ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

雪山の怪獣

2013-02-28 | 高原・山
深入山 ( しんにゅうざん ・1153メートル) は、
好きな山のひとつである。

雪はかなり少なくなっていたが、
スノートレッキングは何とか楽しめそうだ!

登山口に着くなり、Zionは・・・
雪山の 珍獣 に変身した。



あっと言う間に、ギアは5速 !
自己最高速度を更新か!



体全体からほとばしるオーラが怪しい。



嬉しい!楽しい!を超え、本能に突き動かされるように、
雪の斜面を駆け登って行った。



登山道は途中からわからなくなったので、
稜線の近くを真っ直ぐに登った。



私のブーツも優れものだと思っていたけれど、
スノーシューを持って来た方がいいようだ。



Zionは道草を食っては、追いかけて来た。



後肢で立てば、もはやクマ。



逆光で走れば、白いオオカミ。



ほとんどは、雪山の怪しいケモノ。



雪が青いと思ったら・・・
空がどこまでも、どこまでも、照らしていた。



西中国山地の山々は、穏やかで優しい表情だ。



「また来るよ」
Zionがそう言ったような気がした。

雪山は、素敵な素敵な場所らしい。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




自然の息遣いを感じて

2013-02-27 | 高原・山
凍る聖湖 ・・・
静かに冷たく、美しい。

Zion! STOP

呼びかけながら、つけていたロングリードの端に追いつき、
力いっぱいに引いた。

ああ、どうか、間に合ってと祈りながらも、
私の頭は、氷が割れて、湖に落ちたZionを
引き上げる準備をしていた。



Zionは、何とか止まった。
氷の上に乗ったものの、無事だった。 冷や汗~。

かき氷状態のところもあったので、
この場所が丈夫だったのは、本当に幸運だったのだ。

止められて、訳が分からず、ふくれるZion。



湖の方に来ないよう、森の奥へ行こう。
興味の赴くままに、自由に走って遊んだら・・・
もう、笑った、笑った~。



時には、気になる所を掘ってみたり・・・



そして、また、好きな所を駆け回ったり・・・



森は起伏に富み、遊ぶ上でも、
自然の恵みがいっぱいだ。



何か、気配を感じたのか、じっと、五感を働かせている。

自然の息遣いは、Zionには、刺激的で
わくわくするに違いない。



で? 今度は、たぬきか?
ま、まずいっ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




雪と氷の聖湖

2013-02-25 | 高原・山
広島県北広島町、聖湖。
この辺りの積雪は、毎年、2メートルにもなるという。

それが、今年は何故か、例年の5分の1だそう。
もうこの時季だし、それなら、行けるかも!
チェーンを積んで、出かけてみた。

わ~っ。



Zionの前に広がるのは、凍った湖。
まるで、雪原のようだ。

こんな湖、初めて見たはずなのに、
もう、ずっと、ここに住んでいるかのように・・・



雪と氷が、とても似合う。

湖畔に佇むコーヒーハウスに、
とても珍しいわんこが住んでいた。



チャイニーズ・クロステッド・ドッグの



ジジくん。



湖畔に広がる森は、このお店の敷地。
ここで、自由に遊んでいいと、許可ももらった。

やったね~。
来てよかった。

でも、やっぱり、Zionは・・・分かっていなかった。

湖の氷の下は、氷点下の水、雪原ではない。

嬉しそうに、走って、走って・・・
そして、湖の方へ、走って行った・・・



ああ~っ! 氷が割れるよう


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!





白獅子の狛犬

2013-02-22 | 散歩と人
博多の鎮守神として親しまれるお櫛田さん、
櫛田(くしだ)神社。

毎年、節分には厄除の豆まき、7月には山笠などの祭事が行われ、
多くの人で賑わいます。

さすがに、これらの祭事には寄りつけませんが、いつだったか、
宮司さんが、Zionをとても歓迎 してくださって以来、
時々、訪れるようになりました。

休憩所でくつろいでいると、参拝に来た男性が、
目を丸くして近づいて来て、こう言いました。



「白獅子の狛犬になれそうだね」

こまいぬ

なるほど。
門の横に、キリリとすわり、
それが仕事だと言い聞かせれば、
頑固一徹、魔除けをするかもしれない・・・?
いや、無理ですが。

前に、獅子舞みたいと言われたこともありましたが、
考えてみれば、犬というものは皆、家族にとっての
狛犬や獅子舞みたいなものかもしれません。

人は、犬に対して本当に微力なのに、それでも犬は、
時には邪気を追い払い、いつも家族の無病息災を願い、
そこかしこから、幸せを見つけては、
無償で運んで来てくれる。

こちらが気づいている以上に、細やかに。

態度の方は、少々・・・もとい、
ずい分、大きいようですが。



↑  ↑  ↑
ところで、キャナルシティ には、中型犬以上は入れませんっ。
家に帰って、何気なく HP を見ていたら・・・と書いてあった~。
運河のまわり、歩いちゃった。
ごめんなさい。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




まだ行かないで

2013-02-20 | お散歩
菜の花って・・・
3月の半ばから4月の初め頃、咲くものと思っていました。

種を早く蒔いて、咲かせた菜の花畑。
訪れた人々は、とても幸せそう。
春を待っているのでしょう。



私も、花の中で、笑ってみました。

とてもきれいな菜の花なのに、
寂しいのは、何故でしょう。



まだ、冬が去ってほしくないから・・・

Zionの大好きな雪も、
もう、どこかに行ってしまったのかな。

Zionは、嫌いな花の季節がやって来たと思って、
ふくれっ面?

「げっ」

素直な心、そのまんま。

きっと、まだ、寒さは続くよ。
もう少しだけでも。

「ねっ」


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




南阿蘇のランとカフェ

2013-02-18 | お出かけ・旅
今にも、雨が降り出しそうな日曜日の南阿蘇。
久しぶりに、あそ望の郷のランに行ってみました。

ウィペットのアンちゃん、いるかな~と思って覗いていたら、
大河くんとデュークくんが来ていました。

デューク(右)、乗ろうとしてくる大河(左)に応戦してます。



Zionもデュークのおしりが気になって、気になって、しょうがない。
しつこく匂って怒られると、「じゃあ、ぼくを追いかけてよっ」
と誘いますが、断られます (右 Zion)。



私は、ヨダレなど凄いことになっているZionの顔を拭こうとしますが、
ゴールデンくんに気に入られ、羽交い締め状態、身動きがとれません~。
そして、何度も倒され、ペロペロ。
Zionは、一度は駆け寄って来たものの・・・



すぐにデュークのおしりへ~。

女子にも男子にも、マウントはしないZionですが、
何か良い匂いには、つい、しつこくなってしまいます。

でも、いっぱい、笑えました。
みんな、ありがとうね。

帰りに、近くにあるカフェに寄りました。
ボワ・ジョリ。



美しい森という名前に似合って、良い雰囲気。



薪ストウブの優しいぬくもり。
お客さんがいっぱいだったので、超大型犬連れはダメかな・・・
と思ったら、どうぞって。



よかったね。
ガトーショコラ、とても美味でした。



おりこうに過ごしてくれるものの、カフェでまったりしないZion。
人には癒しの空間も、いつも、とても退屈そう。
だから、つい寄らないで帰るのだけど・・・



たまには、まったりしてみては、どお?

やっぱり、退屈だって。
そうだね、それが Zion だもんね。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




牧畜番犬の視力

2013-02-15 | 生態・行動
一般的に犬の目は、動体視力は優れているものの、
近視であると言われています。

しかし、狩猟犬や牧羊犬は、視覚が発達していて、
1,500メートル先で人が手を振るのを識別出来る・・という報告もあるそうです。

ピレは、主に牧場で働く牧畜番犬。
やはり、視力は良いはずです。
Zionは、少なくとも、矯正視力1.5の私よりも、よく見えています。
外では、臭覚や聴覚を交えて、視覚でかなり遠くの標的まで見極めようとしますが、
家の中でも、視覚の部分を大きく働かせているように感じます。



薄いカーテン越しに、外の標的を監視するZion。
問題がある場合は、この後、強烈に吠えたてます。
私には、カーテン越しでは全く、カーテンをめくっても、見えないのですが、
しばらくすると、見知らぬ人が歩いて来たり、
ゆっくりと、見慣れない猫が姿を現したりします。



あの人物は、確か前にも来たな・・・
同じかばんを持っているぞ・・・
怪しくはなさそうだな・・・

こんな事を考えているかどうかは分かりませんが、
視覚と記憶の情報から、問題ありか、問題なしか
判断しているように見えてしまいます。

こんな目をしている時は、話しかけることが出来ません。

真剣に見極めようとしている事が
人にとっては、とるに足らない事だとしても。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




人も犬も免疫力UP!

2013-02-13 | 健康・ケア
油山のスギは、今にも花粉を飛ばしそうになっていました。

家族も私も、花粉症ではないので、
スギなどの近くをうろうろしていますが、
問題になっている大気汚染物質の飛来に関しては、
時間ごとの公表測定値をチェックしながら、お散歩しています。

人には、高性能マスクという手段がありますが、
犬には、マスクをする訳にはいきません。
今のところ、大きな心配はしていませんが、
人も犬も、ますます免疫力を高めなければと思います。



ストレスをためない、お腹をすかせる、体を深部から温める。

これは、自分の免疫力向上のために心がけていることですが、
3つ目については、お風呂(温泉)や足湯、運動、
そして、何より体を温める食事が大切とのことで、
そうした観点での食材について、考えるようになりました。

犬は、Zionの場合、平熱が38.8度くらいありますが、
人は、36.5度はないと低体温だそうです。

おとうふは好きな食べ物のひとつなのですが、体を冷やすので、
温かくして、お昼ごはんにしてみました。



玄米のおかゆスープ。
炊いた玄米とさつまいもを和風だしで煮て、ふわふわのとうふを加え、
豆乳としょうが、ホタテエキスと塩で仕上げました。
やさしい味で、心もぽかぽか。

Zionは、朝はパンだけだったので、
薄い野菜ブイヨンで炊いた鶏肉にしました。



ペロリ、物足りないでしょうけれど、
晩ごはんまで、しっかりお腹をすかせて、待っててね。



お昼寝は、人にも犬にも気持ちのいい時間。
一緒に寝てたら、何も出来ないから、
羨ましそうに、写真を撮る・・・

ふあ~、眠くなったね。
あれ、免疫力の話は、どうなった?


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




丘の上の白いお店

2013-02-12 | お散歩
寒いけど、晴れて気持ちがいい午後は、
近所のお散歩。
これもなかなか良いものです。

住宅街を歩いていると、色々なお店の方が声をかけてくれるので、
Zionは、これを覚えていて、近くを通る時、
自分から、立ち寄ろうとします。

洒落た酒屋さんやケーキ屋さんにパン屋さん、
カフェ、和菓子店、クリーニング店・・・と道順に沿って、
「こんにちは。 来たよ~」



可愛がってもらいたいのか?
ところが、寄って挨拶すれば、気が済むらしく、
まだ撫でてもらってる途中でも、さっさと行こうとします。
「じゃね。 ぼく、パトロール中だから」

いいお天気だった先週末。
家を出発して、長住→寺塚→平和→市崎→平尾→高宮と歩いたところで、
Zionは、帰路についたことを悟ると、反対方向にゴロ~ン。

ちょうど、丘の上にあるまっ白なお菓子屋さんの前でした。
ガトー・ピレネーという名前の焼き菓子に魅かれ、何度か前を通りました。
お店のお姉さんが出て来てくれました。



「 ぼくもピレネーだよ。 看板犬はいりませんか?」

お姉さんが可愛がってくれるのをいいことに、
こういう時は、迷惑を顧みず、居座ります。

本音は 「まだ、帰らないよう 」



彼は、納得しなければ、動きません。
いつものことですが、
やれやれ。

だけど・・・
Zionがもたらしてくれる人とのつながりは、
素朴でふんわり、温かい。

使い込んだ生成りのガーゼみたいに。

みんな、この街のことが好きなんだな。
そんなことを思いながら、丘を下って行きました。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




イヌ科肉食動物

2013-02-05 | 生態・行動
自然界では、動物は生き残ることが最大のテーマだ。
そのために、進化の過程で様々に工夫してきたことの一つ、
「速く走る」

チータのようなネコ科ほどではないが、イヌ科もまた
脊椎を屈伸することによって、歩幅を広げる走法をとる。

前肢で着地するのと同時に、脊椎を曲げて力をため、
後肢を着地点よりも前に運んで、次の推進力の準備をする。



ここから、後肢で地面を力強く蹴って、脊椎を伸ばし、前へ大きくジャンプする。



これに対して、
馬などの草食動物は、脊椎をほとんど動かさずに走る。
発酵槽(草類を消化するための臓器)が脊椎に吊られる構造になっているため、
脊椎の屈伸によって歩幅を大きくすることが出来ないからだ。

そこで、彼らは、脚を長くすることによって、歩幅を大きくし、
ネコ科・イヌ科肉食動物に対抗したのだ。



動物の体の構造について書かれた本を読んだ。
Zionの走る姿がさらに興味深く、面白く思える。

犬は、ネコ科の動物ほど脊椎が柔軟ではないので、スピードの効率は落ちるが、
Zionの過去の画像を見ても、しっかりと使って走っているのが分かる。



本当に楽しそうだ。
そんなに喜んでくれるなら、また走りに来よう・・・



海風は冷たくて、気持ちいいから、
やっぱり、次の日も、それ~っ!



両日それぞれ、さらに10キロ、歩いている。
Zionは、まだ遠くへ遠くへ行きたがる。
その方向感覚にも、脱帽。

複雑な進化の中で残って来た性質は、大切にしてあげたいと思う。

飼い犬はイヌ科雑食動物、心はもはや・・・
ヒト科なのだろうか。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




叶わぬ夢のために

2013-02-02 | お散歩
暮らしは、犬にとっても重要なテーマであるに違いない。
本当は、どんな風に暮らしたいのか?
時々、問いかけてみるけれど、
Zionは何も言わない。



好きなだけ興味のある場所に赴き、好きなだけ匂いを嗅ぎ、
新しい刺激と出会いながら、一日中、彷徨うことを楽しむ暮らし・・・だろうか。
日が暮れる頃、のっそりと帰って来て・・・
「ただいまぁ」
「こんな時間までどこに行ってたの」
「エヘヘ」

しかし、人と街で暮らしているのだから、そればっかりは叶わぬ夢だ。

それなら、たまには一緒に一日中、彷徨ってみよう。
出来るだけ、君のしたいように。

それが、誕生日の約束だった。

約束を守れなかったから・・・
1月も終わりの日、彷徨うというテーマの散歩に出かけた。

お弁当を持って、どこまで行こうか、行けるところまで行ってみよう。
楽しそうに匂いを追って歩くZionに合わせて、私も楽しむ。
朝から冬とは思えない暖かい日、歩くと汗ばむほどだ。
ランチは、公園の木陰のテーブルで。



急いで作った簡単なお弁当でも、美味しいね。
公園のベンチって、こんなに気持ち良かったっけ。



それから、どれだけ歩いただろう・・・

私は、暑くて暑くて、へこたれてしまい、
何とか家の近くの池まで戻って来たけれど、Zionは、帰らないと言って動かない。
やはり、これくらいでは、イマイチである。
ここで会ったお友だちのバーニーズ、ラテちゃんと。



この日は、3月下旬から4月上旬の天気だったそう。

彷徨った時間は、午前10時から午後4時の6時間、距離は12キロ。
平均時速2キロという、のんびりぶりだった。

1月31日は、Zionが私たちの家族になった日。
小さなケージから出て来た時から、ずっと、ずっと・・・



ただ、君に近づきたくて。
今日も明日も、悪戦苦闘・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!