ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

何故、人を咬むのか

2013-10-24 | 社会
19日、みやま市の清水山(330メートル)、
20日は、筑紫野市の天拝山(258メートル)に登りました。

山道のイレギュラーな土の感触は、Zionの五感を磨き、
歩くこと、そのものを楽しんでいるような気がします。


( 清水山 ・ 山頂まであと少し )

先導するZionは、後方の私がちゃんと来ているか、
時々、確認しながら、待っています。

そう言えば、先代ピレもまた家族と散歩をする時、
一緒に歩くメンバーを確認しながら、歩いていました。
祖母が一緒に来て遅れながら歩くと、後ろを振り返っては気にかけ、
先に行くよう促されても、断固として待っていました。
こうした判断には、Zionもまた頑固で、譲りません。

このような行動は、とても興味深いものがありますが、
それは、羊飼いと羊や家畜の群れを守って来た
この犬種のDNAに刷り込まれた性質から来るものなのかもしれません。


( 天拝山 ・ 天神さまの径 )

ところで、
このほど、吹田市と堺市で、大型犬が家から逃げ出し、
通行人を咬むという事件が起きました。
うちの仔にはあり得ない・・・と他人事にせず、
愛犬をどれだけ理解しているのか、考えてみる必要があると思っています。

飼い主の飼育管理ミス・・・
ドアや門扉の鍵をかけ忘れ、犬が外に出るという不注意は、
勿論、あってはならないことですが、
そもそも、何故、人を咬むのでしょうか。



犬種の問題ではなく、
咬む犬にしてしまう飼い方の問題点と
そのことに対する飼い主の責任を明らかにすること、
そして、飼い主が自覚することが大切だと思うのです。

今回の場合は、両方とも多頭飼いです。
犬種の違う多頭飼い、同じ犬種の多頭飼い・・・
その一頭一頭が持つ特性に合った運動量や
適切な飼育法が多いに論じられるべきです。

犬と暮らすということは、犬の気持ちに
寄り添うことだと思っています。

どんなに犬に愛情を注い(だつもり)でも、
犬種の性質を理解し、適した環境を与えることが出来なければ、
犬にとっては、ただの黄金の牢獄、そのストレスは、
計り知れないものとなります。

あんなにおとなしい犬が何故・・・よくある話です。
おとなしい犬でも、ストレスが限界を超えれば、
ちょっとした緊張が、凶暴性の引き金になり得るのです。

事故を起こした犬たちは、外に出た時、解放感ではなく、
緊張感が大きかったのではないでしょうか。
そして、人ではなく、犬自身が楽しいと感じる環境を
適切に与えられていたでしょうか。
社会性は、身につけられていたでしょうか。

それは、自分への問いかけでもあります。



犬種の性質、個体差、年齢・・・
犬の気持ちに寄り添うと、人のことも見えて来る。
暮らし方も変わってくる。

それは、共に生きることそのもの。
本当の意味で、愛情豊かに・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




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