チェロ奏者の憂鬱。。。

チェロ弾きの安野英之です。
演奏のほかアマチュアオーケストラ指導・指揮、音楽高校の非常勤講師などしています。

賛否

2021-01-03 | 音楽
先日放送された番組で話題になっている某番組の高校生の吹奏楽かプロの吹奏楽か?

どちらも巧かったことを大前提にしていえば、高校生はとてもまとまりが良かったが、個々の倍音がプロより少なかったかなと(私見だけどそれはそでないと困る)。
プロの方は音色(倍音)はもちろん美しく、低音がしっかりフレーズを作り流れがあった。
(個人的な嗜好としては)もう少し低音が短い方が良いかなと思わなくもないけど、おそらくデッドな響きのスタジオではあれくらい長さを保たないとフレーズが運べなかったのかもなと。。。

最終的にはエンジニア(音響スタッフ)の手腕でテレビに流れる音は操作されるので、やっぱり現場で生で聴かないとわからないこともあるかと思います。

またそのあとはストラド(ストラディバリウス)を聴き分けるコーナーもあったらしい(私はニューイヤーコンサート見てましたが)。
ストラドか安い楽器のどちらかを選ぶにしても、演奏者が楽器に負けて鳴らし切れない場合もあるだろうし、テレビのスピーカーでは聴こえない繊細な倍音もあるだろうし・・・
現場ではその差がしっかり出てるんだろうけどやっぱりテレビからはわからない事も多いかな・・・

まぁ結果、いろんな人が正月から音楽について真剣に考えてくれれば番組製作者としては御の字なのかも。
ストラドのヴィオラが(ほとんど)ないことも、吹奏楽は高校生もプロに迫る実力があることも知ってもらえて良かったのでは?と思います。

コメント
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