小さな日記

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旭川のホームレス

2008年02月08日 | Weblog
旭川市は、わたしの故郷名寄市と近い北海道の厳寒地。そこに、わかっただけで13人のホームレスのひとたちがいるという。公園の隠れた斜面などにテントを設置して、カセットコンロだけで暖をとる。あの寒さの中、外で冬を越すのは、すごいことだ。夏の間に、なんとか函館あたりに移動したらいいのにと思うけれど、住み慣れた町から動きたくないのだろうか。あすも東京は雪というけれど、あの寒さとは大違いだ。

わたしが小さいころ、日本の道には乞食がいた。ゴザをしいて座っていた。前に欠けた茶碗を置いてお金をねだった。時には、家を訪ねてきて、お金や食べ物を乞うた。たった50年前のこと。不謹慎だが、幼かったわたしは、乞食ごっこをして遊んでいた。

今、ホームレスのひとたちは、乞食をしない。拾う物だけでことたりる社会になったからだ。それが、家あるひとと家なきひとの会話をなくしたのかもしれない。
高橋靖子さんは、かつて、千駄ヶ谷に住んでいたころ、千駄ヶ谷駅近くにいるホームレスの方に、ブランケットを持っていったという。
旭川のホームレスのひとたちに、わたしの編んだほかほかルームシューズを届けたいと思う。

戦後、がんばってがんばって、日本を豊かに、戦中のような餓えがない社会にしたいと日本人はがんばってきたけれど、家のない、食べ物に困るひとたちを、見えない場所に隔離するような町を作ってきただけなのか。

きょうも、テレビは、グルメだ、大食いだと、一個800円のケーキに舌鼓をうつひとたちの顔が大きく映し出されている。
あんな極寒で生き抜くのは、ギネス記録ものだ。表彰してあげればいいのに。

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