チェロ奏者の憂鬱。。。

チェロ弾きの安野英之です。
演奏のほかアマチュアオーケストラ指導・指揮、音楽高校の非常勤講師などしています。

オーケストラの編成

2016-02-20 | オーケストラ
楽譜にはいろいろあって、作曲家が書いたとおりの編成で演奏しないと絶対いけないものと、割とフレキシブルに対応できるものがあります。

もちろん、どの作曲家も自分が書いたとおりの楽器編成が希望でしょうが、あまりに大きい編成だと楽譜自体が売れません(大きい編成の楽団ばかりではないので)。

私の経験上、ビゼーのカルメンなんかは、ハープが無くても演奏出来るように弦楽器のパート譜にそのオトが書いてあったり、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でもホルン3・4番やオーボエ・ファゴットの2番が最悪そろわなくても演奏できるように出版社が配慮して印刷されています。

プッチーニやヴェルディなどの大編成オペラは、オーケストラピットに入りきらなかったり、歌劇場の規模が小さいと少人数で演奏するように改訂していることもあるとかないとか・・・

で、来月天理オケで演奏する「口笛吹きと子犬」の楽譜。


こういったライトクラシックは、もともと編成も小さく書いてあるし、最初から楽器が足りないようなことも配慮して編曲してあるので同じ音がだぶついていたり、バランスがおかしかったり・・・

そこが演奏家の腕の見せ所で、しょうもない楽譜(失礼!)ほど良いオトで演奏したいもの。
実際、この楽譜で年明けから練習していますがバランスがなかなか難しい。。。

今日も夕方から練習しますが、今日こそ仕上げられたらなと。
本番は3月5・6日です。

ぜひ本番での響きをご確認にいらしてください。

コメント
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