marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(444回目)米国トランプ大統領のブレーンはユダヤ教信奉者 (『過越の祭』米谷ふみ子を読む)

2017-10-29 07:45:05 | 日記
 この小説の道子という主人公が「切れる」部分を抜粋する前に、今も彼らは本気であることは、ニュースで現在、物議を醸している通りです。アメリカのトランプ大統領が、イスラエルにアメリカ大使館を作るような話をした、冗談ですか?という耳を疑うようなことがありました。トランプさんの政策ブレーンの一人とも言われる娘さんイバンカさんのお婿さん(夫)は、富豪のユダヤ人のお一人です。夫がユダヤ人であれば、お嫁さんは当然のごとくユダヤ教に改宗(もとのキリスト教、宗派は分かりませんが)されていますと。そもそも、トランプさんが国内の今もいろいろなところでの物議発言は、そして第一にどうしてそのような人が大統領に・・・と考えられた理由が、背後にそういう方々がおられたのかと推察ができたしだいでした。(これは、僕が勝手に思っているだけですけど・・・)
◆ですから、一見、宗教などと簡単にかたづけては決していけません。現在の状況の是非はともかく、今も途切れることなく永遠の命への脱出と繋がっているのです・・・ということになります。(おい!、嫌だなぁ、彼らの信じている神様って言う奴は、日和見、偏見、差別者なのかい? という声が聞こえてきますね。いやいや、それがキリスト者、イエスの言葉を信じている者の闘いでもあると思います。「神の許し」ということが言われますが、大目に見るというような甘えは、少なくともイエスの弟子となった人々には無いように思いますねぇ。)
◆それなら、今のキリスト教国の諸々のあの緩んだていたらくぶりは何なのかという声も聞こえそうだが、これは個人的な闘いでもあるのですね。時代は降って、傍目からは知り得ないですが質の課題ともなっていくものかと考えているのです。新約聖書には、後半「偽ユダヤ人」という言葉も見られてきますから、この方面からも経済ニュースを見ていくのも世界の動きが分かりそうです。が、善し悪しを判断する前に、世界のベストセラーは、人知を越えた神様の書でありますから、観念的な実態のない心の満足というものだけでは無論なく、世界の歴史を実際に動かしてきた書でもあることを(一応)僕らは心すべしです。

◆前置きが長くなった・・・では、小説『過越の祭』から主人公に言わせている部分の抜粋・・・
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 唯、宗教と聞くと、欠伸(あくび)が出て、うんざりするのは昔からだ。坊さんの「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」も情けなかったが、坊さんは、こっちが信じていようが信じていまいが、お構いなしであった。わたしの生家では、坊さんのお参りの日、クリスチャンである母がいつも挨拶に出て、それで済んでいたのである。アメリカ社会に住み出して、一番悩んだことは、キリスト教の宣教師が、異教徒を改宗させようとやっきになり、追っても追っても飛んでくるへ蠅(ハエ)のようにしつこいことであった。そのために、日本人の中には根負けして改宗する人が多くいる。自ら求めて信じるという純粋さなど何処にもないのである。ユダヤ教はキリスト教ほど宣教に重きを置かないが、それでも、自分たちの神は万能の神で、他の宗教の神は邪神であると決めつける。仏教は、法事の時に集まることはあっても、毎週礼拝に行くという掟はないが、西洋の宗教は、教会なり、ユダヤ教のお寺シナゴクに毎週行き、礼拝をする。そういうところにたまたま参列すると、その参列者全部が異教徒であるわたしの上にのしかかってくるように感じるのだ。その礼拝に集った人々が一つのコミュニティとなり、がんじがらめに団結し、同じ身振り、同じ言葉で話す。わたしは全く自分の異なっていることをいやがうえにも自覚させられるはめになる。それは恰も、子供達が仲間を作って遊ぶ、テェーン・エージャーがグループを作るということと何ら変わりがない。個性なんて育たない。 (p93~94) 〔・・・・まだ、続く・・・〕   



 

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