ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

カッパスタイル

2015-06-30 | おうち
雨の日、カッパスタイルで散歩をしていると、
前から歩いて来る人が???な顔をしている。
近くまで来ると、何だぁ~ワンちゃんかぁ!だって。

お揃いコーディネイトで坊っちゃんとお散歩。
でも、どこか違うような・・・?

フードを被った頭が一瞬、人っぽく見えたのかな。
面白いね。



手洗いしたカッパを並べて吊るしてみると、
やっぱり、こんなに大きさが違うのね。
左がZion、右が私。

大雨を免れたと思ったら、また大雨情報。
大きな被害が出ませんように。



庭の隅っこでひっそりと咲いていた紫陽花。
どっさり入れるには、うちにはバケツしかないわね。
今年はたくさん葡萄色になったよ。



毎度のことながら、朝の散歩が終わるとやる気ゼロ。
もう夜の散歩まで何の楽しみもないといった風情のZion。
行動的、やる気なし、メリハリありすぎ。



クールな輝きを放つ雨の前のプランバゴ。



雨でも楽しそうなエキナセア。



今日は涼しいし、雨が落ちて来る前に
ちょっとそこまで行こうか?

行くという言葉が大好きなZion。
あらら!ぬか喜びさせてごめん・・・
雨、落ちて来た。

ゆっくりと時が流れるきみの午後。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




可哀想に・・と言う人

2015-06-23 | 散歩と人
急に雨が降ったり、予想外に暑くなったり、
この時季の天気予報は、よくはずれます。
早朝に雨が降ると困りますが、何とか工夫しながら、
散歩を楽しむ梅雨の日々です。



公園で水を飲んでいる時など、小さな子どもが
Zionを触ろうとすることがあります。

「今お水を飲んでいるからね、少し待ってあげてね」

小さな子どもだからこそ、学んでほしい。

知らない人がいきなり自分の体を撫で回したら、
とても嫌でしょう・・・

わんこさんも同じ気持ち。
あいさつしてから、そっと触ってね・・・

そう言おうと思った。



ところが、子どもの母親からの言葉で全て終了。

「触っちゃだめ!咬まれるよ!」

ムッとする私、落ち着いて、落ち着いて。

動物にも色々な感情があることを知ると、
接する時、自分のとる行動が幾通りもあり、子どもは考える。

今、自分はどうしたらいい?

そう考えることが大切なんだと思います。



何かにつけて、可哀想にと言う人がいます。
例えば、暑いでしょう!可哀想に・・・という具合に。

そう言って、水を持って来てくれようとする人は親切な人に違いない。
でも、たいていは水を入れる適当な器がなく、植木鉢の受け皿になる。
先日の場合は、トイレの掃除用バケツだった。

水をたくさん入れると持って来る時に重いためか、少ししか入っていない。
Zionはバケツに顔が入らないということもあるけれど、
ぼくはいりませんとキッパリ。



折角の親切心が実を結ばないのはなぜでしょう。

可哀想と言う人の心は、そう思う自分の心が大切なのであり、
相手を尊重することとは次元が違う心だからではないでしょうか。

言葉は理解しなくても、その魂を犬は見抜けるのだと思います。



咬まれるよ!と言う人と可哀想に・・・と言う人。
この場合、共通点があると思います。

どちらも、観察力がなさすぎかな。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ターシャとウルフハウンド

2015-06-17 | エピソード
ターシャ・テューダー(1915~2008)。
米バーモント州の森に囲まれたコーギーコテージで
絵本画家として生計を立てながら、
ナチュラルガーデン作りと1800年代の暮らしを楽しんだ。
1992年頃から写真家リチャード・W・ブラウン氏の本によって
彼女のライフスタイルが広く知られるようになるが、
日本語版の写真集が初めて出されたのは、
1996年(ターシャ81歳)だったと記憶している。



2008年6月18日逝去、92歳だった。
今年は彼女の生誕100年。
福岡でも三越でターシャ・テューダー展が開かれた。

得意の妄想であんな女性になる気でいる私は、
展覧会の後、ある一冊の本を衝動買いした。
彼女の本は何冊も持っているというのに・・・

ターシャの犬と言えば、数匹のコーギー犬。
ともに暮らす愛らしい様子がどの本にもよく出て来る。
若い時代には、牛や馬などたくさんの動物を飼っていたことも紹介されているが、
バーモントの家で、超大型犬と暮らしたことがあるとは知らなかった。



アイリッシュ・ウルフハウンドのウナ。
しつけ教室では優等生だったが、家ではやんちゃをしては
ターシャに叱られた・・・と書かれている。

かわいいな。



こちらは、
公園で自分から駆け寄って来てくれたうさぎのボンちゃんと
嬉しすぎて、大暴れするZion。

一日中、落ち着いているように見えるけれど・・・
やんちゃなところも多々あるよね、超大型犬。
(実はそこも可愛い)

ターシャとアイリッシュ・ウルフハウンド。
微笑ましい一枚の写真。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




大浦天主堂、本河内ルルド

2015-06-14 | 教会
開国間もない1865(慶応元)年、長崎の南山手にある外国人居留地に
フランス人の礼拝堂として建てられ、日本二十六聖殉教者天主堂と命名された。
設計はフューレ神父とプティジャン神父。
通称、大浦天主堂(国宝)。



1597年、豊臣秀吉のキリシタン禁教令によって処刑され、
後にローマ教皇ピウス9世によって列聖された
司祭と信徒ら26人に捧げられた教会堂である。

そして、長い禁教の時代を2世紀半に渡り潜伏していたキリシタンが
信仰の名乗りをあげた世界宗教史の奇跡として知られる信徒発見の地。



明治8年から12年に増改築を行ない、木造から煉瓦造りになった。
煉瓦には漆喰が塗られ、外部デザインは変わったものの、
内部は創建時とほとんど変わっていないという。

これより3年ほど早く建てられた開国後初の横浜天主堂が
関東大震災で倒壊したため、現存する日本最古の教会堂であり、
明治以前の建築として極めて完成度が高いと言われている。



美しく愛しみに満ちたマリア像・・・
大浦天主堂は、二十六聖人の殉教地である西坂の丘へ向かって建てられている。



西坂の丘。
列聖100年祭を記念して、1962(昭和37)年、御影石の台座に
二十六聖人等身大のブロンズ像を配した記念碑が建立された。
隣接するのは、日本二十六聖人記念聖堂。



そこから車で数分のところに、本河内教会がある。
坂道を上って行くと、静寂な空気に包まれる。
1933(昭和8)年、コルベ神父により造られたルルド、祈りの空間。

フランス南西部の小さな町、ルルド。
聖母マリアの出現と「ルルドの泉」で知られる
聖地マッサビエルの洞窟を模して造られたものである。



お水は地下水を汲み上げているもので、
フランス・ルルドの聖水も注がれているとのこと。

1981年(昭和56年)に教皇ヨハネ・パウロ2世が、
その翌年には、マザー・テレサが訪問されている。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




天草の海の教会

2015-06-06 | 教会
九州を北上し、海の中道に来ていた阿蘇の大河くん、
今頃は日本の真ん中あたりだろうか・・・
北への旅が素晴らしいものになりますように・・・

その頃、Zionは南下して熊本県天草市へ。



昔ながらの漁村の景観が残る崎津集落の中心に白い尖塔が見える。
漁港の集落に教会がある風景・・・
崎津教会。



とても不思議な感じがした。
隠れキリシタンの歴史を持つ地域の教会は、
人家もまばらな山の中などにひっそりと建っていることが多く、
このような集落の中心にあることは珍しい。

それ故、小さな路地を歩いて教会に向かうと、
教会と人々の暮らしの一体感に安らぎを感じた。



ザビエルが鹿児島に上陸してから17年後、
アルメイダ神父により、天草にキリスト教が伝えられたのは1566年のこと。
崎津教会は、1569年に建てられた。

明治以来3度建て直され、現在の教会は1934(昭和9)年に竣工。
ハルブ神父により、禁教時代に踏絵が行われていた庄屋屋敷跡に建てられている。
設計・施工は鉄川与助、鉄筋コンクリートと木造から成る。
堂内は、今では珍しい畳敷きになっている。



教会の近くの岬にはマリア像が海を見守って・・・

神社の行事にも参加するという崎津教会の信者さん。
宗派関係なく助け合う心が日本人らしくて好きだ。



教会のすぐそばにある店で崎津の伝統菓子「杉ようかん」を買った。
後世に伝えようと頑張るおかあさんたちの笑顔と
素朴な美味しさが心に残った。



そして、崎津から大江へ。
丘の上に佇む大江教会を訪れた。
白い教会は、周囲の深い緑に映え、遠くからでもよく見えた。



大江教会は、明治初期に建てられた木造の旧教会堂に替わり、
ガルニエ神父により、1933(昭和8)年に建て替えられた。
鉄川与助の設計・施工、鉄筋コンクリート造り。

1892(明治25)年に天草に赴任したガルニエ神父は、
以来50年(大江崎津兼任、後に大江の主任神父)
この地に尽くし、大江教会に永眠している。

また、1907(明治40)年、与謝野鉄幹や北原白秋ら文豪5人が
ガルニエ神父に会うために旧教会堂を訪れている。
九州の旅の紀行文「五足の靴」に、その時のことが記されている。



夕日が沈む頃、再び崎津に戻った。
岬のマリア様に夕日が重なるのは冬だろうか・・・

今度は、遊覧船から夕日を見てみたいと思った。
いつかまた、天草の教会を訪ねて・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




薔薇と朝の出来事

2015-06-02 | 庭・花
早朝の散歩から帰って来た時の朝日にホッとした。
散歩の途中、少しドキッとすることがあったのだ。
光の煌めく陰影にしばらく、心を和ませる
5月の庭より・・・



それぞれの場所で微笑む薔薇たち。















この家に暮らして3年半、薔薇は17種になり、
樹木や宿根草もずい分成長した。



ロベリアのふわふわと風に揺れる深い青。
心が癒されるその風情。



さて、ドキッとしたこととは・・・
大型犬並みのノーリードの犬に遭遇したのだ。
犬の体はがっしりして、足腰もしっかりしている。
その飼い主は、後ろに手を組み、のんびりと歩いていた。
何とおばあさんだった。

犬はこちらを気にしながらも、飼い主の言うことを聞いていたが、
まずいな・・・私はそう思った。



案の定、犬は飼い主から離れ、ガウガウガウ・・・
こちらに勢いよく走って来た。

犬は多少の縄張り意識からか、Zionに興味があったのか、
それでも怖いのでガウガウ威嚇しながら走って来たと見た。
飼い主はその場に立ち尽くし、ごめんなさいと叫んでいる。



緊張が走ったが、Zionは静観していたので、
私はその犬に集中し威厳をもって、ストップ!とコマンドを入れた。
本能に切り替わる前なら、何とか制御できると思った。

犬は静かになり、飼い主のもとへ戻って行ったが、
もしも、レッドゾーンに入っていたら、Zionと格闘になるのか、
その時、自分はどう対処するのか・・・



全国で相次ぐ犬の咬傷事故。
そんな場面に自分も遭遇したとしたら・・・
自分に出来る最良の対処法は何か。
日頃から考え、行動できるようにしなければと
あらためて感じた。



朝の散歩も終わってしまい、やる気がなくなったZion。
そのどーでもいい表情・・・
むすっとした表情でも・・・
私は笑顔になる。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!