記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

博多の「ごぼう天」うどん表記問題、「ごぼ天」表記は1軒だけ。

2017年05月26日 18時11分20秒 | 福博まちの記憶

ここ数ケ月、少しずつ食しチェックした博多の「ごぼう天」うどん表記問題、いちおう出揃ったので表にまとめてみました。

最近激増している今風アレンジのうどんダイニング系は基本入れてませんが、福博の市街地にあってメニューで「ごぼ天(ゴボ天)」表記しているのは平和フーズさん経営の「春月庵(中世博多うどん)」だけのようです。

そもそもお蕎麦が人気の春月庵さんでうどんを食べている人はあまり見かけませんが(私もそう)、饂飩蕎麦発祥地脇にあるので出来れば「ごぼう天」に統一してもらいたい気持ちです。

「ごぼ天(ゴボ天)」というと、どうしてもおでんの種である練りモノのごぼ天をイメージします。また、ごぼう天発祥で戦前の伝説のお店「おとちゃんうどん」で出されていた「ごぼう天」はかき揚げ風だったそうで、今は閉店してしまった「英ちゃんうどん」等が受け継いでいたそうです。

さらに調べると、チェーン店であるウエストさんをはじめ、牧のうどんや最近人気の「豊前裏打会」加盟店の人気うどん店も「ごぼう天(ごぼうてん)」表記でほぼ統一。唯一チェーン店では「資さんうどん」が「ゴボ天」表記ですね。

さらに即席カップ麺も調べると、マルちゃん(東洋水産)以外は「ごぼう天」表記でした。

「うちはごぼう天」とこだわっているお店も多く、老舗の「かろのうろん」では「表記はごぼう天、だけど発音する時は昔っからごぼ天って言いよるよね」という衝撃(笑)発言!たしかに発音は「ごぼ天」の方が言いやすいですし、大らかな博多特有事情、これが混在理由のひとつでしょうね。1枚目冒頭の写真はかろのうろん、店内は現在撮影禁止なので店頭にて。

かろのうろんでは、過去に調べたこともあるそうですが、いつ頃から「ごぼう天うどん」がメニューに加わったのか判らないそうです。数年前に亡くなられた先代にもう少し詳しく伺うべきだったと後悔しています。

というわけでいくつか「ごぼう天」うどん写真をば。どこのお店の写真か判る方はかなりの通です(笑)。

上の写真は、今春ラーメン一風堂(力の源ホールディングス)の経営になった因幡うどんのごぼう天うどん。最近はテレビCMも流れていますね。そういえば河原社長は「本当はうどん屋をやりたかった」と20年前の某講演会で因幡うどん好きを公言していた事を思い出しました。

上の写真は、柳橋連合市場の外れにある三木製麺所併設のお店「めん処 三喜」さん。店内メニューは「ごぼう」と書かれていますが、伺うとメニュー札を書いてもらう際に「天」が抜けてそのままなのだそうです。個人的にうどんはココのふんわり麺が大好きです。

上の写真は、進化系のうどん店から.うどんの牛ごぼうぶっかけ+梅トッピング。

上の写真は、同じく進化系行列店のえびすやうどんのごぼう天。

 

上の写真は、豊前裏打会加盟店・うどん和助の巨大なごぼううどん。個人的意見ですが、やっぱり「ごぼう天」は天ぷらよりも、かき揚げタイプが好きです。

最後の写真はごぼう天うどんではないですが、6月4日までうどんウエスト限定「ナカジーうどんもやしと紅生姜のかき揚げをのせた豚しゃぶゴマだれ冷ぶっかけ細麺スペシャル 飲むお出汁付き)」。これ食べないと博多のうどん好きを語れません(笑)。


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1 コメント

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Unknown (Tokyo Chikushi)
2017-05-31 14:18:48
この話、「ごぼう天うどん」が本来の書き方だと思います。
ただ、読んでみると、「ゴボゥテン」となり、「ゴボテン」となってしまいます。とくに、注文する時には。
しかし、書く時には、「ごぼう天うどん」、略して「ごぼう天」でしょうね。
もっとも、個々の店が、耳に聞こえるとおりの「ごぼ天」を商品名とするのも、かまわないと思います。

「因幡うどん」、一風堂の傘下に入ってしまったのですか…?ちょっと悲しいです。
私の幼少時にうどんと言えば、「因幡うどん」か「英ちゃんうどん」、ときどき「大福うどん」でしたけどね。
「因幡うどん」、経営が変わっても、これまで同様、昔の味とスタイルを守ってほしいです。
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