marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

(その2)『エクソシスト』映画のモデルとなた実話を読んで見ましょう!

2024-09-10 08:10:20 | #日記#手紙#小説#文学#歴史#思想・哲学#宗教

 私達が地上に存在する限り、彼(生きているキリストは聖霊により)語り続けるでしょう。

実際の話を長いですがこれから数回続けて読んでみます。一部省略ですが他はそのままです。『神の国の承認ブルームハルト親子』(新教出版:井上良雄 著)から。(今のメットリンゲンの村は、南ドイツの小さな素敵な町です。)

今のキリスト教会の牧師さんたちは、ブルームハルトという牧師の名前を知らない人は居ないでしょうが、このお話(実際にあったこと)を知らないか、あるいは知っていても決して公言することはしない方が殆どと思います。

*****(そのお話)

 メットリンゲンの村にゴッドリービン・ディトゥスという娘がいた。

彼女は1815年の生まれだったからブルームハルトが村に牧師として着任したときには23歳であったはずである。

彼女にはもともと十人の同胞(兄弟姉妹)がいた今は3人の同胞(兄、姉)が残っているだけであった。

両親は貧しかったが、母親は特に篤信の信徒で、メットリンゲンの教会の代々の牧師によってその信仰を養われていた。

娘のゴットリービンは特別に利発な少女で詩を作る才能を持っていたので、バルト博士に可愛がられていた。しかし、幼い頃から彼女が色々と不思議なことを経験していた上に、腎臓病その他さまざまの病気に苦しんでいた。

ブルームハルトが教会の牧師として彼女の前に姿を現した時、彼女は彼に名状できないほど強く惹きつけられるものを感じると同時に、強く反発するものを感じた。

ブルームハルトが初めて就任の説教した時に、彼女は彼の目の玉をえぐり取ってしまいたいという衝動をおぼえたという。

しかし一方、彼女はブルームハルトの言葉を聞くために、教会のあらゆる集会に出席した。

虚弱な上に足が不具で歩行が困難なのに、ブルームハルトが責任を持っていた隣の村の教会にまで出かけてゆくほどであった。

ブルームハルトが着任してから一年半経った1840年2月にゴッドリービン・ディトゥスの一家(その頃すでに両親は死んで、ゴッドリービンを含めて5人の未婚の同胞だけになっていたが)は、教会に近い家に移転した。

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この家は今日も傾きかかったようなみすぼらしい姿で立っているが、この家に移ると同時にゴッドリービンは(後日、彼女が語った事によれば)奇妙な力が自分に作用するのを感じた。そして、その家の中に、不思議なものが見えたり聞こえたりするように思った。

移転した最初の日に、彼女が食卓で祈っていると、突然発作に襲われて、床の上に倒れてしまう。

それと同時に、何か物を叩くような気するような、引きずるような物音が聞こえてくる。しかも、その不思議な物音は、彼女だけではなく、その同胞たちにも聞こえ、さらに2階に住んでいる別の家族たちにも聞こえる。

そのようなことが引き続きおこって、その物音は、断続的に聞こえるようなこともあれば、一晩中聞こえることもあった。

ゴッドリービンには、後日甚だしくなる憑依状態の方が芽生は、すでにこの頃から現れていた。

しかし、ゴッドリービンはじめ一家のものたちは、近隣の人々の評判になるのを恐れて、それをひた隠しにしていたし、村の人々も貧しい孤児たちの家庭に、それほど関心を示すものは少なく、ブルームハルトも噂として耳にする程度で、あまり注意を払っていなかった。

・・・つづきます。