ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

目覚めるガーデン

2016-03-26 | 庭・花
Zionは坂をぐんぐん上り、
北風とともに丘を越えて行く。

桜の蕾も小さく震えていそうな冷たい空。



庭は冬の眠りから次々に目覚めていく。
土の中から溢れ出す生命のパワー。



うつむいて咲くクリスマスローズは、いつも上手く撮れない。



地面に這いつくばってみる。
光が降り注いで、眩しそうな淡いその表情。



1月の頃のブリキ缶のアレンジ。



同じ時期のハンギング。



今では、もりもりのぼーぼー。
ハンギングの葉ボタンはソフトクリーム。
冬を彩った花たちの春姿。



風に揺れて・・・
ラナンキュラス・ラックス。
ラベンダー・ストエカス。



デトックス・ウォーターに欠かせないアップルミント。



ストエカスとフランネルフラワー。



玄関ドアのリースは、まだ冬仕様。

庭は目覚めたばかりだというのに、
すでに作業は追いつかない日々・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




人に任せてはいけない

2016-03-14 | 生態・行動
眩しい光が春を呼んで来たかと思えば、次の日は真冬日。
そして、また光にあふれる散歩道。
春服にはときめくけれど、
冬にもう少しだけ、留まっていてほしい。



本来そうあるように生き生きとZionが走る。
草の匂いを楽しみながら、どこまでも歩く。
休もうともせず、距離は軽く10キロを超える。
この子のために、どれだけ時間と体力を注げるか。
それが課題になる寒い気温一ケタの日が
やっぱり、好きだ。



そんな早春のある散歩道でのこと。
自然な岸辺が美しい池のほとり。

飼い主のコマンドは、もはや耳に入らず。
犬がリードごと放れ、唸りながら走り寄って来た。

ワイマナラーだ。

何か?
そんな態度のZionにムカついたのか、
彼はいきなり咬みつきかかって来た。

その瞬間、私はワイマナラーの首輪をつかみ、引き離そうとした。
しかし、つかんだのはネックウォーマー。



左手のZionのリードに力を入れながら、右手にワイマナラー。
両者を出来るだけ遠ざけようとしばらく格闘したが、
つかんでいたネックウォーマーがすっぽ抜け、
再びワイマナラーがフリーになってしまった。
そして、戦闘態勢に突入。

色んな考えが頭を巡る。
Zionを放すことなく、この場を収める方法は?
それにしても、飼い主はどうしたのだろう。
どんな事情があるか知らないが、
何故、わが子を取り押さえに来ない?



ガウガウガウ・・・
次の瞬間、一喝したのはZionだった。
ワイマナラーは逃げた。
そして、足を滑らせ池に落ちるが、すぐに這い上がって来た。
次の一手は?

彼は口周りにZionの白い毛をもわもわとつけ、
鼻にしわを寄せ、牙を見せながら唸っている。
しかし、もうこちらに近づくことはなかった。

ようやく飼い主が現れて、捕獲。

ふぅ~、何とかなった。
大事に至らなかったから、それでいい。
でも・・・

興奮する犬を出来る限り安全に静かにさせ得るのは、
飼い主しかいないのではないだろうか?
これだけは、人に任せることではないと私は思う。

飼い主の責任を犬が代わって負うことのないように・・・



Zionの判断は冷静で、落ち着いていた。
もしも激しく興奮していたら・・・私一人では収拾出来なかった。

何事もなかったようにZionが歩く。
ありがとうね、助かったよ・・・

冷たい風が爽やかに感じられ、私はふと痛みに気づいた。
左手の薬指の爪が半分めくれて、血が流れていた。

うわっ!
そうだ・・・Zionのリードを持っていた手だ。
左手、よくがんばったと思った。
爪は消毒してテープで固定しただけで、3日ほどで治った。

散歩道では、色々なことが起こる。
それでも、散歩道は本当に楽しく、
いつも、美しい。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!