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おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

Blemish / David Sylvian

2007-06-04 00:54:21 | 最近聞いた音楽
この人の声を聴いたのは、このアルパム以来。

ゴーストでは、ここまで音を削るか、と思うほどのバックで歌うD.シルヴィアンの声の魅力には驚きました。

Japanを聴いてから、もう20年近く経つと思います。
その間、坂本龍一との共演や、R.フリップとの共演など、惹かれたものもありましたが、なんとなく聴かずじまいで今に至っています。


[Blemish]
1. Blemish
2. The Good Son
3. The Only Daughter
4. The Heart Knows Better
5. She Is Not
6. Late Night Shopping
7. How Little We Need to Be Happy
8. A Fire in the Forest

このアルバムに興味を持ったのは、実はディレク・ベリイの追悼盤をHMVで見つけたため。
これも随分前の事になりますが、この遺作、D.シルヴィアンとの共演のアウトテイクとのこと。「へー、ディレク・ベリイとねも共演していたんだ」ということで、興味がムクムク湧いてきて、行き当たったのがBlemish。以前、ジャケットを見て気になっていたアルバムが、そのアルバムでした。

D.ベリイとの共演は、3曲しか入っていませんでした。ベリイのギターをバックに、ボソボソとD.シルビアンのボーカルが乗っかってきます。解説によると、即興のギターに、即興で詩を付けて録音したとか。
もし、それが本当なら、とても幸運に恵まれたのでしょう。
D.ベリイのギターとD.シルヴィアンのボーカルがとても良くあっています。

D.ベリイとの共演の他の作品も、不要な音は削り取り、最小の音だけを残した音作り。
改めて、声に力のある人だなと感じました。
ただ、やはり、どこか物悲しいものを感じてしまいます。
ジャケットを開くと、スーパーマーケットからの帰りでしょうか。雪道をカートを押しながら歩くD.シルヴィアンの後ろ姿が、ジャケットと同じトーンのイラストで描かれています。
マーケットでの買い物というのが、とても家庭的な雰囲気を持っているのですが、寒そうな雪道を一人歩き去って行くその姿は、物悲しいものを感じてしまいます。
アルバム全体が、そんなトーンで仕上がっているような気がします。
声のイメージが強いだけに、全部を一人で引き受けてしまう、ある種の「厳しさ」が目立ちます。孤高のボーカリスト、ちょっとばかりそんな印象を受けてしまいます。
アメリカのニューイングランドに、家族と暮らし、新しいスタジオ/レーベルを興しての第一段という事で、最小の構成からスタートしたのでしょうか。
それならばいいのですが・・・

同時に聴いたNine Horsesのミニアルバム。

Wonderful WorldやBirds Sing for Their Livesなど、こちらでは、D.シルヴィアンの歌声が日だまりのような心地よさに充ちています。
バートン・フリードマン、スティーブ・ジャンセンと組んだユニット。
ソロにはない、心地よさを感じたのでしょうか。
今後、Blemishをきっかけに、Nine Horsesとしての活動に移って行くのでしょうか。
魅力的な声の持ち主なので、今後どんどん活躍してもらいたいものです。
その活動をサポートする、良き仲間が必要なのかもしれないですね、この人には。




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ベドラムの乙女

2007-05-30 02:56:23 | 最近聞いた音楽
iPodの中に長く在りながら、再生回数が0回を誇る名盤があります。決して聞きにくいのではありません。いつ聴こうかとタイミングを見計らっていたのですが、今の季節とグレゴーさんに触発されて、きいてみることにしました。

A Maid in Bedlam / John Renbourn
 1. Black Waterside
 2. Nacht Tanz/Shaeffertanz
 3. A Maid In Bedlam
 4. Gypsy Dance/Jews Dance
 5. John Barleycorn
 6. Reynardine
 7. My Johnny Was A Shoemaker
 8. Death And The Lady
 9. The Battle Of Augrham/5 In A Line
 10. Talk About Suffering

まずは、ジャケットの美しさを見てください。

amazon.comさん、お借りします。
言わずとしれた、もとペンタングルのジョン・レンボーン。どこかで聴いた事があるなー、と思ったらトラッドの名曲を集めたアルバムとのこと。ジャケットに負けないほど、美しいアルバムに仕上がっています。

名曲ぞろいの中でも聞き物はJohn Barleycornではないでしょうか。フェアポート・コンベンションやトラフィックも取り上げている超有名曲。ジョン・バーレイコーンというのは、さぞ名を馳せた英雄でもあるのだろうか、と思いネットを探すと、麦から作った種類、つまりビール? を擬人化したものだとか。なんでそりゃ?

タイトルの詮索はともかく、アレンジが凄い。男性ボーカルを追いかけて、女性のボーカルが歌うのですが、いつの間にか女性の歌が男性を追い越して、男性のボーカルが後を追う。
こうして、ボーカルの掛け合いをしていくと、やがてもう一つの女性ボーカルが現れて、3者が入り乱れて絡み合う。これが凄いです。

ペンタングル解散後に、ケルトにも接近したジョン・レンボーンですが、このアルバムではインドまで手を伸ばしています。
1曲目はハーディーガーディー? それともサーランギ? タブラも入って、トラッドとインド音楽がこんなにも相性が良いとは。

でも、考えてみると、インドヨーロッパは地続き。インドヨーロッパ語族なんていうくくりかたもあります。街を結んでシルクロードができ上がり、そこを行き来する商隊は商品ばかりではなく歌も伝える。西の果てでうたわれた歌が東に運ばれ、そこの楽器と出会うと、歌が変化して、再び東の歌として西に運ばれる。そんな文化の伝搬が繰り返されて、各地の文化ができ上がった。時々は紛争もあっただろうが、全体的には人と人との結え公的な繋がりがあったからこそできたのではないだろうか・・・なんだか、あらぬ方向に思いを巡らせてしまう、不思議なアルバムです。
このアルバム、1回で終わってしまうのは惜しいので、そのうちもう一度ちゃんとレビューしたいと思います。




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井の頭公園

2007-05-28 02:09:04 | 最近聞いた音楽
結婚記念日と、子どもの誕生日が近いので、今年はちっと気取ってランチに出かけました。

行った先は、井の頭公園に隣接した「芙葉亭」というフレンチレストラン。
公園の入り口の脇に建てられたおしゃれな作りが、以前から気になっていたレストランです。

こじんまりしたレストランですが、スタッフの気配りが行き届いて、気持ちよく食事する事ができました。
料理も、目と舌で楽しむ事ができ、普段小食の子どもたちもコース料理をペロリと平らげていました。

食後は、井の頭公園を家族で散歩。
木陰には涼しげな白い花・・・良く見ると、ドクダミと白いムラサキツユクサ。
池の縁の木陰だけでなく、花壇まで占領する勢いです。

公園内のあちこちでは、フリーマーケット?
届け出制で、次作クラフトや絵や写真を売っています。
子どもたちは、ビーズで飾ったヘアピンを買ってもらっていました。

井の頭公園というと、最近では大道芸人が有名。
タモリクラブで見た、マンガを読んでくれるお兄さんもいました。
木陰ではシタールとギターでインド風の演奏をしているグループ。こちらは仲間内だけで楽しんでいる感じです。

軽やかなバンジョーの音に誘われると、ウォッシュ・タブ・ベースならぬポリ・バケツ・ベースとのちょっと変ったフォーク・デュオ。
なかなかのノリとパフォーマンスにギャラリーから拍手が沸きます。

池の反対側に回ってみると、風船を使った大道芸人がいました。
そして木陰で、不思議なミュージシャンに出会いました。
「マージャ」という鳥を抱えた吟遊詩人。グレゴーさんが、「愛の賛歌」「スカボロフェアー」を演奏してくれました。
ネットにサイトをもつというので探してみました。
ここで音も聞く事ができますので、是非聞いてみてください。

Grego Land

「マージャ」の本体はハープです。
ネットで探したらボウドプサルテリーという楽器だそうです。
右手の弓で弦を弾きながら、左手で弦をつま弾きます。
マージャには、フィンガーシンバルと笛も付いていて、グレゴーさん曰く「世界最小のオーケストラ」。

さらにネットで調べてみたら、ボウドプサルテリー、組み立て式のキットも販売していました。
こういう楽器、つい欲しくなってしまいます・・・




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World Record / Van der Graaf Generator

2007-05-26 04:28:51 | 最近聞いた音楽
公式サイト?発見。これが、なんとも不思議な作りで、何がどこにあるのか、把握できていません。

謎の作りのサイトですが、うれしい話が乗っていました。2005年の再結成時のライブが発売になるそうです。前作「プレゼント」がCCCDなので買ってないのですが、今回は是非普通のCDで出してください。

さて、本題。

1. When She Comes
2. A Place to Survive
3. Masks
4. Meurglys III (the Songwriter's Guild)
5. Wondering

Van der Graaf Generator(VDGG)の1976年の作品。
このアルバム、特に最初の2曲、これは、もう、ほんとうに、何度も何度も繰り返して聞きました。この2曲でVDGGにはまった、ほんとうにそう思います。

メンバーは不動の4人
Peter Hammill : vocal,guitar,piano
Hugh Banton : organs, bass pedals & guitars,mellotron,piano
David Jackson : saxes,flute
Guy Evans : drums,percussion

VDGGというと、ヒューとジャクソンのキーボードとサックスによる分厚く、でも柔らかでしなやかなアンサンブルの上に、ちょっと神経質そうなハミルのボーカルがかぶさる。良くいえば、哲学的でナイーブ、悪く言うと説教がましくて暗い。クラシカルで、生真面目なバンドというイメージがありました。

1976年という時代背景もあるのでしょうか。
ピーター・ハミルがどんどんパンク/ニューウェーブてきな表現方法に近づいたためでしょうか。
このアルバムは、緻密なアレンジ、それは当然なのですが、音がスカスカです。「スカ」といえば、アルバムB面の大作「Meurglys III (The Songwriter's Guild)」ではレゲェのリズムを導入しています。

混乱しているといえば、混乱している(「Masks」なんて曲を作ったりしてますし・・・)のかもしれません。VDGG名義でのラストアルバムということもあり、行き詰まり状態だったのかもしれません。

しかし!!
しかし、です。
でも、しかし!!
1曲目「When She Comes」と2曲目「A Place to Survive」。この2曲は特筆モノです。
デビッド・ジャクソンの管楽器は、相変わらず分厚いのですが、ヒュー・バントンのキーボードが、良い具合に一歩下がっています。そこに絶妙な空間が生まれています。
そして、いままで生真面目だったVDGGの音に、どことなくユーモアが感じられます。
フロントが軽やかになった分、ガイ・エバンスの強力なドラムが目立つようになり、そしてなによりピーター・ハミルのがなり声の様なボーカル。ナイーブな文学青年のイメージはありません。

なんだか、いままでのVDGGの活動を吹っ切って、あたらしいところに向かおうとする意志表明というか、もう次のステージに移って、実はそこがとても居心地の良いところだったという喜び、そんなものを感じます。
そして、それを聞いているこちらまで「うん、そうだよね。自分の行きたいところにいっていいんだよね。やりたい事をすればいいんだよね」っていう力を分けてもらうような、そんな気持ちになってきます。

いままで、すこし客観的な立場にいたVDGGが、一歩踏み込んで、自分自身を見つめ直して気がついた様々な事、それを素直に表現している。その立ち位置の変化が、このアルバムを強力なものにして、聞き手へ訴えかけてくる。そして、以後VDGとしてひたすら強力で、直接的な表現に向かう力の源になっているような気がします。



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Rejoicing / Pat Metheny

2007-05-25 02:46:06 | 最近聞いた音楽
evergreenさんのところでパット・メセニーを見かけたので、緊急登板。
Rejoicing / Pat Metheny with Charlie Haden & Billy Higgins


とは言え、今までに買ったメセニーものは、この2枚だけ。
 


アルバムを通して聞いたものこの2枚のみ。
しかも、Watercolorsは、知人にあげてしまい、もう手元にありません。

この2枚、殆ど衝動買でした。
ある日、新宿を歩いていたとき、新しく開店したと思われるCD屋を見つけました。
へぇ、こんなところにCD屋が、と思って店にはいると、これがまた何の変哲もないCD屋。特に何かのジャンルに力を入れている分けてもなく、個性のない街中のただのCD屋。こんなことで新宿でやっていけるのかねと、つい思ってしまう程の、普通の店。
ここで、この2枚を見つけて、つい買ってしまいました。

実を言うと、フュージョンてそんなに積極的に聞いていませんでした。
メセニーも積極的には聞いた事ありませんでした。
でもWatercolorsは、サンロレンツォ前のアルバムなので、ちょっと興味を持っていました。
「へぇー、こんなところに」というCD屋で「へぇー、こんな所で出会うなんて」と、ちょっと運命的な出会いだったので「ちょっと買ってみようか」と、まずこれは決まり。

そして、もう一枚サンロレンツォ後のものも聞きたくて選らんだのが、Rejoicing。
チャーリー・ヘイデンがベース弾いているのが決め手でした。
メセニーというより、ヘイデンのベースを聞いてみたくて買った、ということもあります。

で、知らなかったのですがヘイデンとヒギンズは、オーネット・コールマンのグループのメンバーだとか。
実際、後にメセニーは、コールマンと共演してSong Xを作成するわけですが、このアルバムでもコールマンの曲を3曲演奏しています。

さて、アルバムの内容はと言うと、メセニーとしては意外にも、でもいかにもヘイデンらしいアコースティックでストレートなジャズで幕を開けます。
メセニーが弾くのは、アコースティックギターでしょうか。スローテンポで物悲しい「Lonely Woman」。ホレス・シルバーの曲だそうです。

2,3,5曲目はオーネット・コールマンの曲。セミアコをサムピックで弾いているのでしょうか。
ジャズギターってあまり聞いた事ないのですが、想像上のオーソドックスなジャズギタートリオ、の演奏になっています。

4曲目は、チャーリー・ヘイデンの曲。
メセニーのための書き下ろしでしょうか。メセニー名義のアルバムですが、もう一つのパット・メセニー・グループと呼べるようなメンバーの結束を感じます。

6曲目はメセニーのオリジナル。ギターシンセサイザーを使っているらしくて、フュージョンじゃないのですが、このアルバムの中では一番メセニーらしい曲になっていると思います。

7もメセニーの曲ですが、これがびっくり、フリージャズです。
オーネット・コールマンへのオマージュでしょうか。

ラストの8はヘイデンとメセニーの共作だそうです。
これはなんだろう。聞こえないぐらいの小さな音が続いて、気がつくとメセニーのギターが聞こえてくる、アバンギャルドな曲です。

1から8までを並べて聞くと、ジャズの流れを遡っているような感じがします。
ジャズギタリストとて歩んできたジャズの歴史を振り返り、そしてこれからの行く先を模索する。
メセニーにとって、ターニングポイントとなったアルバムではないか。
勝手にそんなことを思っています。

Rejoicing / Pat Metheny with Charlie Haden & Billy Higgins
1. Lonely Woman
2. Tears Inside
3. Humpty Dumpty
4. Blues For Pat
5. Rejoicing
6. Story From A Stranger
7. The Calling
8. Waiting For An Answer


公式サイト




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GWはバッハだった

2007-05-10 02:07:54 | 最近聞いた音楽
4月の終わり頃の新聞に高橋悠治のコンサート評が載っていました。
普段クラシックなんて聴かないのに、なんとなく高橋悠治をきいてみたくなりました。

ということで、連休前にいつものツタヤへ。「ゴルトベルク変奏曲」を借りてみました。

avexってクラシックも出しているんですね。

家に帰って効いてみると、コロコロ、コロコロ玉を転がしたようなピアノ。
弦がポンとなると、それに続く響が殆どありません。
ポロポロ、ポロポロまるでピアノであえてチェンバロをまねているかのような音です。
これは、いったいなんだろう? と思ってライナーノウツを読んでびっくり。高橋悠治のオフィシャルサイトに、同じ文章が載っていました。
ライナーノウツというより、これはもうアジビラですね。
ジャケットのしかめっ面と合わせて、
 高橋悠治=戦うミュージシャン
というイメージができ上がってしまいました。

「ゴルドベルク」つながりでもう一枚、グールドも借りてきました。

横になってくつろいで聞いていると、高橋版と比較しているせいか、弦の響きが華やかに聞こえます。消え残る弦の音にかぶって、次の音が始まり、その音が響き合っているところにまた次の音が始まる。とてもカラフル。つい、ウトウトしながら聞いていると、時にサイケデリックな感じにさえ聞こえます。

クラシックのアルバムにこういう評価はどうかとも思いますが、グールド版は81年録音。まだまだ世の中アートの時代。一方高橋版は2003年録音。パンクもニューウェーブも通り抜けたクラシック・・・というのもへんな話ですが、クラシックの音楽家といえども時代の中に生きているのだから、その時代の空気が表現に影響しないわけがないと思います。

この2枚、実はどちらもかなり気に入っていて、何回も聞き返しました。

連休後半は、平均律。これまたグールドから。

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻

第1番ハ長調の前奏曲は、グノーのアヴェマリアの伴奏曲。
おくさんは、グールドの演奏を聴くなり「なんでスタッカートなの?」と気に入らないようです。一緒に借りてきたキース・ジャレットの方が気に入ったようです。


さすがに、2枚組を2セット、そうそう聞き通せるものではありませんでした。
グールドとジャレットを比較すると、グールドの方が力強く男性的、ジャレットの方が滑らかで女性的な感じがします。
平均律のほうは、これから時間をみつけて、少しずつ聞いてみようと思います。




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ウエザーリポートへの道 (その5)

2007-02-10 09:40:03 | 最近聞いた音楽


1. BIRDLAND
2. A REMARK YOU MADE
3. TEEN TOWN
4. HARLEQUIN
6. PALLADIUM
7. THE JUGGLER
8. HAVONA

Personnel
Josef Zawinul: Oberheim Polyphonic synthesizer, Arp 2600 synthesizer, Rhodes electric piano, acoustic piano, vocal, melodica, guitar, tabla
Wayne Shorter: Tenor and soprano saxophone
Jaco Pastorius: Bass, mandocello, vocals, drums, steel drums
Alex Acuña: Drums, congas, tom toms, handclap
Manolo Badrena: Tambourine, congas, vocal, timbales, percussion



ウェザーリポートの散歩道の終点はこのアルバムと決めていました。
WRの代表作といわれています。
ベーシストはいわずとしれたジャコパス。アルフォンソ・ジョンソンに変って正式メンバーとなり、WRの音も完成形に近づいてきたようです。

1曲目は、超有名。いうまでも無い名曲です。
何度聞いても楽しい曲。新しい発見のある曲ですね。
2曲目のも印象的な曲です。
どちらの曲も、というより、全編ジャコのベースが大活躍しています。
なんだか、WRのこれまでの変遷は、ジャコと出会うためにあったような気がします。
むしろ、若き天才ジャコがWRを乗っ取ったような感じさえします。
ジャコの参加は、WRにとってそれぐらい劇的な変化になったのではないでしょうか。

ベーシストとしてのジャコの力量は言わずもがなですが、ショーター、ザビヌルに加えて3
人目の作曲家としての貢献度も大きいと思います。ちなみにティーンタウンと、ハボナがジャコの作曲になります。
そしてコプロデューサとして、ザビヌルワールドに新風をもたらしたのではないでしょうか。

ウェザーリポートの音は、ザビヌルが言うように、ジャズとしてのバンドサウンドを目指しています。ソリストのアドリブで綴る、いわゆるジャズを解体して、バンドとしての音を作り上げています。長いソロを繰り返すのではなく、南米のサッカーのように、一人ひとりのテクニックとインスピレーションで、短く素早いパスを交しなかせら曲ができ上がっていきます。
スタート地点の1stアルバムは、マイルスの「イン・ア・サイレントウェイ」の影響が明らかです。このアルバムの影響下に進んできたバンドなのかと思っていました。
でも、ショーターとマイルスは、そのまえ、所謂黄金のクインテット時代からジャズを解体して、その行き着いたところが「イン・ア・サイレントウェイ」。ショーターとしては、WRで、ジャズの解体をさらにすすめようとしていたのではないでしょうか。
と考えると、やはりもう一度マイルスに戻りたくなりました。
黄金のクインテット、やはりちゃんと聞いてみたいな、という気持ちがますます強くなってきました。



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Not Too Late / Norah Jones

2007-02-09 00:16:04 | 最近聞いた音楽
ジャズはどうも・・・という我家のおくさんですが、ノラ・ジョーンズは別だそうです。
いつのまにかNot Too Lateを買ってきて聞いていました。

昔々から、ジャズにボーカルはいらないだろう、って思っていました。
だから、ノラ・ジョーンズにたいしては、ジャズっていうカテゴリーじゃなければいいのにって思っていました。
実際、ジャズなのかな?
まぁ、なんでもいいんですけど。

この「Not Too Late」はノラ・ジョーンズの自作曲を集めて作ったそうです。
つまりシンガーソングライター。
今じゃあまり流行っていませんね。
あ、日本にはいっぱいいる・・・
カーリー・サイモン、ジェイムス・テイラー、キャロル・キング・・・
時に素朴に、時には艶やかに。
時には暗い部屋の片隅で、かと思えば場末の酒場。
それを、あのスモーキーボイスでやられると、これはもうたまりません。

過去の2枚も良いのですが、それよりずっと素朴。生のノラ・ジョーンズを感じる事ができます。3枚のうちのどれが一番良いか、という聞きかたも「あり」かもしれませんが、このアルバムはこのアルバムとして、しっかり存在感があります。音が素朴な分、ノラの声が引立つ、そんなところもあるのかもしれません。

最初3曲ぐらい聴いたところで、こりゃ今日のブログは決まりだな、と思いながら聞いていたのですが、もうCD3回ぐらい繰り返して聞いています。
しっかり嵌りました。

こういうアルバムが売れるって言うことは、
アメリカ人、ヒッピーほど危うくないけど、
自然回帰・人間回帰に共鳴する人たちが増えているのでしょうか。
もしかしてニューフォークが復活しているのでしょうか。
単に、ノラ・ジョーンズ・ブランドのせいでしょうか。。。

いわずもがなの追記
お父さんは、ラビ・シャンカール。

公式サイト




1. Wish I Could
2. Sinkin' Soon
3. The Sun Doesn't Like You
4. Until The End
5. Not My Friend
6. Thinking About You
7. Broken
8. My Dear Country
9. Wake Me Up
10. Be My Somebody
11. Little Room
12. Rosie's Lullaby
13. Not Too Late




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ウェザーリポートへの道 (その4)

2007-02-03 22:49:21 | 最近聞いた音楽


1. MAN IN THE GREEN SHIRT
2. LUSITANOS
3. BETWEEN THE THIGHS
4. BADIA
5. FREEZING FIRE
6. FIVE SHORT STORIES

Personnel
Josef Zawinul: Rhodes piano, melodica, acoustic piano, TONTO synthesizer, Arp 2600 synthesizer, organ, steel drums, out, mzuthra, vocals, West Africk, xylophone, cymbals
Wayne Shorter: Soprano and tenor sax
Alphonso Johnson: Electric bass
Ndugu (Leon Chancler): Drums, tympani, marching cymbals
Alyrio Lima: Percussion


ンドコドコドコドコドコドコドコ
パッパッパッパッ
ヒュンヒュンヒュンヒュン
パラララッパ パッパー
パーパパー パラッパパー

MAN IN THE GREEN SHIRTのイントロから、全編ニューウェザーリポートの世界。
ミロスラフとの神秘的な旅を終えて、アルフォンソ・ジョンソンが正式メンバーになり、いかにもウェザーリポートらしい音を発見したかのようです。私のWR入門はこのアルバム。当時は「幻祭夜話」という素晴らしい邦題が付いていました。

「幻祭夜話」「Tale Spinin'」どちらも、アルバムの内容をピッタリ現していると思います。どこか南洋の国の小さな村。村人が祭りの夜に集って、次々と話を紡いでいく。とてつもなく明るく、楽しい、熱気に充ちた一夜。そんな楽しい雰囲気のアルバムです。

WRの音楽的な進歩には、電化キーボードの進化が欠かせないものでした。75年発売のこのアルバムでも、シンセサイザーが大胆に用いられています。キーボード郡のマルチ録音。その音の前では、ショーターのサックスが、霞んでしまいます。このアルバムを聞いていると、ザビヌルはキーボードとリズム隊だけでWRの音を作り上げたかったのではないかと思える事があります。キーボードの電子化がもっと早く進んでいたら、ショーター抜きのWRが実現していたかもしれません。
そのくらい、このアルバムではキーボードがキラビヤカに活躍しています。

アルフォンソ・ジョンソンがWRで活躍したのは、前作「ミステリアス・トラベラー」から。このときは、オリジナルメンバーのヴィトウスがもう一人のベーシストとしてクレジットされています。本作を経て「ブラックマーケット」ではご存知ジャコ・パストリアスが参加しています。
アルフォンソ一見、ヴィトウスとジャコパスのつなぎ見たいに見えてしまいますが、なんだかアルフォンソのベースが一番自然にWRに溶け込んでいるような気がします。
ジャコが参加した後のWRは、超有名になり、名実ともビッグネームになっていきましたが、その出発点となるようなこのアルバムも見逃せません。




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Toolをつまみ食い

2007-01-27 04:46:20 | 最近聞いた音楽

本当はOPIATEから聞いてみたいところですが、Toolの有名所をつまみ食いしてみました。

Toolって、何年か前に来日公演のCMかなにかでちよっと見ただけなのですが、その時ほんのちょっとだけ聞いた音がクリムゾンの弟分みたいで、ずっと気になっていました。実際、クリムゾンのフリップ翁との共演? 合作? なにかしているみたいです。
あまりにもクリムゾンのイメージが強かったので、もしかしたら単なるクリムゾン・フォロワーなのかなと心配していました。でも実際にアルバムを聞いてみると全く別物。そんな心配は吹き飛びました。

ÆNIMA


01. Stinkfist
02. Eulogy
03. H.
04. Useful Idiot
05. Forty Six & 2
06. Message to Harry Manback
07. Hooker with a Penis
08. Intermission
09. jimmy
10. Die Eier Von Satan
11. Pushit
12. Cesaro Summability
13. Ænema
14. (-) Ions
15. Third Eye

重たいリズムが心臓を揺さぶり、ギターが心を掘り下げるように突き刺さります。
オルタナティブっていうのでしょうか、ひと括りにするならば。今どきのバンドの中でToolのようなバンドが他にもあるのか知りませんが、Tool凄いです。

iPodで最初から流しながら聞いていたのですが、「この曲は」と思ったのは「Jimmy」と「Pushit」。
どちらかというと深く、締めつけられるような重たいサウンドの曲が並んでいるのですが、「Jimmy」はどこか浮揚感のある音になっています。
長めの曲と、その間にはさまれた間奏のような短い曲。その組み合わせでアルバムができ上がっています。「Jimmy」や「Pushit」は長い曲。ラストの「Third Eye」も含めて、長い曲の構成と、うねるようなグルーブ感。たまりませんね。


LATERALUS


01. The Grudge
02. Eon Blue Apocalypse
03. The Patient
04. Mantra
05. Schism
06. Parabol
07. Parabola
08. Ticks & Leeches
09. Lateralus
10. Disposition
11. Reflection
12. Triad
13. Faaip de oiad

どちらかというと内向的な音の前作「ÆNIMA」に比べて、「LATERALUS」は全体的に解放感のある音になっています。iPodで半分眠りながらボーッと聞いていると、ギターの音が、今ここにいる精神をバリバリと引きはがしどこか別の世界に持っていこうとします。それをドラムとベースがしっかりと引き戻そうとする、なんだかそんな感じがしました。
前作で言うと、先に述べた「Jimmy」がそんな感じの曲だと思います。なんだか、このあたりにToolの進んでいく方向性が見え隠れするような気がします。
でも、そのあたりは1stアルバム「UNDERTOW」や昨年発表された現時点での最新作、話題の「10,000 DAYS」を聞いてみないとわからないと思います。

いつか、ちゃんとToolを順番に聞いてみたいと思います。それなりの価値のあるバンドではないかと思っています。特に「10,000 DAYS」はすぐにでも聞いてみたい気がします。
でも、もう一方で、もうしばらくこの2枚をちゃんと聞き込んでみたい、という気持ちもあります。特に、今惹かれているのは「LATERALUS」のほう。「10,000 DAYS」でtoolが何を残して、どう変っていったのか。それを確かめるためにも、この2枚ちゃんと聞かなくちゃいけないなと思っています。

まだまだ自分自身を乗り越えて新しい領域に進んでいきそうなToolなので、この2枚については、あえて「傑作」とは言わないでおこうと思います。



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If Summer had its Ghosts / Bill Bruford

2007-01-24 04:02:12 | 最近聞いた音楽

[If Summer had its Ghosts]
Bill Bruford with Raiph Towner and Eddie Gomez

1. If Summer Had Its Ghosts
2. Never the Same Way Once
3. Forgiveness
4. Somersaults
5. Thistledown
6. Ballad of Vilcabamba
7. Amethyst (For Cameron)
8. Splendour Among Shadows
9. Some Other Time
10. Silent Pool
11. Now Is the Next Time

冬至の日のラルフ・タウナーとクリムゾン繋がりで、ブラッフォードのソロ名義のアルバムを聞いてみました。

邦題は「夏の幻影」とつけられていますが、このタイトルでweb検索しても見つかりません。実は違うのかも・・・
「幻影」なんていうタイトル付いているから、秋から冬にかけて、夏の日を思い出すようなまったり感のアルバムかと思いきや、夏そのものの雰囲気。ちょっと季節外れだったか。

リンク張っている「ハチャの深層」さんから、ブラッフォードがジャズをやっているアースワークは凄いと聞いていたのですが、このアルバムもジャズです。ジャズ系です。アコースティックな感じのフュージョンといいますか・・・ラルフ・タウナーのソロと言ってもいいかもしれません。
ギター(とピアノ)のタウナーと、ベースとドラムでは、どうしてもリード楽器に目が行ってしまうので、仕方のないところだと思います。ドラムでリーダーとして目立つというと、ジャズ・メッセンジャーズのアート・ブレーキーを思い出しますが、ブラッフォードそういうタイプのドラマーじゃないみたいです。先にも書いたように、あくまでもアコースティックで、フュージョン系。イエスやクリムゾンのブラッフォードとは一味違います。とはいえ、時々クリムゾンが顔出してます。しかし、それも、さりありなん。このアルバムは、クリムゾンと同じDGM(Discipline Global Mobile)から出ています。

でも。でもですね、ラルフ・タウナー、エディ・ゴメスというベテランジャズプレーヤーを向こうに回しちゃうと、どうなんでしょうね。ジャズ・ドラマーとして、まだまだ太刀打ちできないという感じしてしまいます。
アルバムの後半で、ロック界の天才ドラマーらしいドラムを聴く事ができますが、こういう路線でやるなら、ラルフ・タウナー+エディ・ゴメスじゃないよなぁ。もっとジャズロックよりの人沢山いると思います。そういう人たちと組んで、電化したジャズロック路線進めばいいのに。

とはいえ、全体的には、先にも書きましたがラルフ・タウナーのアコースティックギターが心地よく流れて、エディ・ゴメス+ブラッフォードがしっかりと締めています。
夏の日の昼下がり、木陰に寝ころんで聞きたいような、そんなさわやかなアルバムです。





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ウェザーリポートへの道 (その3)

2007-01-22 00:16:02 | 最近聞いた音楽



[Sweetnighter]
1. BOOGIE WOOGIE WALTZ
2. MANOLETE
3. ADIOS
4. 125th STREET CONGRESS
5. WILL
6. NON-STOP HOME


ファンク色を一層強くしたWeatherReport。
Live in Tokyoで、アコースティック指向を見せたかと思ったら、完全に電化バンドに変身しました。
電化マイルスもWRも電化してますますアフリカンビートに近づいていったのは何故でしょうか。ジャズを故郷返りさせて、その中から新しい方向を探そうとしていたのでしょうか。

このアルバム聞いていたら、マイルスのOn the Cornerを思い出しました。
淡々としたリズムにキーボードとサックスがリードを取っていく。なんとなく突き抜けた明るさもOn the Cornerみたいです。
でも、決定的な違いは、リズム隊の単調さでしょうか。
マイルスのアルバムは、リズム自体が主体となって、そこにマイルスが割って入る感じ。リズムとトランペットが絡んでいます。
WRの方はと言うと、リズム隊はリズム隊でかってにやって、キーボードとサックスはこれまた勝手に入ってくる。両者をつなぐはずのベースがこれまた今一つやる気が無い。全体的に絡んでこないんですよね。
たぶん、バンドとしての表現を目指したザビヌルの試行錯誤の時期だったのでしょう。 1stアルバムより、方向性は定まってきたようですが、そのぶん「これからどうなっていくだろう」というわくわく感は無くなっているように思います。
両方をの望むのは、ファンの勝手な言い分なのかもしれませんけど。。。

Personnel
Josef Zawinul: Electric and acoustic piano, synthesizer
Wayne Shorter: Soprano and tenor sax
Miroslav Vitous: Electric and acoustic bass
Eric Gravatt: Drums (tracks 2, 4 and 6)
Dom Um Romão: Percussion
Maruga: Percussion
Andrew White III: Electric bass (tracks 1, 4 and 6), English horn (tracks 3 and 5)
Herschel Dwellingham: Drums (tracks 1, 2, 3 and 6)





[Mystrious Traveller]
1. Nubian Sundance
2. American Tango
3. Cucumber Slumber
4. Mysterious Traveller
5. Blackthorn Rose
6. Scarlet Woman
7. Jungle Book

8.Miroslav's Tune

長い事、このアルバムは、ヴィトウスの参加した最後のアルバム、という認識でいました。いままで聞かず終いだったんですね。
改めて、パーソネル見て驚きました。ヴィトウスは2曲目(とボーナストラックの8曲目)のみ。ヴィトウスのラストアルバムというより、アルフォンソ・ジョンソンが正式に参加した最初のアルバムなんですね。

アルバムを聞く前の勝手なイメージでは、大空に現れた彗星のように、雄大でゆったりとした物語を謳い上げるあげているのかと思いきや、やはりファンキー。これではヴィトウスの出番はどんどんなくなる一方。
とはいえ、このアルバム、ここまでのWRの方向性探しの集大成。その後のWRの音作りの基本ができ上がったアルバムではないでしょうか。

ボーナストラックとして入っている8曲目は、ヴィトウスの作品です。
ボーナストラックというと、疑問符が付くものが多いのですが、この曲はアルバムの一部と言われても違和感ありません。こんな作品が発表されなかったなんて、ザビヌルの意図しているところとヴィトウスの方向が違っていたとはいえ、残念です。

WRってやはりザビヌルのキーボードが中心になると思います。キーボードの技術的な進歩に伴って、WRの音もどんどん進歩していきます。
当時の技術ではどうだったかわかりませんが、もう少しすれば、ベースもキーボードがカバーできるような時代になっていたと思います。ザビヌルの頭の中では、WRのメンバーの一人ひとりが、ザビヌルが演奏するキーボードのように、よくコントロールされてバンドサウンドの一端を担うといったものだったのではないでしょうか。
1stアルバムから、この「MysterioueTraveller」までを通して聞いてみると、ザビヌルによるリズム隊探しの時代だったような気がします。一人ひとりが最高のテクニックを持っていながら、突出しない。チームのためのリズム隊。そのあたりを追及した結果、電化マイルス楽団よりずっと洗練されたフュージョンバンドとしてのWRのスタートとなったのではないでしょうか。
師匠の元を離れたザビヌル=ショーターのチームが、師匠とは違った道を歩み出す、その第一歩となったのがこの時期だったのではないでしょうか。

Personnel
Josef Zawinul: Electric and acoustic piano, synthesizer, guitar, kalimba, organ, tamboura, clay drum, tac piano, melodica
Wayne Shorter: Soprano and tenor sax, tac piano
Alphonso Johnson: Bass
Miroslav Vitous: Bass (track 2 only)
Ishmael Wilburn: Drums
Skip Hadden: Drums (tracks 1 and 4 only)
Dom Um Romão: Percussion, drums
Ray Barretto: Percussion (track 3 only)
Meruga: Percussion (track 1 only)
Steve Little: Timpani (track 6 only)
Don Ashworth: Ocarinas and woodwinds (track 7 only)
Isacoff: Tabla, finger cymbals (track 7 only)
Edna Wright: Vocalists (track 1 only)
Marti McCall: Vocalists (track 1 only)
Jessica Smith: Vocalists (track 1 only)
James Gilstrad: Vocalists (track 1 only)
Billie Barnum: Vocalists (track 1 only)



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ウェザーリポートへの道 (その2)

2007-01-20 03:53:50 | 最近聞いた音楽

改めて1枚目を聞き直してみたら、なかなかロマンチックな音に聞こえました。
なんとも不思議なアルバムですが、ますます気に入りました。

ということで、2枚目ですが・・・

世界的にはWeather Reportの2枚目は I sing the body electric(1972)

このアルバムにも日本のライブの曲が入っています。
しかし、日本では、このアルバムの前に2枚組のLive in Tokyoが発売されています。
つまり、日本での2枚目はライブの方で、このI sing・・・は3枚目。
何年か前、WRのアルバムが紙ジャケで発売されました。その時に、これにするかライブにするか迷って、ライブの方を買いました。
その結果、このアルバムはとうとう聞かず終いです。
というわけで、このアルバムに関してはパスです。

それでLive in Tokyo


Peronnel
Josef Zawinul: Acoustic and electric piano
Wayne Shorter: Soprano and tenor sax
Miroslav Vitous: Acoustic and electric bass
Eric Gravatt: Drums
Dom Um Rom?o: Percussion

ライブという事で、楽器構成がシンプルです。
ザビヌルのキーボードがアコ・ピアノとエレピのみ。
そしてヴィトウスは殆どアコースティックベースで演奏しています。キーボードがシンプルな分、ヴィトウスとショーターの活躍が目立ちます。
いやぁ、ショーター、気も持ち良さそうに吹きまくっています。

[Disc1]
1. MEDLEY: VERTICAL INVADER/SEVENTH ARROW/T.H./DOCTOR HONORIS CAUSA
2. MEDLEY: SURUCUC?/LOST/EARLY MINOR/DIRECTIONS
[Disc2]
1. ORANGE LADY
2. MEDLEY: EURYDICE/THE MOORS
3. MEDLEY: TEARS/UMBRELLAS

ウッドベース、サックス、ピアノが中心なので、全体的にかなりダウン・トゥ・アースな印象があります。とはいえ、ライブである分、勢いのある演奏になっています。
実は、Disc1は、ちょっとばかり飛ばしすぎという感じがしています。そこまでハードにしなくても良いのではないでしょうか?
このアルバム、CD買ってからそう何回も聞いていなかったのは、時間がなかったからだけじゃなさそうです。個人的には1枚目がちょっと苦手みたいです。

気に入っているのはDisc2の2と3。
オリジナルに比べると、やはりかなりハードな演奏になっています。
先に書いたように、ショーターとウッドベースのヴィトウス、それにピアノが入っている分、アコースティックナ印象があります。WRのアルバムの中では、最も電化度が低いのではないでしょぅか。

素晴らしいのはDisc2の2曲目、3曲目。
1stアルバムの、甘くてロマンチックな曲ですが、ハードでいながらリズム隊とフロントがよくまとまった一丸となった演奏を聞く事ができます。
WRはこのままショーターが中心になって行くのかと思ったら、バンド内では覇権争いが始まっていたんですね。。。

Jump / Magical Power Mako

2007-01-16 02:02:33 | 最近聞いた音楽
LPの入っている箱を久しぶりにゴソゴソとかき分けていたら、こんなアルバムを発見しました。


1曲目Jump to You。
ドドッンドドッンドドッンというリズムがなんとも日本的土着風景。
リズム主導で進んでいくあたり、日本のCanか?
リリースが1977年で、日本のロックとは何か、なんてロックミュージシャンやファンが喧々諤々しいてた時期の作品。日本的土着音楽を脱して、かっこいいロック目指していたときに、このベタ日本的なリズムというのはどんなもんでしょう。
あ、でも、富樫雅彦の「スピリチュアル・ネイチャー」もこんな感じでした。

全部、ドコドンしているのかと思えば、5曲目のSoとか、ブルー・ウィンドはアコースティックな感じの美しい曲。変にひねらずに、こういう感じの曲でアルバム作れば、もっと一般受けしたのかもしれません。

この人、若干10いくつでデビューして、いきなり武満徹に評価されたということで有名になりました。
2ndアルバムの「スーパーレコード」は、マイク・オールドフィールドあるいは冨田勲のように一人で多重録音して作った作品。
残念ながらこの2枚は聞いていません。
この「JUMP」は3枚目。
「UFOが光の速度を越えるときのことをJUMPと言います」というマジカル・パワー・マコの言葉がライナーノウツとして(?)書かれていました。

いったい、この人今何しているんだろうと思ってwebで検索してみるとmixiでなんだか話題になっているようです。ライブ活動としてこんなこともしているようです。
最近の活動を覗いてみたいような、見たくないような・・・

1.ジャンプ・トゥ・ユー
2.ザ・ストーリー・オブ・アワ・マスター
3.ギブ・ミー・プレゼント
4.レスト・ライト・ダウン
5.ソー
6.ブルー・ウインド
7.エレファンツ・ジャングル
8.ジャンプ
9.21st.オーシャン



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Twelve Moons / Jan Garbarek Group

2007-01-14 09:49:34 | 最近聞いた音楽
これは凄いアルバムです。
静けさと美しさに驚きました。

「北欧のコルトレーン」と呼ばれていたヤン・ガルバレク。
キース・ジャレットの所謂ヨーロッパカルテットでは、コルトレーンのようにバリバリとサックスを吹きまくっています。ラルフ・タウナーの「Solstice」でも、リーダーを食ってしまうほどの太く印象的な演奏を聞かせてくれていました。

このアルバムはECMレーベルの1500というキリ番をもらっています。ECMの1枚目が1001番なので、ECMとしてちょうど500枚目のリリースになるわけです。ちなみに1501はキースジャレット。キリ番をもらったということで、ちょっと話題になったこともありました。

が、しかし、このアルバムの凄さは、キリ番云々を越えています。
全体的にはしずかなアコースティックジャズ。ジャズというより、今ではニューエイジに分類されるかもしれないですね。リリースが1992年。フュージョン時代を通り過ぎてきた、新しいジャズです。

いかにもECMらしい静かな音作りです。
1曲目。アルバムのオープニングは、パーカッションとキーボードが作り出す原初的なイメージのなかをガルバレイクのサックスが優しい音で通り抜けていきます。暗やみに光が差し込んで、世界がどんどん広がっていく、そんな感じがします。
2曲目は、ボーカルが入ります。ボーカルというより「声」。サックスに導かれて、地霊へ祈りを捧げているようにも聞こえます。
音楽というものは、もともと地霊・精霊への祈りから生まれたものだと聞いたことがあります。このアルバムは、どこかそんな土着的な音楽のルーツを感じ取ることができます。



[Twelve Moons / Jan Garbarek Group]
1.Twelve Moons
 Part one: Winter-Summer
 Part two: Summer-Winter
2.Psalm
3.Brother Wind March
4.There Were Swallows...
5.The Tall Tear Trees
6.Arietta
7.Gautes-Margjit
8.Darvánan
9.Huhai
10.Witchi-Tai-To

Personnel
Jan Garbarek soprano and tenor saxophones, keyboards
Rainer Brüninghaus keyboards
Eberhard Weber bass
Manu Katché drums
Marilyn Mazur percussion
Agnes Buen Garnås vocal
Mari Boine vocal



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