ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

猛獣ウォーク

2017-06-22 | 生態・行動
白くまさんみたいね!・・・とよく言われる。
生後2~3か月の頃なら、ホッキョクグマの赤ちゃんを思わせる雰囲気はあると思う。
成犬は全身が白いこと以外、全く似ていないのだが、
何となくご愛敬で、ほのぼのとする。

しかし、Zionが最もよく例えられるのは白くまではなく、もののけ姫のモロでもなく・・・
白いライオンだ。

首回りの被毛と体形、歩き方にそんな雰囲気が漂うのだろうか。



絞られたウエストがサバンナの孤独を連想させるのだろうか。



遠くへ、遠くへ・・・
ひとり、気ままに放浪するかのように歩くことを好み、
9才になって益々、その散歩スタイルにこだわるようになった。



体をうねらせながら、前足のスナップをきかせて歩く。
思いのままに歩く時、Zionはご機嫌だ。
それが途中で一転する。
気の向かない方向に促され、仕方なく歩を進める時、
全くやる気のないだら~ん犬。

だら~ん、だら~ん。

そんな時、通りがかりの人に「もうトシですか?」と言われたりする。
ほっといてよね。

Zionと心のやりとりを繰り返しながら、また歩く。



何と言われようと、ぼくはぼく・・・



Zionはよく遠くを見る。



そして、また力強く大地を蹴って、草や土のにおいを記憶する。
広がり続けるZionの地図。



クローバーの原っぱは、少し冷たくて気持ちいい。



夕暮れの草原、帰巣する鳥の群れ。
狩りは今日も失敗しちゃったよ・・・
ハラへったなぁ・・・

そんな情景とZionの独り言を想像してみる。

いつも気ままな猛獣ウォーク。
きみは白いライオンだったのか。


  
今日も会いに来てくれて、ありがとう!





5月の庭より

2017-06-13 | 庭・花
庭に出ると、どこからともなく漂う香り。
草花とともに6月の空を眺める小さな庭の薔薇たち。

5月は主の旅行で1週間も手入れされなかったのに、
トラブルもなく元気でいてくれ、まるで家を守っていたかのよう。
ベストショットは撮り損ねてしまったけれど(泣)、
5月の庭は一年で最も輝いていました。







ピンク系の薔薇の中で最も好きなのは、ストロベリー・ヒル。
強健で繰り返しよく咲き、花もちもよい優秀なイングリッシュ・ローズで、
蕾からカップ、ロゼットへと変化する表情、フリルがかった花弁が可愛らしい。




ストロベリー・ヒルは枝がよく伸びるため、6月に入って誘引を修正したほど。
華やかさはあまりないのに、とても魅かれてしまいます。



そのほかの薔薇も、白系で一番好きなクレア・オースチンなど
いい表情を見せてくれました。




アラン・ティッチマーシュ          クレア・オースチン
レッチフィールド・エンジェル            イングリッシュ・ヘリテージ




ウォラトン・オールド・ホール          アレンウィック・ローズ
ピエール・ド・ロンサール          アルブライトン・ランブラー



ウィンチェスター・キャシードラルは眩しいほどに純白。



デルバールの傑作、ナエマ。



例年のナエマはもっと美しいのですが、今年は今一つ。
つるになりがちなので、切り戻しを強めにしながら、
ブッシュ仕立てにして様子を見ようと思います。



初夏のまだ爽やかな風の中・・・
庭の色んなところでテントウムシのさなぎを見かけました。
がんばってね・・・











光はどんな小さな庭にも訪れる。

記憶の中のノスタルジックな風景・・・
幼い頃に感じた幻想の風景・・・

光が運んで来るどこか遠い場所を想像しながら、草むしりをしていると、
地味ながら、小さな力が湧いてくるのでした。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!





何でそうあるかなぁ!

2017-06-10 | 阿蘇・久住
日々の散歩、どこに行くか・・・悩みませんか?

Zionはもう、どこも飽きてしまって、
先が分かる道は、つまらなく感じるらしいのです。
散歩に出ると、人にとっての合理的な道順を嫌い、
とんでもない方向に行こうとします。

毎日、車で2~3時間かかるような場所に行き、
冒険のような散歩が出来れば、喜ぶのでしょうけれど・・・



九重連山、背を向ければ阿蘇五岳。
4日は、朝の久住高原に行ってみました。
ここもよく行くので、飽き気味ではありますが・・・
途中の道路が良くなり、所用時間は2時間15分ほど。



ホームグラウンドのようなヒゴタイ公園。
いつも何もありません(笑)
そにあるのは、澄んだ空気と眺望、生き物の気配。



Zionが頭を上げて、キュッと引き締まりました。
隣接する放牧地から、牛がすぐ近くまで来ていることがありますが、
この日の興味は、谷から聞こえて来るカッコウの鳴き声。

カッコウ・・・カッコウ・・・



歩いては谷の方を見に行き、何だろうと不思議そうなZion。
鳴き声は、静かな高原にいつまでも美しく響き渡っていました。



花公園に行くと、バラや草花が咲き誇っていました。
しかし、8時前は14℃だった高原も強い日差しで気温が上昇、
Zionは日陰に逃げ込みました。



風が心地よかったので、すっかり眠くなりました。
遠くの景色を見ていると、風の音が聞こえました。
さらさら・・・さらさら・・・

ところが・・・



暑いのは変わらないのに、産山牧場に行くと、
やっぱり、いつものZionでした。
ここだけは、飽きないらしい。



シャッターも間に合わないほど、走って、走って、
どこに行く~~~!



目標が近くなると、何故か体を低くしながら近づきます。
猛獣が獲物を狙う時の態勢に似ているようにも見えますが、それは考えられません。
近づいて拒絶されると、あっさりと引き下がるZionです。



うさぎちゃ~~~ん!
目標はやっぱり、大好きなウサギでした。

以前カゴに入っていた小さなウサギを探したり、子ヤギと遊ぼうとしたり、大騒ぎ。



何と、そこへ現れたのがハイジ&亜夢呂&アンちゃん。
ママさんが3頭を連れ、走って来るではありませんか!
今思えば、写真をたくさん撮らせてもらえばよかった。
触れ合えば優しい子たちが可愛くて、ママさんのお話が楽しくて・・・



せめて皆で並んで写真を・・・
それもメンバーにZionがいる限り無理でした。
連れ戻されても、連れ戻されても、興味はウサギ小屋ただひとつ。
何でそうあるかなぁ!

みんな、おバカな姿に呆れています(笑)
そんなわけで、記念写真はバラバラの4頭になってしまいました(笑)



子ヤギも呆れる産山牧場。
Zionのお気に入りの場所は、いつも帰るのが大変です。

そして、次はどんな出来事がZionをわくわくさせるでしょうか。
いつも、いつも、そんな散歩道を探しています。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!





素敵な隠れ家

2017-06-09 | お出かけ・旅
実は、隠れ家でも何でもないのだが、
私にとって、そんな感じのする素敵な場所だった。

一日一組だけのホテル・カフェ&レストラン、田園詩。
それは、白馬村の静寂な別荘地にある。



八ヶ岳南麓のコテージで教えてもらっていたので、
山で涼んだ帰り、お茶を頂こうと訪ねてみた。



ワンコ連れは、テラス席で。



しっとりと落ち着くお庭。
お茶が運ばれて来るのを待つ間、中を見せて頂くと、
小窓から入る光が優しいホッとするような空間が広がっていた。



リビング・・・



ダイニング・・・



周りにはアンティークなカップボードに洒落たディスプレイ・・・



いたるところに素敵な演出・・・



チェストは、アンティークパインかな・・・



天井に吊るされたかごも一つ一つ趣があり、私好み・・・



バスルームの扉、部屋へと続く階段・・・
きっと、お部屋も素敵なんだろうな・・・



オーナー夫妻がZionを可愛がってくれ、お話させて頂くと・・・
今度また白馬に来ることがあったら、
Zionも泊めて下さるって!
ほ、本当ですかぁ!!!

これで益々、またいつか・・・ではなく、
近いうちに来たくなってしまった。

ガトーショコラと紅茶の香りの向こうには、想像の雪景色。

ゆらゆら・・・

ゆらゆら・・・




別荘地を歩いていると、大きな大きなトウヒに出会った。
九州でもよく育ったドイツトウヒを見たことがあるけれど、
こんなの見たことない!


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!





ピレネーと北アルプス

2017-06-08 | お出かけ・旅
月曜日に出発してから5日目、白馬村の朝。
歩いても、歩いても、北アルプス北部の山々が見えた。



阿蘇の牧歌的な草原の風景も好きなのだが、
この雪を帯びた急峻な山の佇まいも素晴らしく、
いつまでも山ばかり見ていたいと思った。



姫川沿いを散歩しながら見た風景。



大出公園で出会った散歩中のG・レトリバーと。

この日は晴れて気温が高く、最高23℃まで上がった。
どこか涼しい場所はないかなぁ・・・



白馬岳(しろうまだけ・2,932m)は、登山口まで車で行くことが出来た。
猿倉登山口(1,250m)・・・驚きの雪景色。
白馬岳とZion。



雪解けの水が流れ落ちる滝のそばまで行ってみた。
Zionは不思議そうに断崖を見つめていた。



麓を散策していると、きれいな風景を見つけた。
あれは、五竜岳(2,814m)かな。



白馬岩岳(1,289m)に行ってみたかったのだが、
5月のリフト運行が土日のみだったため、行くことが出来なかった。
この日は金曜日、次の日は神戸まで戻らなければならない。

岩岳のグリーンシーズンは、頂上まで犬も一緒にゴンドラリフトに乗れ、
白馬連峰の絶景の中、ブナ林を散策したり、広場で遊んだり出来るそうだ。
行ってみたかったなぁ。



山々がもたらす豊富な水と澄んだ空気。
Zionは景色に溶け込んで、まるで深呼吸しているようだった。



山梨、長野への6泊7日の旅。
Zionが初めての道を楽しみ、普段と変わりなく元気に過ごせたことが何より良かった。

そして、旅をする上で大きな収穫だったのは、
いつもの手作り食を1週間分、冷凍して持って行くことに成功したこと。
冷凍・解凍で質や香りが落ちないことは事前の実験で分かっていたのだが、
冷凍保存が失敗するかもしれない不安はあった。
念のため食事作りの道具を全て持って行ったが、その必要はなく、
解凍するためのIHヒーターと鍋、箸などで済んだ。

Zionはお腹が強い方ではなく、食べ物にデリケート。
普段通りに喜んでごはんを食べれたことが、体調維持につながったのだろう。

青くそびえ立つ3,000m級の山々は、本当に美しかった。
いつか、主峰・奥穂高岳を遠く見てみたい。

また、来れるかもしれない・・・
そう思った。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!