marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(868回) 不思議なこの国の物語①:嬉しい北海道・北東北縄文遺跡群世界遺産登録

2021-05-28 06:52:32 | 小説

◆北海道・北東北縄文遺跡群が、世界遺産登録にあげられたニュースは、とても嬉しい。文字になっていないこの国の歴史を考える上でとても大切な出発点になっていくと僕は考えているからだ。この日本の北の地は、蝦夷地と呼ばれ、この日本の歴史においても蚊帳の外だった。天孫族において、鬼門の方角はいつも東北であったから。それは、実は対立ではなく、この国の統一の為に必要を求めた人々がいたからである。(外国という他者と防衛のための自国のアイデンティティーを持とうとする時代経過の中で)理想の国を作ろうと目指して東の太陽を目指して渡来した実に多くの古代にこの国に渡来した人々。彼らはこの国に同化して多大な自国をつくろうと着手貢献した。無論、多くの争いを経ながら・・・。けれど、殆どこの人達の多くの歴史は言葉しては残されなかった。とくにこの北の地は。言葉を文字として残すには、その文字のインフラが無ければ周知されない。必要なかったからである。それほど、穏やかな時代がこの縄文時代には流れていたと僕は思う。その期間は一万年であった。

◆ほんのひと瞬きの歴史において、少なくとも僕が学んだころの日本の古代の歴史は、紀元前は半裸の原始人のような、山や野原、海や川で狩猟生活をするイメージだった。今は、博物館でもそれらは展示はされていない。僕ら人間は、たった2000年前からあの「2001年宇宙の旅」の映画のような、古代の猿が、道具を使い始め動物の骨を空に放り投げて、それは一瞬、宇宙船に変わるあの場面、そして時間の壁と思われる黒い大きな壁”モノリス”が現れる。宇宙船の飛ぶ空間にY/シュトラウスの”美しき青きドナウ”と、R/シュトラウスの”ツァラトゥーストラはかく語りき”のイントロのBGMは僕に強烈な印象を与えた。そんな急激に飛躍する短い時間の中で人とはいったい何なのだ!そして、僕が生まれて生きるということはどういう意味があるんだ、と暗く考えるようになってしまった。中学の頃である。・・・不思議なこの国の物語FKKMの始まり。