ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

散歩道の途中

2017-11-20 | お散歩
散歩道でふと季節のにおいを感じる時が好きだ。

若い頃は、意味もなく心が傷んで秋は嫌いだったけれど、
この歳になると、もの悲しさなんて感じなくなったみたい。
四季の移ろいの美しさに魅かれるのは、Zionと歩くからでしょう。



お城の近くを歩いていると、銀杏の絨毯が敷かれていました。



ポカポカの陽だまりの中。



シオン~と呼んだら、立ち止まって珍しくこちらを向いてくれました。



博物館前のモミジバフウ。
冷たい風と重い空、冬の匂いがしました。



タヌキやイノシシに会いませんように・・・
以前、タヌキを見てZionが大興奮、うみなかの公園は自然がいっぱい。



Zionの足やしっぽの先にいっぱいくっつく落ち葉のかけら。



曇り空の秋桜と。
どうでもいい感満載のZionちゃん。

予定や時間も忘れましょう。
何ということもない平凡な散歩道の途中でした。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




くまのまくら

2017-11-18 | 今日のわんこ
最近、くまのまくらを
引っ張りっこするのにはまっているシオン。
しかも、夜。



うわ~助けて~っ。
破れそう~っ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ピレネーの被毛

2017-11-07 | 生態・行動
フランスとスペインにまたがるピレネー山脈。
その中央部、ペルデュ山(3,352m)を中心とする国境付近一帯は
昔ながらの農牧畜、山岳放牧が行われている地域である。


(ガヴァルニー圏谷と光あふれる放牧地~ミディ・ピレネー地方観光局オフィシャルサイトより)

ペルデュ山のフランス側、中腹の放牧地が広がる風景。
夏の間、草の新芽を求めて移動しながら放牧される羊や家畜。
この辺り一帯で働くピレネー犬は、原産の中でも特に牧畜番犬に適する犬たちであり、
ピレネー犬の基礎をつくり、それを受け継ぐピレネー・オブ・ピレネーだ。


(家畜の群れが点在する夏の風景~ミディ・ピレネー地方観光局オフィシャルサイトより)

彼らにとって、夏山は暑くないのだろうか。
麓の町は、夏は猛暑になることもある日照時間の多い地域。
遮るものがない山の放牧地では、長時間、直射日光にさらされる。

3,000m級の山々に囲まれる斜面、乾燥した冷涼な空気。
しかし、太陽光がサンサンと直接降り注ぐ暑さはあるに違いない。
体温の上昇、紫外線によるダメージ、急激な気温の変化・・・

太陽光を吸収しにくい白という色、厚い被毛は、山岳の極寒だけでなく、
あらゆる気象条件から身を守るためのものだと考えられる。



冷涼な環境の中であるとは言え、
原産のピレネー犬が夏の直射日光による暑さを知っていることは、
日本で暮らすピレネー犬にとって、とてもありがたい。
夏のダメージから身を守る防御システムを少なからず身につけていることが推測できるからだ。
夏に厚い被毛を保つことは、そのことと大いに関係があると思っている。



高温多湿、害虫、細菌・・・彼らの苦手な季節を上手に乗り切り、
得意な季節を大いに楽しみ、ともに暮らしを楽しむパートナー。

日本に初めてピレネー犬が入って57年。
私たちは彼らのことをどれだけ理解出来ているだろうか。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




体型の完成

2017-11-06 | 生態・行動
9才を過ぎた頃から、シャンプーをする度に感じていた。
Zionの体格が以前より少したくましくなったようだ。

実際に若い頃より体重は増えているのだが、太ったわけでもなく、
ウエストもくびれ、スレンダーを保っている。

そして、八ヶ岳・北アルプス旅行から帰ってしばらくした頃から
被毛にも変化が現れ始めた。



Zionの被毛の量は、毎年5月頃にピークとなり、
夏はその量を保ち、9月中旬頃から大量にアンダーコートが抜け始める。
勿論、被毛は一本一本の周期により、一年中抜けたり生えたりしていて、
毎日、手入れをするたびにたくさんの死毛がとれる。



そんなサイクルは今まで通り変わらないものの、
ピークの毛量が例年より多く、夏の間も増え、伸びたため、
暑い暑い8月中旬、Zionはもこもこで、モサモサだった(笑)。

そして、秋になりずいぶん抜けてスッキリしたのだが、
これまでよりも多い毛量で落ち着いている。



なぜ、9才になってからなのかは分からないが、
Zionとしての体型の完成、あるべき姿になったということなのだろうか。



歩くペースは若い頃よりゆっくりになったが、
こちらがつき合う限り4時間でも5時間でも休憩なしで歩く。
放浪的な散歩が好きなのは、相変わらずだ。



人々からは以前にも増して、猛獣によく例えられる。
それは、面白おかしく言っているか、よほど観察力がないと察するが、
確かに体型のバランスと歩き方にはワイルドさがあり、
スタイが似合う可愛いタイプのピレとは雰囲気が違うようだ。



それにしても、何故、冬ではなく夏に被毛を増やすのだろう?

柴犬に代表される日本犬は、夏に向かうとアンダーコートが抜け、
冬に向かうとアンダーコートがしっかりと生えてくる。
いわゆる夏毛、冬毛があるのは、柴犬の自然の摂理だろうと思う。

自然の摂理に無意味はないはずである。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!