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Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

京都南座「顔見世総見」

2023-12-04 23:52:00 | 京都花街

毎年12月に行われている京都・南座の顔見世😊


年末らしく華やかな演目が舞台で繰り広げられますが、この1ヶ月近くにわたる顔見世の中でもひときわ人気なものが、舞台に華やかさを添える「花街総見」といわれる行事♪


12月上旬の5日間で行われるもので、京都に5つある花街が、それぞれの街ごとに日程を変えて、芸舞妓や花街関係者総出で舞台を鑑賞する恒例行事です❤️



(写真は報道系サイトからお借りしました)


たくさんの芸舞妓さんたちがお座敷姿で桟敷席に座り、公演に花を添えました💕


歌舞伎の舞台を見ることで芸の勉強をするための行事でもありますが、もともと梨園と花街というのは古くから関係が深く、歌舞伎役者さんたちは花街のご贔屓さんでもありますので、そちらの意味合いが深いようですね😊




(写真は報道系サイトからお借りしました)

この総見の日にはお座敷着を着た芸舞妓さん達が桟敷席を埋め尽くすことから、舞台以上に華やかな客席となるので、総見の日に合わせて舞台のチケットを取る歌舞伎ファンの方々も多くいらっしゃるようです(チケット入手は難しいとか)💦


(写真は報道系サイトからお借りしました)


この舞台を鑑賞したあとには、芸舞妓さん達が歌舞伎役者さんの楽屋を訪れて、舞妓さんは12月の花簪である「まねき」を模した簪の木札の部分に、ご贔屓筋や自分の好きな役者さんにサインをしてもらいます。立方さんは墨で、女形さんは紅でサインをされるのだそうです❤️


そのためにこの簪は毎年新しいものを用意するようで、それも大変ですが💦


この花街総見は、今年は日の祇園甲部から始まり、祇園東、先斗町、宮川町、上七軒と続きます♪


頑張ってこの日のチケット🎫を取るのも手ですが、上演前に入り口に大勢の芸舞妓さんが集まりますので、その様子を眺めるだけでも楽しそうですね



祇園「かにかくに祭」

2023-11-08 23:27:00 | 京都花街

本日、京都花街・祇園では「かにかくに祭」が行われたようです😊


「かにかくに祭」とは、祇園の街をこよなく愛した歌人・吉井勇氏を偲ぶ行事のことで、毎年決まって118日に行われます🎵


吉井氏は浅草の女性と再婚後京都に移り住み、京都の花街と縁の深い生活をしていたそうで、1950年~1960年のあいだ、祇園甲部の「都をどり」の長唄や地唄の作詞もしていたようです😳



そんな吉井氏には自身の作品でも祇園について詠ったものが数多くありますが、なかでも有名なのがこちらの歌碑に書かれているもの。


「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕の下を 水のながるる」


この歌碑のある場所は、もともとお茶屋「大友」があった場所。大友は広く文人ならびに画人と交流があった磯田多佳さんのお茶屋でしたが、第二次世界大戦の空爆の疎開対策として強制撤去されてしまいました💦


その後、谷崎潤一郎らが発起人となって吉井氏の古希のお祝いにこの場所にこの歌碑を建て、以来、歌碑の建てられた日に吉井氏を偲ぶ行事が行われています💕



(画像は報道系サイトよりお借りしました)


この行事では祇園甲部の芸妓さんや舞妓さんが歌碑に菊を献花するため、毎年多くのアマチュアカメラマン📸や取材陣🎥がかけつけ、白川沿いが賑わいます❤️


こういった花街の行事は、こうして集まるアマチュアカメラマンの皆様のブログなどでお写真を拝見することができるので、気軽に京都にいけない身にとってはとても嬉しくて、アップされるのを楽しみにしています


先斗町「水明会」

2023-10-16 23:41:00 | 京都花街

祇園甲部の「温習会」、上七軒の「寿会」、宮川町の「みずゑ会」につづいて、先斗町でも秋の舞台「水明会」が始まりました😊


(写真は報道系サイトからお借りしました)


先斗町は芸舞妓さんの人数が少なく、メディアにもあまり出てはいないようで、祇園甲部や宮川町や上七軒に比べるとなじみがないようにも思いますが、以前にこちらの歌舞練場で着物ショーに出たことがあって、思い出深い場所です💕


水明会は他の花街と同じく、芸舞妓さんが日頃のお稽古の成果を披露する場として1930年に始まり、今年で108回目を迎えます。毎年古典の演目を中心にした構成となっています🎵


今年は19日~22日までの1日1公演。


紅葉にはまだ早いこの時期の京都ですが秋のおどりを楽しむ旅行をしてみたいところですね✨



「祇園をどり」衣装合わせ

2023-10-10 15:32:00 | 京都花街

1か月ほど前のことになってしまいますが、来月から行われる秋のをどり、祇園東の「祇園をどり」に向けて、衣装合わせが行われていました😊


京都の花街のをどりの会というと、春には上七軒の「北野をどり」、祇園甲部の「都をどり」、宮川町の「京おどり」、先斗町の「鴨川をどり」とありますが、唯一秋に開催されるのが祇園東の「祇園をどり」。


祇園東は祇園甲部にほど近く、もとは同じく八坂神社の門前町として栄えてきた花街ですが、明治に入って祇園が南側と北側で甲部・乙部の2区画に分けられて、北側の乙部が戦後に改称して「祇園東」となりました💕




(写真は報道系サイトからお借りしました)


他の花街が春に一般向けのおどりの会・秋に関係者向けのおどりの会を開催するのに対して、祇園東だけは秋に一般向けのおどりの会を開催します😊



今年は「佳辰祝礼五節句(かしんしゅくれいいつつのせっく)」と題した全 5 景。


七草から始まり重陽の節句までの五節句を舞うみやびやかな舞台で、出演者全員で踊る「祇園東小頃」でフィナーレを迎えます💕


祇園東の踊りの流派は私の所属していた藤間流ということで、実は私のお師匠さんも以前はこの時期になるとこの会のお手伝いをしに京都まで行っていらっしゃったようなのです😳


同じ流派の踊りとなると、他の街にも増して見に行きたいものですね✨



祇園甲部「温習会」

2023-10-02 23:55:00 | 京都花街

毎年春には京都の各花街で春のをどりが開催されますが(祇園東は秋の開催)、秋にも一般公開されているをどりの会が開かれているのをご存知ですか


春のをどりが華やかなショー的な要素が強いのに対して、秋のをどりはその1年のお稽古の成果を発表する、より伝統芸能色の強い舞台になります😊


そのため春のをどりの客席は観光客がかなり多いのですが、秋のをどりの客席は花街関係者や旦那衆、伝統芸能関係者の姿が多くみられます😳



(画像は報道系サイトからお借りしました)


各花街の秋のをどりのうち、いち早く開催されるのが、祇園甲部の「温習会」。


京都五花街の中でもとりわけお稽古が厳しいと言われる祇園甲部だけの舞の流派「井上流」ですが、「温習会」という名のごとく、この1年のお稽古による成長を出し切るもので、演目もそれぞれに難しいものが用意されるようです💦


(画像は報道系サイトからお借りしました)


明治の初めごろから始まったと言われる祇園甲部の温習会は、もともとは客席で舞台を見る贔屓筋や花街関係者が、それぞれの芸舞妓たちの舞や演奏など各自の技能を評価・採点し、その結果を年始の始業式で発表するというもので、ある種期末試験のようなものであったと言います😊


厳しい芸事に日々精進される芸舞妓さんたち。現代でも贔屓筋が集まるこの会は緊張の舞台なのでしょう😅