ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

大宰府の秋色

2014-11-22 | お散歩
風のない朝、森を歩いた。
何度も訪れているのに、初めて出会う空気感。

どの日とも違う光は
どの日とも違う景色を描く。



ふかふかした土の上。
道は次第に細くなり、山道へつながる。



岩屋城跡まで登り、適度なピクニックを楽しむ。
Zionも周囲の山々を遠くまで見渡しながら、
自分の弁当を美味しそうに食べた。



森を後にし、観世音寺まで歩いてみた。
穏やかな光をまとう古風な午後。



はらり・・・もみじが散る音。
かすかに聞こえたような気がした。



車を停めていた政庁跡に戻って来た。
ひときわ目立つ大木の美しいグラデーションに魅かれて。
(画像は朝に撮ったもの)

澄んだ空気が落ち葉を揺らす
大宰府の静かな晩秋だった。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




きみの価値観

2014-11-17 | 生態・行動
北山湖のほとりを6キロほど歩き、出発地点に戻って来た。
芝生広場のそばにあった貸し自転車に主人がまたがってみる。
その辺をフラフラと怪しげに動く自転車。
Zionは突然、スイッチが入った。



遊びを誘うポーズ、自転車を追い回す。
自転車を戻し芝生に出ると、今度はZionが逃げる。



Zionはリードの長さを心得ながら走っている。
それなのに、すばしこくて捕まらない。
そんな時、何て楽しそうなんだろう。



その様子を見ていたという人は、
1才くらいの若犬と思っていたと驚いていた。

かと思えば、全く反対の見られ方をしたりする。
「もう、相当なお歳なんでしょうね・・・」
そんな風に見られる時は、いつも決まっている。
Zionは帰路につくことを受け入れると、やる気がなくなる。

とぼとぼ・・・とぼとぼ・・・

散歩の時間の終わりが見えたからって、
そこまで落ち込まなくてもいいだろう



帰ってしまえば、ごはんを美味しそうに食べ、
気持ちよさそうに眠り、夢を見る。

それでも、ずっと歩いていたいきみの気持ち、
価値観は変えられない。

冬の心地よさが訪れる頃・・・
もうすぐ、Zionは7才になる。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ファンレター

2014-11-15 | 美・技
愛犬と山歩きをする時や長距離を歩く時、
目標はあるようで、実はない。
Zionが行きたくないと言った地点がゴールであり、リタイアポイント。
いつもそう思っている。



阿蘇や久住の山々、近場の低山、ウォーキングコース。
犬にとっての難所も越えて、Zionは揚々とする。
前へ前へ・・・休もうともしない。

その様子を見ていると、一緒に歩くことが楽しくて、
こちらがバテていることも忘れてしまう。
そして、いつの間にか、同じ目標が見えて来るように思える。

特別なことは何もない日々の散歩でも、変わりはない。
毎日、毎日、どんな道でも全力で楽しむのだ。

この人だって・・・



羽生選手は少し落ち着けただろうか。

彼がジュニア時代の頃から応援しているのだが、
シニアに上がり、震災を乗り越え、カナダに行っても、オリンピックチャンピオンになっても
変わらないことがあるように思う。
大きな大会でも小さな大会でもアイスショーでも練習でも
ケガを隠しながらでも、
今、自分が出来る全てをリンクにぶつけるように滑る。



あの日の4分30秒もそうだった。
そして、フリーではこれまでに200点に迫るスコアを持っている彼が
ボロボロになりながら、Kiss & Cry (得点を待つ席)に向かう。
あり得ない低い得点が出ることを覚悟しながら。
席に着くと、彼はプーさんに言った。
ごめんな・・・
ごめんは、納得のいく演技が出来なかったこと?
体を大切にしなかったこと?

きみを突き動かすものは何なのだろう。
その真っすぐさが美しくて、
危うげで、とても心配だ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!