ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

夏の忘れもの

2013-08-31 | おうち
久しぶりに直撃かと思われた台風15号。
予報よりも早く、温帯低気圧に変わったものの、
Zionの警備意欲を刺激し続けた
豪雨と鳴り響く雷。



一日中・・・
ピカ~ッ! ゴロゴロ~ッ! ドド~ン!



夏の終わりを告げる音・・・

ふと、使いそびれていた写真を思い出す。

夏の朝・・・





夏の光・・・



夏の匂い・・・



涼しい朝を探して、早起きした夏の日々。
経験したことのない猛暑も、きみと楽しんだ。


ようやく、雷雲が去って行き、辺りに静けさが戻る頃・・・

警備を終えた充足感。
ふにゃ~ねむねむ。



聞こえてくるね。
慎ましやかに、虫の鳴き声。
秋は、もうそこまで。

この雨が上がったら・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




アンティーク・オルガン

2013-08-27 | おうち
夢を見ているようでした。
きっと、大地を駆け抜けている夢。
地面を大きく、大きく蹴っている・・・

カメラを向けると、こんなん、撮れました。



Zionの後ろにあるのは、古いオルガン。
1927年 YAMAHA 製。
鍵盤がめくれているところがありますが、
今なお、教会でも弾ける荘厳な音が出ます。



モーツァルトのミサ曲の中の Kyrie を弾きます。
ぶつかる音の重なり・・・涙が出るほどに美しい和音です。

夢の途中のZionが、むくっと起きました。

「弾いてもいいけど、もっと、上手にお願いします」



憮然とした顔。

はっ、すみません。
あ~どんどん、ヘタになるよう。

やっぱり、きみは耳がいい。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




マーキング

2013-08-24 | 生態・行動
やっと、雨が降りました。

九州では、19日に観測史上最高気温の記録が続出したり、
こちらでは、来る日も来る日も、最低気温が30℃近くあったりして、
早朝から息苦しいような日々が続いていました。
蒸し暑いものの、少し暑さが和らいだ週末になりましたが、
今度は大雨・洪水注意報が出ています。
何て、極端なんでしょう。

先日は、夏バテを経験したZionですが、
そんなことはすぐに忘れ、日々、遠くへ遠くへと続く道を夢見ています。
そして、オスであることを誇示しながら、高々と片足を上げるのでした。



散歩をする時、匂いへのこだわりと切り離せないのが
このマーキング。

匂い嗅ぎやマーキングは、好きなだけさせてあげたいところですが、
してもよい所、いけない所は、
飼い主が、きちんとコントロールしなければなりません。

Zionの場合、犬や猫や動物の排泄の匂いがついている所は、
全てと言っていいほど、チェックしようとするため、
もしも自由にさせるなら、そのほとんどにマーキングするかもしれません。

Zionの動きを見ていれば、次にくる動作は分かりますから、
不適当な所では、ノーのコマンドとリードを引くことで、
こちらの意図が伝わり、マーキングを回避します。
一貫して繰り返していると、例えば
「よそのおうちの前だからね」 「ベンチはだめでしょ」
前もって言うことで、いつの頃からか、匂いが嗅ぎたくても、 
通過することが出来るようになりました。

リードを持っている人に、そうさせる気があるのとないのとでは
犬の行動は、明らかに違ってきますから、
コントロールの意識は、とても大切なことだと思います。


(マーキングした所には、水をかけています)

先日のこと・・・
犬を連れた人が、散歩の途中で神社に立ち寄りました。
手を合わせてお参りしたその一瞬、
犬が、神社の建造物にマーキング・・・
飼い主は、それに気づくことなく、立ち去って行きました。

どんな時も愛犬から目を離さず、動きを見ていれば、
コントロールは難しいことではないと思います。
ただ、ボ~ッ と気楽にしていられないだけです。

マーキングのコントロールは、
フンを持ち帰るのと同じくらいに、基本的な飼い主の心得。
犬と暮らすということは、毎日、毎日、労力のいることですが、
それは、様々な労力も感じさせない温かな気持ちに包まれる毎日です。



例えばドイツでは、公共交通機関やレストランや多くの場所を
犬と一緒に利用出来ますが、
マーキングのコントロールも含めた躾が、きちんとなされているからです。
そして、マナーバンドというものは、ないと聞きます。

どこで読んだのか忘れてしまいましたが、
ドイツ在住の日本人が書いた記事の中に
興味深い下りがあったので、紹介します。

もしも、ドイツの公共施設で、愛犬にマナーバンドをつけたとしたら、
ちょっと気の強そうなマダムに呼び止められて、
追及されるかもしれません ・・・

「あなた、何故、躾をしないの?」


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




遥かなる牛さんへ

2013-08-18 | 阿蘇・久住
夜明け前の久住高原は、肌寒い。
また、ここへやって来た。
朝露で濡れた草は、すぐに足が泥んこになるけれど、
冷たくて、Zionは、気持ちよさそうに歩いた。

太陽が昇ってくると、あたりは一気に明るくなり、キラキラと輝く。

Zionは、遥か遠くの放牧牛を見つめていた。
いつもは気にしないのに、この日は、何か言いたかったのだろうか、
ゆっくりと、大きく、何度も吠えた。



鳥がさえずるのをやめ、静まり返った草原に、
Zionの声だけが、響き渡る。
まめつぶのように見える牛たちのところへ、届いたのだろうか。
BOW-WOW! BOW-WOW!



・・・と、Zion、いきなり、猛ダッシュ!
あの遥かな丘まで、駆けて行こうとした!
瞬時にリードを締め損ねていたら、危なかった。
手前に谷があるものの、行こうと思えば、行くだろう。
辿り着くかは別として・・・
BOW-WOW! BOW-WOW!



すると、それに応えるかのように、MOO~!
たまたまかもしれない。
遥か向こうの丘から、MOO~MOO~MOO~!

Zionは、もう牛を気にしなかった。









走って、走って、すばやくターン!



起伏のある小道を大きなストライドで駆け抜ける。



コスモスの苗がわずかに揺れて、秋を待っている。
Zionは、体中を澄んだ空気でいっぱいにして、
歌っているかのように、楽しそうだった。





朝の8時半にもなると、久住高原には光が満ちあふれ、暑くなる。

あざみ台から見た景色・・・阿蘇がぼんやりと霞む。
遊んでいたのは、右端・中央あたりのもう少し右の方だろうか。



雨上がりの時とは、全く違う風・・・
気温が上昇してくる前に、帰ろう。
2時半に起きているので、さすがに眠くもなった。
眠気を吹き飛ばすように、びゅんびゅんと高速を走り (実際はカメ)、
家に着くと、みんな、思い思いの場所で、
お昼寝の気持ちよさを思い知るのだった。

バタッ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




温度差・湿度差に要注意

2013-08-15 | 健康・ケア
先週末のこと、暑さにも負けず、
食欲も旺盛なZionが、晩ごはんを食べません。
そして、何度か嘔吐し、翌朝、散歩に行かないと言います。
Zionが、散歩に行かない
これは、一大事です

獣医の診断は、夏バテ。
点滴をしてもらい、すぐに回復したように見えましたが、
その後、元気はあるものの、何も食べない日もあり、
朝の散歩を2日休んで、ようやく全快しました。



何が、いけなかったのだろう・・・

散歩時間・・・
休日には、早起きして、なるべく涼しい所へ行くことが出来ますが、
日常の散歩は、いくら早起きしても、すでに暑いため、
歩きたがるZionをなだめつつ、短くして1時間から1時間半。

水分の摂取量・・・
こまめな水分補給に気をつけ、
食事からもたっぷり水分を摂る。



室内の環境・・・
室温25~26℃、湿度は40%ほど。


外気の最低気温と湿度が高すぎる日が続いています。
室内と散歩に出た時とでは、温度や湿度の差が大きすぎるのです。

この温度差、湿度差が、体温の調節機能を混乱させ、
体調を崩した原因のようです。



今年の夏の特徴は、太平洋高気圧とチベット高気圧、コート2枚重ね状態で、
夜になっても気温が下がらず、そのまま朝になること。
福岡市では、7月15日~8月15日の31日のうち、
何と30日が熱帯夜でした。

特に犬の生活レベルでは、最高気温や最低気温は
気象台発表よりも数度プラスと考えられます。

早朝でも蒸し暑い日は、排泄さえしてくれれば、
散歩を控える方がいいかもしれません。

ところが、長く歩きたいZionは、排泄を小出しにします。
それでも、何とか早朝30分、夜30分くらいで済ませるようにして、
不満でも、少し涼しくなるまで、辛抱させた方がよさそうです。



Zionが、散歩に行かないと言った時は、
気持ちとは裏腹に、さすがに体が自己防衛本能を働かせたのでしょう。

今年の夏の暑さは、本当に異常です。
涼しい地方への羨望は、増すばかり。
せめて休日には、何とか心地よく、散歩を楽しめるよう
もっと、工夫が必要です。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




真夏の高原を走ろう

2013-08-09 | 阿蘇・久住
7日、午前3 時、外に出てみると、クラクラして、倒れそうになりました。
すでに30℃以上に感じる蒸し暑さです。

やっぱり、行こう!

高速をとばして2時間半、辺りはまだ暗く、いい感じです。
ところが、小国まで来た頃からザ~ッ! かなり激しい雨が! そんな~っ。
着いても、雨は止む気配もありません。
負けずに30分ほど待っていると、暗い雲は、東へ去り・・・



朝の久住高原が、爽やかに姿を現したのでした。

阿蘇は全く見えないけれど、空気はすっきり、肌寒いほどで、
体感では20℃か、下回るくらい。
Zionは、風を思いっきり、吸い込みました。



それ~っ!







走っても、草に寝転んでも、気持ちいい・・・
いつものお気に入りの場所、ヒゴタイ公園。





夏の野の花が、たくさん咲いていました。
マツムシソウ、ナデシコ、ユリ、オミナエシ、ルドベキア、そして、ヒゴタイ。



阿蘇は依然として見えませんが、だんだんと朝の眩しい光に包まれていきます。



久住高原は、ほとんどが牛の放牧地と牧草地。
いたるところで、こんな景色が見られます。



久住や阿蘇の自然水は、冷たくて、とても美味しい。
優れた水質は、贅沢な自然の恵みです。



たっぷり飲んだら、また、放浪が始まります。
戻って来いよ~~~~~~~っ。



実は、リードついてました。

この日は、この後、産山(うぶやま)牧場に行きました。
着いたのは、9時半くらいでしたが、22~23℃くらいか、
爽やかな風が心地よく、11時近くまで、よく遊びました。



牧場に着いた瞬間から、
早朝にも増して元気で、妙にやる気満々だと思ったら・・・
動物の匂いがしていたんですね。
最近、最も興味のあるうさぎちゃん、ここにもいました。
うさぎ小屋目指して、一目散に駆けて行くZion。



しつこいので、Zionを遠くに連れて行きますが、
何度も何度も、うさぎを目指して、全速力で駆けて行きました。



あれっ、うさぎがいないよ・・・



Zionが何度も見に来るから、
みんな怖くて、穴に入っちゃったんだよ。

Zionは、動物が大好き。
人と遊ぶ時とは、動きもパワーも全く違いますね。

早朝だけのつもりが、この時間まで遊べたのは、本当にラッキー。
早起きして来た甲斐がありました。



この後は、一路帰宅。
家に着いて車から降りると、再び、クラクラクラ・・・
暑くて、倒れそうになりました。

温度計は、家の中が30℃になっていたので、
庭に出て、最も太陽が照りつけるところで測ってみると・・・

何と、40℃でした。

8月7日、私の記憶では、ここ十数年で一番暑い日に思えました。
雨上がりで涼しかった久住高原に避難していたのは、
珍しく、冴えた選択でした。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




客のもてなし方

2013-08-02 | 生態・行動
わが家を訪れる人は、気の毒である。

玄関ドアを開けた瞬間、護衛最前線の
猛烈なチェックに耐えなければならない。
このチェックを通過しなければ、いつまでたっても、うちにいる間中、
不信感と疑惑の眼差しを向けられ、吠えられることになるのだ。

ところが、この護衛最前線、Zion は、
遊びに来るなどの客人に対しては、チェックをずい分と緩める。
客人が部屋に入り落ち着いたところで、Zion に言う。
「こんにちは」 をして来てね。
すると、客人に向かって歩いて行き・・・



「 こんにちは。 よく、いらっしゃいました 」
ずしっ。

客人が複数の場合は、その一人一人に、自分からこの動作をして回る。
教えたわけではないのだが、そうするようになった。



しかし、挨拶がすむと、後は全く愛想なし。
どんなに話声がうるさかろうが、食べ物が出てこようが
知らん顔で、ど~んとお昼寝。



こんな風で・・・



こんな風である。



客人との記念撮影には、仕方なく、ぶす~っとして写り、
また愛想なく、さようなら。

でも、また来てねっ!

これが、Zionの最高の最高の
もてなしなのだった。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!