時間が経っていますが、高木ブーの雷様姿は、未だに印象に残っています。
CMとかで見かける高木さん、流石に老けたなぁと、ちょっとばかり心配していたのですが、このCD聞いて驚きました!!
いい声しています。決して、うまいタイプの歌手ではないかも知れませんが、そこがまた想像上のハワイ的な、緩やかで穏やかな世界に通じているのではないでしょうか。

若い頃、こういうアルバム作っていれば、もっと凄かったのではないでしょうか。
でも、ハワイアンは、力でゴリゴリ持っていく音楽じゃないです。
今のお歳になって、力まず歌うことができたのかもしれません。
テレビの中で見る、高木ブーとはまた違った高木さんの姿を発見しました。
ハワイアンポップスの魅力満載の、とても良いアルバムだと思います。




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レ・ミゼラブル

2007-08-27 01:11:03 | 最近聞いた音楽
レ・ミゼラブルを見てきました。




宿題が終わっていない、上のこの代役で、下の子(実はこちらもまだ宿題が終わっていない)を連れて有楽町の帝国劇場に行ってきました。
記憶にある限り、もっとも古いミュージカルの記憶は、日生劇場で見たオズの魔法使い。
小学校の移動教室で見たのですが、今にして思えば、劇団四季だったかも・・・
(ひょっとしたら、普通の劇だったのかもしれません。記憶が曖昧です)
その次に見たミュージカルが、このブログでも紹介したCATSなので、恐ろしい事に劇団四季以外のミュージカルは知らない、と言う事になります。
レミゼょ見ながら、つい、劇団四季と比較してしまったのですが、劇団四季が歌とダンスであるのに比べて、レミゼは劇により近いがしました。

キャストを見てみると、劇団四季で活躍していた方が何人かいました。劇団四季マニアの子どもは、それだけで大喜びでした。
主なキャストは次の通りでした。
ジャン・バルジャン: 今井 清隆
 劇団四季で「オペラ座の怪人」の怪人役をやっただけの事はあります。高い声が奇麗でした。
ジャベール: 岡 幸二郎
 バルジャンを追いかける刑事。威厳があってコワイぐらいでしたが、舞台挨拶はとても優しそうな話し声でした。
エポニーヌ: 知念 里奈
 幼いコデットが預けられたテナルディエ家の娘。高い声が魅力的でした。今回がミュージカルへの復帰作だそうです。
コゼット: 辛島 小恵
 バルジャンに娘のように育てられたコデット。新人(?)の辛島さん、舞台挨拶では、感極まって涙を流していました。
ファンテーヌ: 渚 あき
 コゼットの母親。柔らかい歌声に、コデットへの愛情を感じました。
マリウス: 藤岡 正明
 コゼットを慕う学生。端正な演技に好感を持ちました。
テナルディエ: 徳井 優
 引っ越しのサカイのCMの印象が強いのですが、レミゼでも飄々とした悪役を演じていました。
テナルディエ夫人: 阿知波 悟美
 富士通のCMでウサギ男のキムタクと共演していた方です。テナルディエ夫婦の演技は最高でした。
アンジョルラス: 坂元 健児
 革命のリーダー。劇団四季の「ライオンキング」ではシンバ役。砦の上で革命旗を握りしめる姿は、シンバ?
 アンジョルラス意外にも7役位で登場しているそうです。

ストーリーは、展開が早すぎて、追うのが大変でした。
というか、ミュージカルに仕立てるには、原作のストーリーが分厚すぎるのでは?
家に帰ってから時代背景を調べると、ナポレオンの共和制が崩れた王政復古の時代。
事前にストーリーは確認しておいたほうが良かったかもしれません。
というか、普通中学生ぐらいで本読んでますかね。。。

今回は、東京での20周年記念公演とのこと。歴代のキャストが出演する特別公演もあったそうです。
そして、東京公演、あしたが千秋楽。
ということで、舞台が終わった後に、出演者全員が舞台に並び、舞台挨拶がありました。
それぞれの出演者が、レミゼに込めた思いを語ってくれました。
先に書いたようにコゼット役の辛島小恵だけでなく、涙を流している方もいたようです。
そして、出演者と合わせて観客もオーケストラピットの生演奏に合わせて「The Peole's Song」の合唱。
舞台挨拶が終わると、観客総立ちでのスタンディングオベーション。
カーテンコールに応えて、なんど舞台に登場した事でしょうか。
客席の明かりがついてからも、2回も舞台に登場してくれました。
明かり付いてから2度もカーテンコールに応えてくれたなんて始めでです。
でも、客席の雰囲気は、3度4度とまだまだいきそうな雰囲気でした。

追記:
結婚する前の年、大学の友達とロンドンに行ってきました。
このとき、レ・ミゼラブルのリトル・コゼットのステッカーをはったダブルデッカーが沢山走っていました。
あのポスター、印象的ですよね。



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Sigur Rosへの道(その3)

2007-08-25 18:14:15 | 最近聞いた音楽
シガー・ロスを何度か聞いていると、これは遅れてはじけたポップコーンだな、と思いました。

少し前・・・といっても10年ぐらい前だとおもうので、もう一昔前のことですね。そのころ、何故か現代思想の本を読みあさっていた事があります。
大げさに言えば、人間は世の中の物事をどのようにして理解しているのだろうか? ということに疑問を抱いて、哲学をひも解いていた、ということになります。
あくまでも、「大げさに言えば」なんですけど。。。

で、その時にソシュールと出会いました。
といっても「一般言語学講義」を読んだとか言えば格好がつけられるのですが、極く普通の解説本を読んだだけです。
でも、これで、目からウロコが何枚も落ちた様に思います。

ソシュールの「一般言語学講義」について、ネットで検索すればあちこちで見つかると思うので詳細はそちらに譲り、簡単に説明します。
まず、言葉はシニフィアン/能記とシニフィエ/所記で成り立つ記号であるという事。
そしてしシニフィアンとシニフィエの結びつきは恣意的なものであるという事。
つまり言葉は、意味とそれを指すための呼び名から成り立っていて、その結びつきは人それぞれで少しずつ違っている。
例えば、私が「いぬ」といったときに、私の「いぬ」という言葉が指している概念と、Aさんが言うところの「いぬ」という概念には、ビミョウなズレがある、ということです。
例えば、私が「ロック」といったときに、私の「ロック」という言葉が指している概念と、Aさんが言うところの「ロック」という概念には、ビミョウなズレがある、ということです。
例えば、私が「プログレ」といったときに、私の「プログレ」という言葉が指している概念と、Aさんが言うところの「プログレ」という概念には、ビミョウなズレがある、ということです。

で、そうか!! と気づきました。AさんとBさんが、同じ言葉を使って同じものを指していても、それは100%一致している訳ではないんだ。
ということは、もともと解釈のズレというか、誤解を前提に話をしていかないといけない、ということです。
突然仕事の話で恐縮ですが、我々ソフト屋がお客さんの要望をまとめて設計するとき、かならずこの「ズレ」が入り込むので、どこかで修正してやらないといけないんです。
そのズレが生じる理由が、これでハッキリしました。

でも、そのズレを前提にしても言葉が成り立っているのは、言語にはラングとパロールという2つの側面があるためです。
ラングというのは、言葉の体系。人の話した言葉、例えば日本語として発話された言葉を解釈するための言語的・文化的な背景みたいものだと思います。
パロールは、人が発話した言葉そのもののことです。
ここで、突然糸井重里氏の登場。
「糸井重里のイトイ式コトバ論序説」という本があります。ネットで調べたら廃刊になっているようです。
これは、テレビの深夜番組で糸井氏が講演を行ったときの模様を本にしたものです。
この中で、コピーライターの糸井氏は「詩の言葉」の説明にこのラングとパロールを使っていました。
「詩の言葉」というのは、CMで言えばキャッチコピーみたいに、人を惹きつけるような魅力的な一節、となるのでしょうか。それこそ詩のように人の心を動かす特別な言葉、です。
この「詩の言葉」がどうして生まれるのか、を説明していたのですが確か
 言葉の意味をずらす
というのがポイントだったと思います。
ただ、勝手にずらしただけでは、聞いた人が解釈できないので、聞いた人が解釈できる範囲でずらす。
このずらして作られた言葉が「詩の言葉」。つまりパロールです。
そして、その「詩の言葉」を解釈するための背景がラングとなります。
ところがこの「詩の言葉」には賞味期限があります。
最初誰かが気づいた「詩の言葉」を誰かがまねをしていくうちに、手あかにまみれて、いつの間にか「ただの言葉」になってしまいます。
言葉の意味をずらして、いままでのラングの体系から外れた新しく水々しい「詩の言葉」はいつの間にか、ラングの中にとりこまれて、ありふれた言葉になってしまいます。
ここが、「表現」というものの難しい点です。

と、いうことを読んでた当時は疑問符がいくつも飛び交っていたのですが、あるときこの「詩の言葉」というのは、フライパンの中のポップコーンだ、と思いました。
フライパンの中に、堅い皮に包まれたコーンを入れて火にかける。このときのフライパンの中身がラング。
あぶられると、ポンポンと弾けてポップコーンができ上がっていきます。
ポンポンはじける音がとても楽しげに聞こえてきます。
この「ポンポン」状態がパロール。「詩の言葉」ですね。
やがて、全てのポップコーンがポンポンはじけてしまうと、フライパンの中は落ち着いてしまいます。
もうそこからは新しい「詩の言葉」は生まれてきません。
その変りに、美味しいポップコーンができ上がり。
ポップコーンができ上がると、こんどは、そのポップコーンを食べるという事に興味が移ります。

ポップコーンの弾ける様子を楽しむのが、新しい表現を楽しむ事、今までの解釈をずらした新しい解釈を楽しむ事だとすると、ポップコーンを楽しむのは、様式として完成した表現を楽しむ様なものなのかな、と思います。

と、今日も長い前振りでしたが、ここで冒頭のシガー・ロスは遅れて弾けたポップコーン。
ニュー・ロック、アート・ロック、ハード・ロック、フォーク・ロック、サザン・ロック、ブログレッシブ・ロック、と様々な様式が出そろったロック界ですが、様々な音楽がうまれ、そしてそれぞれ様式化していき、もうそろそろ底も尽きたろうと思った頃に、遅れて弾けたのがシガー・ロス。

ロックって、もともとかなり騒音に近い音楽だったと思うのですが、ノイズを取り入れたり、クラシックに近づいたり、民族音楽に近づいたり、SFチックになったりといろんな事をして、その境界を広げようとし続けた音駄だと思います。
特にプログレというのは、ロックのルーツであるブルースまでをも切り捨てて新しい表現を模索してきたように思います。
シガー・ロス聞くと、そういう境界を易々と乗越えてしまった、そんな感じがします。

1曲目と2曲目を聞いたときは、このバンドはノイズを使った静かなエレクトリックサウンドなのかなと思いました。
3曲目からはストリングスが入って、もうここからはこのバンドの独壇場。
ある意味、プロデュースの勝利、ともいえるのですが・・・
でも、今までこんなサウンドは聴いた事がありません。(ZNRが斜にかまえた感じだけど、近いのかも・・・)
ゆったりとしたリズムとボーカルに身を任せていると、ダウン・トゥ・アースでもない、トランスでもない、ヒーリングでもない、でも居心地の良い場所にいる、そんな今まで感じた事のない気分になります。

「( )」はCCCDということで聞いていないのですが、
「Takk...」も似たような内容のアルバムでした。
どのアルバムが良いか、という事ではなくて、とにかくどれでも聞いてもらえれば、遅れてはぜたポップコーンの味を堪能できると思います。


文字化けしていたら、ゴメンナサイ



[ágætis byrjun]
1. intro
2. svefn-g-englar
3. starálfur
4. flugufrelsarinn
5. ný batterí
6. hjartað hamast (bamm bamm bamm)
7. viðrar vel til loftárása
8. olsen olsen
9. ágætis byrjun
10. avalon


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Sigur Rosへの道(その2)

2007-08-24 02:04:22 | 最近聞いた音楽
夏草や 強者どもの 夢の後

もとい

閑けさや 岩にしみいる 蝉の声

夏の、暑い時期に、立石寺に行った記憶があります。
でも、その前後にどこを通っていったのか、記憶にありません。

学生時代、夏の旅は、中学の時からの友人H君と一緒でした。
二人で始めていったのが、毛越寺。そして中尊寺。
別の機会に、青森から酒田を抜けて新潟まで車で走った事もありました。
でも、立石寺に行った時は一人でした。
東北の一人旅というと、遠野に行った時のがあります。
遠野から釜石まで行って、帰りには花巻で宮沢賢治記念館を見た。
このときに、立石寺までいったとしか思えないのですが、どう考えてもかなりメチャクチャな行程です。

立石寺、夏の暑い時期だったので当然セミは鳴いていたはずです。
ただ、あまり記憶にありません。
そして、なんだかとても涼しい場所だったようにも記憶しています。
山の上なので、風が通っていたのでしょうか。

芭蕉の俳句、ニイニイ蝉だということですが、私のイメージでは断然アブラゼミ。
アブラゼミが団体で、やかましいほど鳴いている。
そんなイメージがあります。
とてもやかましいのに、その中心に、蝉の声も寄せ付けないような静寂に守られた場所があります。
降るようなアブラゼミの鳴き声を聴いていると、ときどき、そんな静寂の場所に立ち入ったかのような気分になる事があります。

さて、長い前振りになりましたが、シガー・ロスへの道の第二段はモグワイ。
ギズモ・・・というと10ccを連想してしまうのですが、この訳のわからないバンド、名前を見かけたときから気になっていました。
気にはなっていましたが、何者かわからなかったので、いままで聞いていませんでした。

ところが、最近、シガー・ロスと抱き合わせみたいにポストロックというキーワードで再びモグワイの名前を見つけたので、聞いてみる事にしました。
今回聞いたのは「Mr. Beast」。
最新作にして、これまでのモグワイの集大成だとか。

そもそも「ポスト・ロック」とは何ぞや?
イメージとしては、商業化されたロックを横目に、独自のロックを追求するエレクトリック系にしてアコースティックな、ちょっとスローテンポな曲が得意なバンド。かな?
この説明だと、原子心母の頃のピンクフロイド?
でもシガー・ロスなんかはまさにそんな感じではないでしょうか。(あ、ここで書いちゃったよ・・・)
モグワイも、そんな感じかと思いきや、ネットで調べると「ギターの轟音が云々」と書かれています。
こりゃちょっと違うかな。

さて、いよいよモグワイ初体験。
とても奇麗で、ゆったりしたピアノの音。この音が不思議と強力で、魅力的です。
この感じは、まさにイメージしていた「ポスト・ロック」とピッタリ一致します。
そして、そこに覆いかぶさるギター。
その音はまさしく蝉の大群。
その影にある、ピアノで作られた静寂な世界を覆い隠します。
否。ギターの轟音でいくらかき消そうとしても消える事のない静寂。
それがモグワイの作り出す世界なのかもしれません。

殆どの曲にボーカルがありません。
それでも、というか、それ故にモグワイノ伝えようとする世界観がダイレクトに伝わってきます。
うーん、こういう例えをしていいものか、なのですが、聞いたときの感じは「祈り」の部分をよりプリミティブにしたTool・・・かな。
Toolよりアコースティックな感じがします。

ネットで更に調べて試聴してみるし、前作に当たる「Happy Songs for Happy People 」が静かさの極地だとか。こちらのアルバムも聞いてみたいですね。
久々に、過去のアルバムも聞いてみたくなるような若手バンドに出会った感じです。
「Happy Songs for Happy People 」聞いたら、もう一度モグワイをちゃんとレビューしてみたいと思います。




[Mr. Beast]
1. Auto Rock
2. Glasgow Mega Snake
3. Acid Food
4. Travel Is Dangerous
5. Team Handed
6. Friend of the Night
7. Emergency Trap
8. Folk Death 95
9. I Chose Horses
10. We're No Here



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chaos / Rie

2007-08-21 02:14:14 | 最近聞いた音楽
今日のもう一曲はこれ。

chaos

TommyさんちのRieさんの曲。
もうすぐ朱雀として羽ばたくと思います。

将来への期待を込めて、ちょっと辛口のコメント書いたら、登録できませんでした。
操作を間違えたか、アドレスが.comだからかなぁ。

詳細はTommyさんのブログで。

朱雀、早く聞きたいです。

Aja / Steely Dan

2007-08-21 01:44:26 | 最近聞いた音楽
ツタヤにアルバムを返しに行ったついでに借りてきました。




言わずとしれた名盤。
なのですが、これが苦手でした。

都会派のコジャレたロックバンドスティーリーダンから、何故か田舎っぽい野暮ったさが売り物のドゥービーブラザーズにメンバーがどんどん流れていって、「そして2人が残った」状態のスティーリー・ダン。
ドゥービーズをたっぷり聞いて「どれ、スティーリーダンでも」と思ったときに出たのがこれ。

AOR? フュージョン? 確かに苦手な分野だったのですが、決め手となったのは1曲目「Black Cow」のリズム。
物すごくオシャレな事はわかります。
これだけタイトで、乗りの良いリズム隊を乗りこなせるのはスティーリー・ダンしかいないこともわかっています。
でも、このリズムがどうも拒絶反応を起こしていました。
ちょっとタイトすぎる・・・
当時、そう思ったんですね。

改めて聞いてみると、昔思った程タイトではなくて、むしろゆったりした感じ。
若い頃食べられなかった食材が、歳とって食べられるようになった、というのと同じなのか、
それとも、世の中の音楽のリズムがいつの間にかもっとタイトになっているのか、
とにかく今聞くと、すんなり受け入れる事ができます。

実は、アルバム出すたびに、とても気になっていたんです、スティーリー・ダンは。
超一流のスタイリストで、完璧主義者。
でも「Black Cow」のリズムがトラウマ(?)となって、なかなか手に取る事ができませんでした。
これで、また一つ苦手を克服できたかもしれません。

あ、でも困ったな、来日中じゃないですか、スティーリー・ダン。
ビルボードライブ東京のオープニングアクトです。
さっきまで、スティーリー・ダンはリズムが合わないから、という理由で興味を持たないようにしていたのですが、行きたくなっちゃうじゃないですか。
しかし、2万円も出せません。
ああ、でも小さなライブハウスでみたら、最高だろうなぁ。。。。

それにしても、山口小夜子さん、早すぎます。
ちょっと前に、山口小夜子とか、いまどうしているんだろう、と思ったら・・・
合掌。

[Aja]
1.Black cow
2.Aja
3.Deacon Blues
4.Peg
5.Home At Last
6.I Got The News
7.Josie




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Sigur Rosへの道(その1)

2007-08-18 23:46:32 | 最近聞いた音楽
Sigur Rosの「o」は「o」に「'」ですが、フォントが無いと、文字化けするみたいなので「o」と書いておきます。


Tommyさんに進められて、シガー・ロスを聞く。ついでに、その周辺、というか同時代のバンドで気になっていたものをいくつか(といっても厳選2枚のみ)聞いてみました。

まず一つ目はRadioheadの「AMNESIAC」。
たまたま聞いたRadioheadですが、Sigur Rosはこのバンドのサポートとしてツアーを回っていた事があるそうです。




[AMNESIAC]
1. packt like sardines in a crushd tin box
2. pyramid song
3. pulk/pull revolving doors
4. you and whose army?
5. i might be wrong
6. knives out
7. amnesiac/morning bell
8. dollars & cents
9. hunting bears
10. like spinning plates
11. life in a glass house

ちょっとナイーブな感じのボーカルと、繊細なギター。夢の中で、追いかけているのにおいつけない、なんかそんなもどかしさを感じるような、すぐ近くにいるのに、なかなか手が届かない、そんなサウンド。
最初聞いたときにR.E.Mに似ているな、と思ったのですが、WikipediaによるとR.E.Mはメンバーのお気に入りのバンドらしい。

残念ながら歌詞カードが手元に無いので、どんなことを歌っているのかはっきりはわからないのですが、それでも何かを訴えかけてくる事はわかります。以前、ニルバナを聞いたときも、似たような感じがありました。なにやら訴えかけたい言葉を持ったバンドなんだな、そんに気がします。

考えてみれば、ロックと言う音楽、ヒッピームーブメントのウッドストックなんていう昔から、何かしらのメッセージを時代に対して投げ掛けていたと思います。ロックと出会う思春期において、そのメッセージがあたかも自分のことを代弁してくれている、という思い込みからロックに嵌っていく。と、いうことも多いのではないでしょうか。そのメッセージと言うのは、歌詞だけでなく、例えばファッションだったり、ライフスタイルだったり、音楽性だったり・・・
各時代ごとに、そういう「言葉」を持ったバンドが生まれては、あるものは消えていき、あるものは長続きする。そういう繰り返しの中で、自分の時代にたまたま出会ったバンドに惹かれて、ロックにのめり込んでいく様な気がします。

Radioheadもそういう「言葉」を持ったバンドのひとつだと思います。子供から大人に成長していくある時に、Radioheadの様なバンドとうまく出会えたら、それは幸せな事なのではないか、と思います。



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ウクレレの話 その3

2007-08-06 00:47:06 | 最近聞いた音楽
ウクレレの本やら雑誌を見ていると、必ずと言って良いほど名前が出てくるのが、オオタサン、こと、ハーブ・オオタ。
バイオグラフィーによると、朝鮮戦争の時代から、日本と朝鮮に米軍海兵隊の通訳として駐屯していたそうです。
帰国後大学を卒業して、音楽の道に進み、69年代後半からにミュージシャンとして来日を繰り返していたようです。
いわば、日本に本場のハワイ音楽を紹介した第一人者というところでしょうか。
実は、ハワイアンというよりウクレレの楽曲ってあまり知らないので、オオタサンでも聞いてみようか、と思い選んだのがこの1枚。





[ウクレレ・スイートハート ]
1. 星のレイ
2. カルアの恋唄
3. プア リーリーレフア
4. 月の夜は
5. エマリウマイ
6. 古きハワイの唄~カマアイナ ケイキ
7. ヘエイア
8. ブルー・ハワイ
9. スイート・サムワン
10. マウナロア
11. 恋人よ,アロハ

1曲目「星のレイ」からラストまで、ゆったりとしたリゾート気分。純粋なハワイアン、というのがあるのかどうかわかりませんが、とがったところのない、上質なポップスにし上がっています。
オオタサンのウクレレは、ただ聴いていると、特に難しい事しているようでもないのですが、とても心地よい音を響かせています。「特に難しいことしていないよう」に聞こえてしまうところが、年期のもたらすものなのでしょうか。


さて、今、日本でウクレレといえばジェイクシマブクロ。オータサンのほんわかムードと対照的に、ひたすら超絶技巧なウクレレを聴かせてくれます。





[Gently Weeps]
1. Hula Girl
2. Beyond The Break
3. While My Guitar Gently Weeps -solo-
4. Angel
5. Over The Rainbow
6. Coffee Talk
7. Let's Dance -solo-
8. Heartbeat/Dragon -solo-
9. Hey Little Lady
10. Breathe -solo-
11. Wish On My Star -solo-
12. Lazy Jane
13. Touch -solo-
14. Spain -solo-
15. On The Road
16. The Stars Spangled Banner -solo-

1曲目は映画「フラガール」のテーマ。
映画も良かったが、曲も良い。
3曲目は、アルバムタイトルになった「While My Guiter・・・」言わずとしれたビートルズの名曲。それをウクレレソロで演奏しています。ジョージの曲って、2つの曲を無理やりくっつけたみたいな、一曲の中で表情が、がらりと変るのですが、ジェイクも表情豊かな演奏を聴かせてくれます。
8曲目「 Heartbeat/Dragon」がお気に入り。心臓の鼓動の様な淡々としたリズムが易しく響いてきます。
ジェイクのウクレレは、伝統を乗越えた、新しいポップスを産み出しているようです。

ところで、こうしてウクレレの記事を書いてみると、日本の姓を名乗っている方の名前が沢山出てくる事に気がつきます。普段あまり気づかない事ですが、こうしてみると日本とハワイの関係って、実は相当深いものがあったんだな、と思います。
なんだか、ウクレレを通して、ハワイそのものについて、興味を持つようになったみたいです。





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Joplin In Concert / Janis Joplin

2007-07-10 03:53:05 | 最近聞いた音楽
シリーズのトリを飾るのは、ジャニス・ジョプリン。




このアルバムは、ジャニスの死後にリリースされたものです。彼女自身は聴いた事の無いアルバム。ジャニスは、すぐそこで歌っているというのに・・・

LP時代のA面とB面がBig Brother and the Holding Company。そしてC面とD面がFull Tilt Boogie。二つのバンドの聞き比べができるという楽しみもありますが、そんなことよりジャニスの歌声に圧倒されます。

アルバムを聞いて、まず感じたのは、ジャニスがとても歌のうまい歌手だったという事。どんな高音も、凄みのある低音も、シャウトさえ歌として、破綻していません。
こんなうまいボーカリスト、その後の時代に生きていたら、どんな歌を聴かせてくれたのか、残念でたまりません。

ジャニスのアルバムを初めて買ったのは、80年代。CDの時代でした。どのアルバムを買おうか迷って・・・どの一枚をとっても凄いのでしょうが、結局ベスト版を買ってお茶を濁していました。Big Brother and the Holding Companyでデビューしたのが1968年。そして1970年にレコーディングの最中で亡くなるまでのわずかな活動期間。この間に残したアルバムが4枚。活動期間が短かったのですが、本当に影響力のあった活動をしていたと思います。

ジャニスの歌を聴きながら思ったのは、先日劇団四季版で見てきた、ジーザス・クライスト・スーパースター。
もしも、ジャニスが、こんなに魅力的な声を持っていなかったら。モントレーで5万人を魅了していなかったら、極く普通の女の子としての幸せな生活を送っていたかもしれません。
本当は、家庭的で、心優しい女の子が、時代の声に祭り上げられて、スーパースターとして生涯を閉じる。まさに「スーパースター」の歌詞の通り
 Who are you? What have you sacrificed?
時代と向き合い、考え、どのような答えを出して、スーパースター=ジャニス・ジョプリンとして生きたのでしょうか。
その気になれば、スーパースターとしての生き方をやめる事もできたかもしれません。でも、ジャニスは、一人で時代を受け止めて歌い続けました。ジャニスの歌声には、なんだか母親の様なものを感じる事があります。60年後半の時代に翻弄される若者たち、その声を受け止めて、ぎゅっと抱きしめる。そんな母性が、ジャニスを歌へと向かわせて、そしてスーパースターへと押し上げていったのではないでしょうか。

[In Concert]
1. Down on Me
2. Bye Bye Baby
3. All Is Loneliness
4. Piece of My Heart
5. Road Block
6. Flower in the Sun
7. Summertime
8. Ego Rock
9. Half Moon
10. Kozmic Blues
11. Move Over
12. Try (Just a Little Bit Harder)
13. Get It While You Can
14. Ball and Chain

レコーディング日など詳細は、公式サイトで・・・





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In Concert / Derek and the Dominos

2007-07-09 01:25:17 | 最近聞いた音楽
暑い夏を乗り切る夏より熱いブルースロック第6段。

前回のデュアン・オールマンと言えば、クラプトン。その二人が出会ったのが「Layla and Other Assorted Love Songs」なのですが、今日紹介するのは「In Concert」。

ひのアルバムとの出会いは、とても微妙なものでした。
昔々、青山にはパイドパイパーハウスというちょっとオシャレな輸入盤屋がありました。パイドパイパーと並んで、原宿のメロディーハウスという輸入盤屋があったのですが、その支店が、阿佐谷にあった事がありました。阿佐谷って、近くに区役所があるし、パールセンターの七夕があるのですが・・・輸入盤屋、しかもメロディーハウスができたという事で、住人の方がびっくりしていました。
商店街からちょっと離れたところにあったメロディーハウス。本当に、あのメロディーハウスなのだろうか、と疑問をもちつつも入ってみて見つけたのがこのアルバム。
当時ドミノスというとレイラという図式ができていたので、ライブがあるなんて知りませんでした。海賊版みたいだっだいやだなぁ、と思いつつも購入(ちなみに、オシャレな店なので、輸入盤とはいえ、高い!!)。

半信半疑で家に帰って、針を落したら、これがびっくり。そこにいたのは、鬼神のごとくギターを弾きまくるクラプトンでした。
今まで、クリームや「レイラ」、そして何枚かのソロアルバムを聞いていましたが、これほど伸びやかに弾きまくっているクラプトンは、聴いた事がありませんでした。
LP2枚組なので、かなりのボリュームではありましたが、もう何度も何度も繰り返し聞き入りました。

実は、私にとってのクラプトンのイメージというのは、さまにこのアルバム。新しいバンド、ドミノスを率いて、セッションを楽しむかのように延々とギターを弾きまくります。
クリームでも、ブラインドフェイスでもクラプトンはギターを弾きまくっています。が、クリームは3人の個性をぶつけ合って火花を飛び散らしています。オーディエンスは、その飛び散る火花を楽しみにしていたのですが、当人達には痛々しいほどのぶつかり合いが会ったのではないでしょうか。ブラインド・フェイスは基本的に、スティービー・ウィンウッドのバンド。結局、居場所を見つけられなかったクラプトンは、ディラニー&ボニーを経て作り上げた、自分のバンドがDerek & The Dominos。インプロビゼーションを繰り広げながらも、バンドのメンバーとの対話を楽しんでいるかのようです。

今回、ツタヤでCDを借りてきて聞き直したのですが、その解説によると、このライブはレイラの録音よりも前との事。これまで、まずレイラがあって、デュアン・オールマン抜きでライブを行ったのかと思っていました。実は、その逆で、このコンサートが、ドミノスとしてのオリジナルの姿だと知って、驚きました。この時期、いろいろと精神的にも弱っていたクラプトン。それを救ったのがデュアンとのセッション、と思っていたのですが、改めて聞いてみるとクラプトンがこの時期、いかに充実していたのかがわかるような気がします。
かなう事ならば、デュアンとのツインリードでのライブを聞いてみたい気もしますが、誰にも気兼ねせずに伸び伸びと演奏するクラプトンというのも凄いものです。
「Layra」を聞いて、ちょっと満足できなかった方(あ、言っちゃった)は、このライブアルバムを聞いてみてください。Derek & The Dominosの素晴らしさがわかると思います。





Disc One
1.Why Does Love Got To Be So Sad
2.Got To Get Better In A Little While
3. Let It Rain
4. Presence Of The Lord

Disc Two
1. Tell The Truth
2. Bottle Of Red Wine
3. Roll It Over
4. Blues Power
5. Have You Ever Loved A Woman

Personel
 Eric Clapton (g)
 Bobby Whitlock (key)
 Carl Radle (b)
 Jim Gordon (d)

このときのコンサートの別テイクを収めた「Live at the Fillmore」という2枚組のCDが出ています。今回は、LPと同じ内容の「In Concert」を聞きましたが、「Live at the Fillmore」も聞いてみたいと思います。

おまけ:
「おまけ」で申し訳ないですが、この「In Concert」聞くと、まるで枕詞か係り結びのようにBBAのライブを聞きたくなります。で、一緒にBBAのライブを借りてきて聞きました。BBAのスタジオ版に比べて、3人の飛び方が半端じゃないです。ライブを繰り返して、お互いの手の内がよくわかったからでしょうか、バンドとして破綻しないギリギリのところまで、キレた演奏で、ぶっ飛んでいます。
これもまたいつかちゃんとレビューしたいと思います。




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Eat a Peach / Allman Brothers Band

2007-07-08 04:57:00 | 最近聞いた音楽
このアルバムを買ったのは、予備校の頃だったか・・・。予備校のT君の「レイドバックって感じの音だよね」という一言が、このアルバムの事をよく言い表していると思います。
そのころ、世の中では「レイドバック」なるカテゴリーが大はやり。クラプトンが「461オーシャンブールバード」で復帰して、グレッグ・オールマンはシェールと結婚し、ちょっと南部っぽい共にゆる~い感じのロックアルバムを出すと、これがレイドバック。背中を下にして、つまり仰向けになって気楽に聞くようなロック、ということでしょうか。後(か、同時かわからないですが)AORなんてカテゴリーに続くものなのでしょうか。
ま、とにかく、ハヤリものは聞かないという主義(?)だったので、ぬるま湯のようなレイドバックものはあんまり聞いていませんでした。

で、今一つわからなかったのが、あのグレッグ・オールマンがどうしてレイドバックしちゃったのか。フィルモアイーストのオールマンの音と、レイドバックしたグレッグが結びつかなかったのですが・・・
でも、改めてオールマンブラザーズバンドのアルバムを順に聞いて行くと、音がどんどんポップになって行くのがわかりますね。
この次の「Brothers and Sisters」なんて、ほんと聞いていてきもちいい。1stのころの男臭さが消えていますね。それで、ちょうどその転換点にあたるのがこのアルバムなのではないでしょうか。

よく知られたように、このアルバムのレコーディング中にデュアン・オールマンは他界しています。そしてその1年後、ベースのベリー・オークリーも他界。中心的なメンバーの交代が、オールマンブラザーズの音楽性を変えて行ったのでしょうか。

このアルバムの作成意図がどのあたりにあったのかわかりませんが、スタジオ録音と前作「フィルモアイースト」に収まり切らなかったライブ録音がLP2枚組に収められています。圧巻なのは、なんといってもLP2面分を使った「Mountain Jam」なのですが、最初にこのアルバムを聞いたときはアルバムのラストに収められた「Little Martha 」が印象的でした。アコースティックギターの曲で、ライブが終わった後の興奮がだんだん静まって行くような、そんな印象を受けました。ああ、これはデュアンへの鎮魂歌なのかな、と思うと同時に、やはりひとつの時代の区切りみたいものを感じました。
改めてアルバムを聞いてみると、「Melissa」や「Blue Sky」という曲が、この後のオールマンの音を予感させるものとなっています。

さて、圧巻なのはやはり「Mountain Jam」。フィルモアイーストのライブの中でも、イントロだけ聞こえてきていたのですが、30分を越える大作。LPでは2面に別れていたのですが、CDでは通して聞く事ができます。ありがたいことです。
この日のフィルモアでのライブ。バンドの状態も良く、客のノリも良かったとかで、一曲終わるたびに、客から「もう一曲」と声が掛かって、結局明け方近くまで演奏が続いたとか。そんな長時間演奏できるライブハウスもすごい(さすがフィルモアイースト)ですけど、バンドも客もまたすごい。そんな中で演奏された「Mountain Jam」。比較的きっちり演奏されている他の曲に比べて、リラックスしたムード。各メンバーがソロをとり合い、セッションを楽しんでいる感じ。SkyDogという異名を持った、デュアンのギター。それも、この曲ではリラックスしたムードで、気持ち良く響きます。
あんまり、根をつめて聞くより、涼しげな木陰で、木漏れ日と戯れながら、空を見上げて寝ころんで聞く方が似合いそうです。あっ、レイド・バックですね。




[Eat a Peach]
1. Ain't Wastin' Time No More
2. Les Brers In A Minor
3. Melissa
4. Mountain Jam
5. One Way Out
6. Trouble No More
7. Stand Back
8. Blue Sky
9. Little Martha

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シリーズ残り2回(予定)となりました。



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The Allman Brothers at Fillmore East

2007-07-07 14:27:33 | 最近聞いた音楽
暑い夏を乗り切る夏より熱いブルースロック短期集中シリーズ第五段。

この一週間、仕事が忙しかった事もありますが、どこからどう手を付けていいのかわからなかったのが、このアルパム。
もう何も言う必要のない名盤です。
朝まで続いた至福のライブ。
とにかく、聞けば納得します。
今日は、以上。


[at Fillmore East]
1. Statesboro Blues
2. Done Somebody Wrong
3. Storm Monday
4. You Don't Love Me
5. Hot 'Lanta
6. In Memory Of Elizabeth Reed
7. Whipping Post

Personel
 Duane Allman (g)
 Gregg Allman (vo,key)
 Dickey Betts (g)
 Berry Oakley (b)
 Jaimoe (ds)
 Butch Trucks (ds)



というわけにもいかないので、アラズモガナの本文。

まずは、オールマンとの出会い。
中学の頃だったでしょうか。まだビートルズしか聞いていない頃だったと思います。兄が借りてきた「Brothers and Sisters」。実は、この時までAllman BrothersとBrothers Fourの区別がついていませんでした。

ちゃんと聞いたのは、高校の頃にY君からこのアルバムを借りてから。パノラマのようなツインドラムとベースの繰り出すリズム。グレッグのキーボードと歌声。そしてデッキー・ベッツとデュアン・オールマンのツインリード。ウエストコーストのカラッとした爽やかな音とは違った、ちょっと湿っぽくて暗い感じの音に惹きつけられました。「Hot 'Lanta」という曲がありますが、アメリカ南部というのは、意外と湿潤な土地なのでしょうか(行ったこと無いですけど・・・)なんだか、南部の熱い夜を思わせるような音です。

その後、ドゥービー・ブラザーズから先祖返りみたいな感じで、オールマンを聞き始めました。
最初に買ったのが「Beginnings」。1stアルバムと2ndのカップリング。ジャケ買いです。


その後、evergreenさんの胸をキュンとつかんだ「Brothers and Sisters」を購入。ジェシカに再会しました。

明日は、桃を食べに山にでも出かけましょうか・・・




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Captured Live / Johnny Winter

2007-06-30 00:01:05 | 最近聞いた音楽
暑い夏を乗り切るブルースロック第三段は、夏より熱い100万ドルのギタリスト登場!!

昔々、ジョニー・ウィンター聴きたいなぁ、と思い、職場にいたギタリストにどれが良いか推薦してもらったのが、このアルバム。
いやぁー、ライブとはいえ、このジャケット。買うのを随分躊躇った後に購入。



一言で言うと・・・
いやいやいやいや、すごいすごいすごいすごい、ギター弾きっぱなし!! もう、最初から最後まで、ゴリゴリゴリゴリギターギターギター。歌っていようが、なにしようがギター弾きっぱなし。最初から最後まで、ギター弾きっぱなし。ベースがなんだ、ドラムがどうした、俺様がジョニー・ウィンターだ。みんな俺のギター聴きにきてるんだぜ。俺がジョニー・ウィンターだ。四の五の言わず、俺のギターを聴け、聴け、聴けってンだ!!
もう、夏がどうした、季節がどうした、いつだって俺様はウィンター。100万ドルのギタリストだぜぇ!!
ってな感じ。

いやいや、ほんと、このアルバムは凄いです。ドブロギター抱えている「Nothing But The Blues」っていうアルバムあるじゃないですか。Captured Liveの翌年に発売されているこのアルバム。どちらかというと、こんなイメージを期待したのですが。もっとブルースっぽいライブなのかと思っていたら、ギター弾きまくりのアメリカンロック。ロックというより、もうこれは本当にジョニー・ウィンターの独壇場。

そうそう、このアルバムは1976年のリリース。前年には、ジョー・ウォルシュのライブやロビン・トロワーのライブがリリースされています。この辺りの年は、ギターリストのライブの当たり年ですね。

Personnel
 Johnny Winter: Vocal, Guitar, Slide Guitar
 Floyd Radford : Guitar
 Randy Jo Hobbs: Bass, Background Vocal
 Richard Hughes: Drums

1. Bony Moronie
2. Roll With Me
3. Rock & Roll People
4. It's All Over Now
5. Highway 61 Revisited
6. Sweet Papa John

Bony Moronie。
邦題は、マカロニ・ボニー。
どういうタイトルだ・・・

追記:
エドガー・ウィンターって聴いた事ないんですが、どんなでしょう。
兄弟共演アルバムも何枚かあるので、聴いてみたい。




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20th Century Blues / Robin Trower

2007-06-26 02:05:19 | 最近聞いた音楽
Tommyさんのおすすめで、Robin Trowerを聴いてみました。

高校の頃だったか、ロビン・トロワー、ジョー・ウォルシュ、ロイ・ブキャナンなんていうギタリストのライブアルバムが大ヒットしたことがありました。その時がロビン・トロワーへ一番接近したときでしょうか。それかすっかり忘れていたのですが、Tommyさんの記事で一気に引き戻されました。


聴いてみて、これは素直に脱帽。
今の時期って、毎年ブルースロック聴きたくなるのですが、時期的にもドンピシャ。最初の1音聴いて、引き込まれました。

ロビン・トロワーというと、どうしてもジミヘンの名前が一緒に出てきてしまいます。
確かに、ちょっとジミヘンに似ています。昔はもっと似ていたのかもしれません。しかし、ソロデビューから20年以上経って発表された本作、しっかりトロワーの音になっています。でも、やっぱりちょっと、ジミヘンと聴き比べ。

ジミヘンのギターって、ボーカルの延長みたいです。時には、ボーカルに、まんま被ってたりします。神出鬼没というか、自由奔放に飛び回るギターがジミヘンの魅力ですね。

トロワーのギターは、それに比べて(年の功かもしれませんが)落ち着いています。ちゃんとリズムの合間に収まっています。そして、ストレートに伸びやかなジミヘンに比べて、緩やかなうねりの様なノリがあります。
このノリはトロワーだけではなくて、リズム隊との絡みから生まれるのでしょうが、このあたりのからくりについてはTommyさんのブログに詳しく書いてあります。お気に入りのリズム隊と組んだトロワーは、思う存分ブルースを楽しんでいたのではないでしょうか。どの曲もブルースパワー全開。暑い夏を乗り越えられそうな、パワフルなトリオ・サウンドです。


20th Century Blues

1.20th Century Blues
2.Prisoner of Love
3.Precious Gift
4.Whisper Up a Storm
5.Extermination Blues
6.Step Into the Dark
7.Rise Up Like the Sun
8.Secret Place
9.Chase the Bone
10.Promise You the Stars
11.Don't Lose Your Faith In Tomorrow
12.Reconsider Baby

Personel:
 Livingston Brown: bass, vocals, keyboards
 Mayuyu: drums
 Robin Trower: guitar


と、いうことで、暫く、暑い夏を乗り越えられそうなアルバムを聴いて行こうかなと思います。



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八雲オケ 第7回定期演奏会

2007-06-25 01:18:10 | 最近聞いた音楽
今日は八雲オケの定期演奏会。なんと!! nakapageさんのとこでも、aokenさんのとこでも取り上げています。きっと、今ごろ、世界中のブログで八雲オケのことが
話題になっているに違いありません!!

部活で不在の下の子は不参加だったのですが、親子3人で聞きに行きました。開演までまだ15分ぐらいあったと思うのですが、3人で並んで座れる席が見当たりません。昨年に比べて、人出が多井上に、出足が速いようなきがします。

プログラムは
ヴェルディ:オペラ「ナブッコ」序曲
ドリーブ:バレエ「コッペリア」抜粋
ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界より」
それと、アンコールが1曲ありました。

「新世界より」って、中学の頃、音楽の時間に聞いたことあるような気がします。2楽章は下校の音楽として有名な「家路」の原曲ですね。4楽章も有名ですね。

2楽章、イングリッシュホルンによる静かな旋律が印象的です。どことなく幻想的な曲を聞いているうちに、ふと何処からともなくハミングが聞こえてきました。いや、それはあり得ないことです。よくよく耳を澄ますと、チェロ音のようですが、確かに低い声でつぶやくようなハミングに聞こえました。
幻のハミングを聞きながら、こちらの意識も幻の中に・・・

来年の定期公演は、6月1日の予定です。

八雲オーケストラ
昨年の記事


イングリッシュホルンについて



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