今日も書き進めましょう、北海道周遊記。
ちなみに目次はコチラの記事にあります。
7月9日(月) 一つ前の記事の支笏湖を後にして、いよいよこの日の最大の目的地である社台スタリオンステーションへと向かいました。ちなみに自分は5年前に北海道へ行ったときにもやはりここへは寄っているので今回が2回目でした。
競馬ファンなら周知のことではあるのですが、この社台SSでは、それこそ北海道の数ある牧場の中でも特に有名な種牡馬、種付け料が高額である超一流種牡馬を数多く繋養しています。まさに日本の競馬界を代表する、いや支えているといっても過言ではない云わば種牡馬の大銀座、総本山みたいなところです。早来町という新千歳空港からはクルマで20分と程近いロケーションも手伝い、おそらく北海道の牧場の中でもここを訪れる競馬ファンの数はダントツであると思われます。
以下は参考までにリンクしておきます。
牧場見学にあたって(牧場見学の基礎知識)
牧場見学の9箇条(牧場見学の基礎知識)
まず2月から7月は種牡馬たちにとってちょうど種付けシーズンに当たります。今回私が行った7月上旬のこの時期は、まだぎりぎり種付けシーズンであり、社台SSは放牧による見学を行っていませんでした。ちなみに5年前には9月に行ったので広い牧草地の中にスペシャルウイークやグラスワンダー、トウカイテイオーなどが放牧されている様子をそれこそもう飽きるまで見学することが出来たような気がします。
今回まず自分は事前に社台のテレホンサービスであらかじめ見学時間、見学できる馬を確認していました。そのテレホンサービスの案内によると、改めてですがやはりまだこの時期は放牧による見学は行ってなく、たった5分間のみの展示という方法が取られていました。そしてそれもこの時期に一般の見学者に見せてくれる馬はたったの3頭だけでした。
11:00~11:05がトウカイテイオーとクロフネ
13:00~13:05がディープインパクト
支笏湖を見たいがばっかりに、或いはこの11時5分から13時までの2時間という待ち時間がちょっともったいないというのもあり、トウカイテイオーとクロフネを諦め12時過ぎに社台SSへ到着するように支笏湖を出発しました。
そして特に北海道の日高地方ではどこにでもある当たり前の光景ですが、社台SSに近づくに連れてこのような光景をたくさん目にすることが出来ます。
そして予定通りに社台SSに到着しました。駐車場はやっぱりレンタカーばっかりです。ちなみに真ん中の派手な色のクルマが今回私が北海道で乗り回していたクルマです。
社台SSの敷地内には、牧場にしては珍しくこのような一般の見学者向けの建物も作られていて、中にはグッズショップと軽食をとれる喫茶があります。
この日はちょうど同じ社台グループのノーザンホースパークで年に一度のセレクトセールが行われていて、喫茶内にあるテレビでその模様を放映していました。馬一頭が数千万円、或いは数億円という値段で次々と落札されて行きます。
この日見学できる馬はやはりというかテレホンサービスの案内どおりでした。
ちなみに種付けシーズンが終ると、社台SSはこのような区分けで放牧しているようです。小さくて見えづらいですが、左からアドマイヤドン、キングカメハメハ、ゴールドアリュール、クロフネ、ディープインパクト、アグネスタキオン、トウカイテイオーとなっていました。
しばらくするとノーザンホースパークからの送迎バスも到着しました。どうやら13時からのデイープインパクトの展示に合わせて見学者を乗せて来たようです。
ディープインパクトを連れてきてくれる13時が近づくにつれて、見学台にはたくさんのヒトが集まってきました。皆さん今か今かとディープに会える瞬間を待っていました。平日の月曜日だというのに、自分には正直このヒトの多さは驚きでした。
そして待つこと数十分、本当に13時ぴったりでした。放牧地の奥にある森の中から厩務員さんに引かれてこちらにやって来るディープインパクトの姿が。
おおぉー!来るぞ来るぞー!
ディープがゆっくりとこちらにやって来ましたー!
来た!来た!来た!来たー!
もうすぐ目の前までディープがやって来ました!!
うっひょー!ついに来てくれました!!!
稀代の名馬、規格外の名馬ディープインパクトが我々の目の前まで来てくれました!
そして予定通りたったの5分間だけ私たちの前にその姿を披露して、また厩舎へと帰って行ってしまいました。本当にあっという間のご対面でした。私にはとにかくこの5分間という時間がとても短く感じました。極端かも知れませんが、せいぜい1分~2分くらいにも感じました。
自分は今まで競馬場でこの馬を見たことはなかったのですが、ディープはやはりまだ引退したばかりと馬が若く、私にはまだまだ走りたそうな感じに見えました。いやちょっと調教して走れば、きっとGⅠの一つや二つは勝ってしまうのでしょうね。
ディープは現役の時から常に体重が400kg台前半と牡馬にしては小柄な馬体でしたが、引退後のこの時も種牡馬とは思えぬ小柄な馬体をしていました。私たちの前にいる間は、時おり地面の草を食べたりしながらとてもリラックスしている様子に見えました。今は忙しい種付けの合間の時間をぬって毎日13時にこうしてここへやって来て、遠方からはるばる会いに来た皆さんにその雄姿を見せるのが云わば日課みたいになっているのでしょうね。
とにかく今後は種付けの仕事を頑張ってもらい、強い産駒をたくさん出して、今度は種牡馬として日本の競馬界を席巻してもらいたいと強く願います。今からディープインパクト産駒のデビューする日が本当に楽しみですね。
久しぶりのディープ・・・まだまだ現役でいけそうな馬体ですね。(なんか引退したのがもったいない)
でも元気そうでうれしい限りです。
正直、ゼッケンやメンコがないとお馬さんの見分けがつきません。
好きだったクロフネも見学馬ということは、元気に生活しているみたいですね・・・よかった。
確かに種牡馬も繁殖牝馬は貴重な財産、不用意な行動で怪我などをさせてしまうと取り返しの付かないことになりますね?(^^ゞ
それにしても、ディープインパクトが種付け期間中でも会わせてくれるんですね? ちょっとビックリです。
コメントありがとうございます。
ディープはまだ全然走るでしょうね!でも万が一の故障や種牡馬としての今後の価値を考えると早めの引退は賢明な選択なのでしょうね。
馬は私も素っ裸だと全然分かりませんよ…。
>けいすけさん
社台も本当はディープは見学させたくないのではないかと思います。でもあまりにも有名でファンの多い馬です。見学させてくれることには、現役時代に応援してくれたファンへの感謝の気持ちみたいなものを感じます。
また行きたくなって来ました…。