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Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

八朔

2023-08-01 23:17:00 | 京都花街

昨日、81日は「八朔」の日。八月の朔日(ついたち)の略ですが、この日は京都の花街で八朔の行事が行われ、花街の華やかな様子を見ることができます💕


八朔はもともと農民の間で行われていた行事で、旧暦の81日のころはちょうど早稲の穂が実る時期でもあり、その初穂を恩人にお贈りする習慣がありました。


これを「田の実」の節句とも言い、「たのみ」を「頼み」にかけて、農民以外の階層でも日ごろお世話になっている人へ贈り物をするようになりました😊


また、天正18年の81日に徳川家康公が江戸城に入城をしたとされることから、江戸幕府ではこの日を正月に次ぐ祝日🇯🇵と定めていました😳



(画像は報道系サイトからお借りしました)


伝統行事を守り続ける京都の花街にはいまもその習慣が残っており、毎年この日になると、芸舞妓さんたちがお稽古事のお師匠さんやお茶屋さんをまわります🎵



(画像は報道系サイトからお借りしました)

旧暦81日であればもう秋の気配も漂う時期ですが、新暦81日は夏真っ盛り。昼間の炎天下に着物を着て何十件もまわるのは相当大変だと思いますが、さすが美を極める芸舞妓さんだけあって、涼しげにこなしていらっしゃるそう👏


特に祇園甲部では絽の黒紋付きという正装で回るので、なお一層大変でしょう。でも、着物の中は汗だくでも顔には汗をかかない、と言われています💦


一説にはわきの下近くのツボに汗止め効果があり、そこを帯が圧迫しているからというお話も聞きますが、それよりは見られている緊張感と芸舞妓である誇りのなせる技ではないかと思います



祇園祭・花傘巡行

2023-07-25 23:29:00 | 京都花街

7月のあいだ1ヶ月も続く京都の祇園祭も、メインイベントの17日の山鉾巡行を終えて、やっと終わりが見えてきた頃😊


17日の巡行は「先祭」といいますが、昨日24日には「後祭」と呼ばれる行事が行われました。この後祭では「花傘巡行」と呼ばれる華やかな行列が見られます💕



(写真は報道系サイトからお借りしました) 

1966年に始まったこの花傘巡行は今年で53年目を迎えました。子供神輿、花車、花傘娘、鷺踊などとともに、例年2つの花街から舞妓さんが乗った屋台が参加し、総勢850人もの行列になるのだとか😳





この行列の後には参加された舞妓さんによる八坂神社での奉納舞も行われます。舞の演目は毎回決まっていて祇園甲部は「雀踊り」宮川町は「コンチキ音頭」先斗町は「歌舞伎踊」祇園東は「小町踊」となっています。


お天気にも恵まれて、この時期は暑い中大変でしょうね💦


みやび会「お千度」

2023-07-06 23:32:00 | 京都花街

京都最大の花街・祇園甲部では、毎年この時期になると「お千度」という行事が行われます😊


今年は4年ぶりに、マスクも外して例年通りに執り行われました💕


祇園甲部の舞の流派は京舞「井上流」ですが、そのお家元である井上八千代師と門下生で構成される「みやび会」という組織があります。みやび会では毎年7月に「お千度」と呼ばれる、芸事の向上と夏の無病息災を願って八坂神社まで詣でる行事が行われています🎵



(画像は報道系サイトからお借りしました)


井上流の門下生はほとんどが芸舞妓さんですので、祇園甲部の芸舞妓さん総出で行われるとても華やかな行事💕


みやび会の皆さんは毎年新調される揃いの浴衣を着て参拝します。皆さんで同じ浴衣を着ているのですが、それぞれの年代で着こなしが違うのが楽しいのです❤️


画像は去年のものですが、今年は白地に扇柄の浴衣😊



(画像は報道系サイトからお借りしました)


舞妓さんはもちろん浴衣も肩上げをしていますが、出たての若い舞妓さんは赤い可愛らしい夏帯を、少しお姉さんになると薄いピンクの夏帯、芸妓さんになると白い夏帯、もっとお姉さんになるとグレーがかった夏帯など、帯や小物も様々に年齢にあわせて変えていらっしゃいます😊


美しい芸舞妓さん方の涼しげな浴衣姿を拝見できる、貴重な機会です


「鴨川をどり」も始まっています

2023-05-09 23:22:00 | 京都花街

3月下旬の「北野をどり」から始まった京都・花街の春のをどりですが、今月1日からはいよいよ一番最後となる先斗町の「鴨川をどり」が始まりました💕



(画像は報道系サイトからお借りしました)


これで今年は4花街そろっての春の公演となり、ようやくコロナ前に戻ることが出来たようです😊


今回は平安貴族の恋物語を描いた「春の風 恋のいたづら」と純舞踊「花の四季」の2部構成、全9景。


北野をどり、都をどり、京おどりは桜🌸のイメージの強い踊りですが、5月に入ってから始まる鴨川をどりは藤がイメージ。フィナーレでは舞台の上から下がる花も藤の花です❤️


春から初夏にかけての踊りもこれで締めくくりとなり、いよいよ夏がやってきますね


「京おどり」も始まりました

2023-04-06 23:07:00 | 京都花街

都をどりに続き、同じく1日から京都の花街・宮川町でも「京おどり」が始まりました。4/1から4/9まで、9日間にわたる公演です❤️



(画像は報道系サイトからお借りしました)


歌舞練場建て替えのため2年目となる春秋座での今回の演目は「洛中洛外おどり始」と題して、出雲の阿国を題材とした全7景が上演されます


毎回華やかな総踊りの「宮川音頭」では芸妓さんは卵色と水色の2種類のお揃いの衣装を着ていますが舞妓さんたちの場合自前の衣装なので、華やかな舞妓さんの着物を一度に見られるのを楽しみにしています♪