このような大層な言い方を・・・と思うが、夕方事件は起きた。
朝からずっと事務所側の庭のそばで猫が鳴いていた。 妙なこともあるものだなあ・・・と思いながら、「何かあったのかしら」とは思ったが、まさか。
そしてお昼過ぎにも雨の中、庭で猫の鳴き声がずっとする。
「おかしいねえ」と思っていたが、まあそれでも「雨の中、濡れるよ」と眺めていた。
そして夕方。 なんと窓のすぐそばまで来て、しっかりこちらを見ているような目をして、「ミャアミャア」鳴く。
本当におかしい。 ものが言えるのなら、何があったのか言ってごらん・・・が、それはない。
そして、娘が帰宅した折に、すぐその話しをしてみると家の周りを見て歩き、すぐに窓から覗いてきた。
「お母さん、車庫から何やら猫の鳴き声がするよ。」
「エッ！！」
それからが大変だった。 車庫に行って見ると、なんとなんと重い以前事務所で使用していた仕切りの塀（めちゃくちゃ重い）のが立てかけてあるのだが、その壁沿いに子猫がいるではないか・・・。
車庫をあけたのは、主人を朝、駅に送った時だけだ。 ということは「その後ずっとここにいたことになる」。 熱中症にもなるよ・・・などと急遽、娘たちと３人がかりで荷物を交わし、救出しようと試みた。 外では母ネコらしきが鳴いている。 「ママ、そばに来て呼びなさいよ」と言うが、それは伝わらない。
３０分もバタバタしただろうか。 ようやく隙間が空き、子猫は飛び出してきた。 車庫から飛び出して車道も危ないから大変だ。 かなり慎重に。 どこぞに走っていったが、薄暗くなってから、親子で庭に来ている姿が見えた。 やれやれ、ひと安心。 ３人ともぐったりに。
しかしよくテレビで、「子猫救出」とかいうニュースを見ることがあるが、本当にあった。 怖いのだろう。 こちらは出ておいでと思ってもどんどん中に、奥の方に入っていく。 いやあ身近でこんなことが起きようとは思ってもみなかった。 ひやひや・・・。
無事にママに会えて良かったねえ・・・と３人。 お疲れ。
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