風が冷たくなってくると、
Zionの放浪への憧れは、果てしない。
どこでもいい。
ただ、気の向くままに、うろうろしていたいのだ。
もしも、ノーリードだったなら、
このまま、こちらを振り返りもせずに、旅に出そうだ。
時々、そう感じさせる後ろ姿・・・
ピレネー犬は、人を舌でなめることがなく、ベッタリ甘えて来ない。
勿論、個体差があるので、全てに当てはまる訳ではないが、
一見、人に対して希薄な関係を望んでいるように思えることがある。
自由奔放、自分の判断に頑固、どこか孤高なふるまいは、
躾けることが難しいとされて来た所以である。
ピレネー山脈では、現在も伝統的な羊の山岳放牧が行われている。
牧畜番犬として働くピレネー犬と飼い主は、
一般的な 「人と犬」 では考えられない
驚くべき信頼関係で暮らしている。
牧畜番犬の仕事は、羊の群れに絶えずついて回り、
ヒグマなど捕食動物の攻撃から守ること。
羊から離れることなく、守り抜ける犬にするために
最も大切な事とは・・・
驚くことに、
人との強いつながりを持たせない・・・
人を大好きにさせない・・・
それが飼い主の使命だという。
牧畜番犬は、五感を研ぎ澄まし、自分の判断で動く。
人に懐き、羊をほったらかして来てしまうようでは、
番犬としての役割を果たせない。
仔犬時代から羊の群れと過ごさせ、飼い主は、
どんなに可愛く、誇りに思う存在であっても、
いつも少し距離をおき、そっと見守るのだという。
犬が仕事をしやすいように、その犬らしく生きられるように・・・
私には、たとえ生まれ変わっても、
ピレネーの羊飼いにはなれないだろう。
家庭犬としてのピレネー犬においても、
培われて来た性質の片鱗を受け継いだものと納得できる。
そして、その護衛能力の高さや我慢強さの裏にある
包み込むような優しさと忠実な心・・・
この犬を理解すれば、素晴らしい相棒になってくれる。
そう確信できる。
現在、ピレネーの山岳地帯では、
「働くピレネー犬を守る会」 という協会を中心に
牧畜番犬に向く個体の才能も守られ、
200頭ほどが働いているそうだ。
今日も会いに来てくれて、ありがとう!
Zionの放浪への憧れは、果てしない。
どこでもいい。
ただ、気の向くままに、うろうろしていたいのだ。
もしも、ノーリードだったなら、
このまま、こちらを振り返りもせずに、旅に出そうだ。
時々、そう感じさせる後ろ姿・・・
ピレネー犬は、人を舌でなめることがなく、ベッタリ甘えて来ない。
勿論、個体差があるので、全てに当てはまる訳ではないが、
一見、人に対して希薄な関係を望んでいるように思えることがある。
自由奔放、自分の判断に頑固、どこか孤高なふるまいは、
躾けることが難しいとされて来た所以である。
ピレネー山脈では、現在も伝統的な羊の山岳放牧が行われている。
牧畜番犬として働くピレネー犬と飼い主は、
一般的な 「人と犬」 では考えられない
驚くべき信頼関係で暮らしている。
牧畜番犬の仕事は、羊の群れに絶えずついて回り、
ヒグマなど捕食動物の攻撃から守ること。
羊から離れることなく、守り抜ける犬にするために
最も大切な事とは・・・
驚くことに、
人との強いつながりを持たせない・・・
人を大好きにさせない・・・
それが飼い主の使命だという。
牧畜番犬は、五感を研ぎ澄まし、自分の判断で動く。
人に懐き、羊をほったらかして来てしまうようでは、
番犬としての役割を果たせない。
仔犬時代から羊の群れと過ごさせ、飼い主は、
どんなに可愛く、誇りに思う存在であっても、
いつも少し距離をおき、そっと見守るのだという。
犬が仕事をしやすいように、その犬らしく生きられるように・・・
私には、たとえ生まれ変わっても、
ピレネーの羊飼いにはなれないだろう。
家庭犬としてのピレネー犬においても、
培われて来た性質の片鱗を受け継いだものと納得できる。
そして、その護衛能力の高さや我慢強さの裏にある
包み込むような優しさと忠実な心・・・
この犬を理解すれば、素晴らしい相棒になってくれる。
そう確信できる。
現在、ピレネーの山岳地帯では、
「働くピレネー犬を守る会」 という協会を中心に
牧畜番犬に向く個体の才能も守られ、
200頭ほどが働いているそうだ。
今日も会いに来てくれて、ありがとう!