政府が国民を健康被害から守る気がないのがはっきりしたのだから、どんなことが起きても、いちいち落ち込まないで、ただ対処することだけにフォーカスしようと頑張ってきた。けれど、瓦礫の受け入れも始まり、脱原発では共感できた著名人の中には瓦礫受け入れ賛成の方もいたりして、これからますます国民一致といおうのは難しくなってくると実感したら、ふらふらと迷いの心が出てきた。
迷いとは、いつでも、「逃げたい気持」 何処か、せめてフクシマの放射能が来ない地域に引っ越したい 何度も何度も湧き起こる気持 そして、あれこれ考えては、結局東京に居ることが、わたしたち家族にはいいことという結論に至る。
奥多摩の汚染が発覚して、水源も不安になったこともある。飲料水は買うとしても、風呂水は無理だ。食材も、生協では以前より東北関東外のものが少ない。
我家は清掃センター、徒歩15分。ベランダから焼却炉のノッポ煙突が見えて、モクモク煙も見える。5階にはけっこうこの煙、来ているのではないかしら?
つれと何度も話し合うのだが、さて、何処へ?となると、話が行き詰まる。放射能問題さえなければ、ここは、わたしたちにとって、とても幸福な良い地域なのだ。
日本全国、原発は散らばっていて、地震、台風と、自然災害も激しくなってきた昨今、フクシマ由来の放射能だけを考えて引っ越すのも早計だ。
きょうは、母に、「本当に引っ越すことになるかもしれないよ」と話してみたら、東京新聞をくまなく読んでいる母は、以前とは違って理解を示してくれた。
何処か、「あ、ここ!」というひらめきや、ご縁があったら、すぐに引っ越せるように、ますますお片づけに拍車をかけようと思う。