ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

桜、忍耐、怪力

2013-03-27 | 散歩と桜
桜の国の人々は、桜が本当に好きである。

私もその一人なのだが、広くお花見というよりは、
好きな桜の木に会いに行くのを楽しみにしている。



今年も見事な咲きっぷり。 思わず、話しかけてみる。
「その美しいオーラの中で、愛犬を撮ってもいいですか?」

ところが、これが難しく・・・
いつものことだが、なかなか、うまく撮れない。



実はたくさんの人の中、いかにも誰もいないかのように、
自分の描いた構図で撮影するのは、根性を通り越して、
ただただ、しつこさのたまものである。



描くのは、揺れる桜の枝と遠くを見つめるZionの画。
待つ。 ひたすら待つ。
Zionはつないであるが、ステイに耐えている。
遠くを見てね、そのまま、そのまま・・・
いつの間にか、カメラを持った人々のモデルになっている・・・
あらら・・・
それでも待って、待って・・・
シャッターチャンスは、必ずある。
今だ!



ぬぼ~。

全然、思い描いたのと違う~っ。
この日も、こんな調子で、妥協の一枚となる。
それでも、よかった、よかった!
ありがとうね、上手だったね!

褒め称えられたZionは、褒美は放浪と勝手に決め、
この後も、当然のように延々とお散歩・・・
帰る気など全くない。



帰る方向を察知すれば、すぐにゴロ~ン。
こうすれば、引っ張って行かれないことを知っている。
でも、私が怪力なことも知っているはず。



さあ、立って! もう、帰るわよ!
うう~っ、重いっ。
Zionの声が、聞こえてきそう。
けっけっけっ・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




お腹の下にて

2013-03-22 | お散歩
今、桜の国では、桜、桜。
福岡でも22日、観測史上最も早く、
桜の満開が発表されました。

好みで言えば、白いサクラが好きですが、
街中が淡い桃色に染まる美しい季節です。

冬の名残りと春の光が、行ったり来たり。

そんな中、人々の視線をサクラに奪われながらも、
純白のユキヤナギが、輝くように咲いていました。



ふと、ランでのひとコマを思い出しました。
白い小さなプードルが、苦手な犬から逃れて来て、
Zionの下に隠れたことがありました。



ある時、そのプードルの気持ちになってみようと、
Zionのお腹の下に入ってみたら、なるほど・・・
何だか、とっても安心。
以来、この場所が好きになったのでした。



そんなところで、何してるの?
不思議そうにのぞき込むZion。

特に意味はないんだけど、
純白のユキヤナギがきれいだったから・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




聖パトリックス・パレード

2013-03-18 | お出かけ・旅
アイルランドにキリスト教を伝えた St.パトリック の命日にちなみ、
16日、熊本市の繁華街で、St.パトリックス・デイ・パレードが行われました。



St.パトリックがアイリッシュ・ウルフハウンドと共に布教したと
言われることから、ウルフハウンドをはじめとする
犬たちも参加し、パレードを盛り上げます。



今年は、熊本でもたくさんのわんこが参加し、
テーマカラーの緑を身につけ、趣向を凝らした仮装が
人気を集めていました。



Zionは2回目のお手伝い。
去年もそうでしたが、かぶり物は振り払うし、はおり物も暑がるので、
リードに緑のリボンを結んだだけの何とも工夫のない「素」。



参加したお友だちは、可愛く、カッコいいスタイルで、
それぞれに、パレードを楽しんでいました。







1時間ほどのパレードは、足並みを揃え、ゆっくり進みます。
音楽隊の大音量や沿道を行く人々の歓迎の中、最後まで集中し、
只今、勤務中といった風情の犬たち。



ウルフハウンドのナギくんは、若いオスですが、
とても穏やかな好青年。
Zionと隣り合っても、お互い、全く問題がありません。
どの仔もみんなそうですが、飼い主さんに見せる表情は特別、
ホントに可愛いなぁ・・・と思います。



そして、パレード終了地点での記念撮影。
Zionにフセを命じますが・・・



ほら、みんな、フセしているでしょう!と言ってみても、
彼は、したくなければ意地でもしません。
憮然として、何とか、オスワリ(汗)。



2回目の記念撮影でも、少し背を低くはするものの、
フセはしたくないと態度で言います。
何で、そうあるとかいな(汗)。

ここでも、やっぱり、コマンドは入らない
Zionなのでした(笑)。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




美しい鳥猟犬

2013-03-13 | お散歩
先日、西南杜の湖畔公園で
ラージ・ミュンスターレンダーという
とても珍しい猟犬に出会いました。

ジャーマン・ロングヘアード・ポインターの血を引く鳥猟犬だそうで、
穏やかで、美しい立ち姿が印象的です。

本来なら、ここで画像を入れるところですが、
この日、私はいつものカメラを持っていませんでした。
携帯で撮影させてもらったのですが、やはり、
彼を伝える画像ではありません。
今度、会った時、必ずまた撮らせてもらおう・・・
紹介は、その時に。



愛犬にオスを持つと、
メスに対して、去勢しているオスに対して、何より未去勢のオスに対して、
その対応が心配になることが多いものです。
オス同士では、遊ばなくて当然、遊べたら幸運。
それよりも、けん制し合いつつも社会性を持った
挨拶や行動が出来ることを大切に考えています。

大きいから、オスだからと避けられた時は、
あらあら、残念!
その機会を惜しんでしまいます。

それゆえ、この日の出会いは、
相手が視野に入った時から、
お互いに穏やかな時間を共有できたことを
とても嬉しく思いました。

Zionにとって、相手の冷静な行動は、得るものがあったはず。

これぞ、散歩の醍醐味。

Zionもまた、出会う犬たちに
良い影響を及ぼすことが出来ますよう・・・



あちこちで、可憐な花を咲かせるオオイヌノフグリ。
楽しいことばかり思い浮かぶ大好きな花です。

思わず、Zionと一緒に、寝っ転がってみましたが、
ふたりとも、ただ、お腹がすくばかりの
春の青空・・・なのでした。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




犬にとって幸せとは

2013-03-08 | 生態・行動
「ホントに、おとなしいですね」
よく言われる言葉なのだが、いつも、返事に困っている。

Zionは、我慢強く、優しい性格だが、
遊ぶ時は大暴れするし、警備をすれば厳しく、
怒った時の唸り声や吠え声には、震撼させられる。
決しておとなしいとは言えないからだ。

散歩で出会う多くの人には、
どこまでもおとなしく見えるかもしれないが、
外を歩く時、人と出会う時、
人の社会で生きていくための行いとして、
Zionなりに、わきまえているだけなのである。

しかし、人の社会から好まれる行いを
教えられるばかりでは、おそらく身が持たない。
犬は、犬として生きる幸せを感じてこそ、
そうする余裕を持つことが出来るのだと思う。



生きていくすべての環境を飼い主から与えられる
犬の幸せとは何か。

家族の愛情に包まれて暮らすことはもちろんだろうが、
生まれ持った犬としての望みは、
どのくらい満たされたら、幸せなのだろう。

先代ピレが天国に旅立った時、
悲しみの底で、何度も問いかけた。
家族は君からどれだけの幸福をもらったか言い尽くせないが、
君は本当に幸せだったのか?

今を生きるZionもまた、何も答えてはくれない。



Zionの気持ちを探りながら、その時、ぐっとリードを引き締めた。
ワン!ワン!ワン!ぴ~ぴ~ぴ~!
前方にいるのは、たぬきではないか!
海の中道の公園には、野生のたぬきもいたのか。

リードを引きちぎらんばかりに、走り寄ろうとするZion。
追いかけて、確かめてみたいだろう。
それも、犬として生まれ持つ欲求か。
そうさせてあげたいが・・・それは、だめだ。

この一瞬、飼い主に必要な能力とは・・・
瞬発力と剛腕。

その後、執念。
リードだけは放さないぞ。
どんなに引きずられても。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




PM 2.5 とダニ注意報

2013-03-05 | 健康・ケア
5日の PM2.5 の濃度は、真夜中から午前中にかけて、
基準値超えを示す赤い数字が並んだ。
真っ赤だ。

朝が高い数値だと、本当に困る。
比較的、低くなってから散歩に出たものの、
気温も高く、あまりうろうろせずに帰った。

市内では、夕方からの散歩は問題なかったが、
ずっと、赤い数字のままの地域もあり、これからが思いやられる。

冬の空が、恋しいね。
すでに懐かしい・・・山の雪。



今日は、啓蟄。
虫たちが活動を始めるのは良いが、
マダニも少し前から、よく見かけるようになった。

報道によると、マダニが媒介する感染症で、
日本でも、昨年末から、4人の方が亡くなっている。
特に、犬と暮らす私たちにとっては、とても他人事とは思えない。

マダニは、野山だけでなく、街の公園にも、そこらの草むらにもいる。

犬への感染では、バベシア症など死に至るものもあるので、
フロントラインだけでなく、毎日、注意深く
ケアしているつもりだが・・・

散歩後の入念なブラッシングと体拭き。
足の裏も、スリッカーをかけてから拭く(洗う)。
コーミングやマッサージをしながら、皮膚をチェック。
車のこまめな掃除。

それでも、昨日、Zionの被毛についていた
小さな茶色い点がもぞもぞ・・・
吸血される前に見つけてよかった。
しっかり予防しなければとあらためて思った。



しかし、だから野山に行かない・・・とはならないわが家。
Zionが、瞳を輝かせる限り、どこまでも
一緒に遊びたい。

ダニの心配もなく、楽しく遊んだ雪の中・・・
その残像が、通り過ぎて行く。
かなり、未練がましい。

もう、春なのだ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!