今日から三連休。先週から三連休が連続していて、サラリーマンなら嬉しい一週間。ちなみに、4寝後だったか5年後には、祝日の繰り合わせでこの週が5連休になるらしい。
4月から、ずっと夏休みが続いている@幕張には関係ないか…
ところで昨日、母上や妹夫婦、お手伝いさん等と一緒にハワイに旅立つ友人のO氏に携帯メールで土産を頼んでいたら、テレビでとんでもないニュースをやっていた。
そう、アメリカの航空会社JetBlue社のA320が、前輪が90度曲がった、つまり横を向いたままで無事に着陸したニュース。
旅客機に乗った経験のある人ならば分かると思うけれど、普通、旅客機は胴体中央の主脚が接地してから3秒前後で前輪が接地する。なぜなら、機体の重心にある主脚を最初に接地することで着陸時のGを後方と上方に分散して機体や乗客へのダメージを最小限に留めるため。ちょうど、白鳥やワシなどの大型鳥類が着地する時の姿勢と同じロジック。
ところが、主脚が接地してからフラップをフルに下げ、エンジンを逆噴射してスピードを急激に落とすと機体が前のめりになるから前輪もすぐに接地してしまう。この間をどう保つかがパイロットの腕の見せ所で、前後の車輪が同時に接地したり前輪がすぐに接地したりすとと、機体が滑走路からバウンドするように上方に力が働くので着陸の衝撃がモロに客席に伝わる、いわゆる“ハードランディング”になる。
かと言って、前輪が接地するまでの間を長く保とうとすると、フラップを上げ、エンジンにパワーを送って機体の姿勢を上向きにしなければならないから着陸時の滑走距離が長くなってしまい、これも滑走路のオーバーランの危険性がある。
だから今の日本国内の旅客機はほとんどの飛行機が主脚が接地してすぐに前輪も接地してしまい、客席に座っていると着陸の衝撃で思わず身を硬くすることが多い。時には、着陸の衝撃で天井の荷物収納棚のドアが開いてバッグが飛び出す、なんてこともある。ヘタクソなパイロットだと、機体の姿勢が斜めになったまま着陸し、前輪が接地した途端に機体が蛇行するような着陸をする……もう映画真っ青の恐怖体験を味わうことだってある。
そんな操縦の難しい大型旅客機の着陸を、まるで卵をふわりと受け止めるような、正に操縦の見本のような着陸。なんでも、主脚が接地してから前輪が接地するまで12秒近くも堪えたらしい。エンジンパワーとフラップを巧みに操作して成し得た着陸。
すごいパイロットだ!!
事故を起こしたA320は世界中で1,429機運行されていて、日本でも全日空を中心に28機が空を飛んでいる。なんでも、同様の前輪の事故は過去に4件あったそうで、グアムで起きた同様の事故では着陸時の衝撃で前輪が折れ、機体が損傷して何人かのケガ人が出たそうだ。
ニュースでは機長の技量のすごさと共に、周りの関係者との情報の共有、チームワークも褒め称えていた。
そう、情報の共有とチームワークは仕事のベースとして最低限必要な要件だし、クライシス・マネジメントの基本でもある。情報の共有とチームワークが欠けていると危機に対応できないばかりか、通常の業務にだって支障をきたす。
そう言えば、前の職場にいた独り善がりなチーフプロデューサーが、またまた独走して何か大失敗をしたらしい。前の職場の友人が「いつもの事でしょ」と言っていたが、相変わらずチームの中で情報の共有もしないで、部下に「黙って従えッ」って大見得切って失敗したんだろうなあ…。
おっと、話題が逸れた。
時々思うのだが、アメリカ人って危機に直面すると火事場の馬鹿力みたいな団結力を見せる時があるように思う。
日本人には絶対にない気質。
この辺りが国力の差じゃないかと感じるんだけど。
※事故機と同型機のJetBlue「エアバスA320」の写真は、AirTeamImages.com の所有するイメージから借りています。
*Photo by (c)AirTeamImages.com http://www.airteamimages.com/
4月から、ずっと夏休みが続いている@幕張には関係ないか…
ところで昨日、母上や妹夫婦、お手伝いさん等と一緒にハワイに旅立つ友人のO氏に携帯メールで土産を頼んでいたら、テレビでとんでもないニュースをやっていた。
そう、アメリカの航空会社JetBlue社のA320が、前輪が90度曲がった、つまり横を向いたままで無事に着陸したニュース。
旅客機に乗った経験のある人ならば分かると思うけれど、普通、旅客機は胴体中央の主脚が接地してから3秒前後で前輪が接地する。なぜなら、機体の重心にある主脚を最初に接地することで着陸時のGを後方と上方に分散して機体や乗客へのダメージを最小限に留めるため。ちょうど、白鳥やワシなどの大型鳥類が着地する時の姿勢と同じロジック。
ところが、主脚が接地してからフラップをフルに下げ、エンジンを逆噴射してスピードを急激に落とすと機体が前のめりになるから前輪もすぐに接地してしまう。この間をどう保つかがパイロットの腕の見せ所で、前後の車輪が同時に接地したり前輪がすぐに接地したりすとと、機体が滑走路からバウンドするように上方に力が働くので着陸の衝撃がモロに客席に伝わる、いわゆる“ハードランディング”になる。
かと言って、前輪が接地するまでの間を長く保とうとすると、フラップを上げ、エンジンにパワーを送って機体の姿勢を上向きにしなければならないから着陸時の滑走距離が長くなってしまい、これも滑走路のオーバーランの危険性がある。
だから今の日本国内の旅客機はほとんどの飛行機が主脚が接地してすぐに前輪も接地してしまい、客席に座っていると着陸の衝撃で思わず身を硬くすることが多い。時には、着陸の衝撃で天井の荷物収納棚のドアが開いてバッグが飛び出す、なんてこともある。ヘタクソなパイロットだと、機体の姿勢が斜めになったまま着陸し、前輪が接地した途端に機体が蛇行するような着陸をする……もう映画真っ青の恐怖体験を味わうことだってある。
そんな操縦の難しい大型旅客機の着陸を、まるで卵をふわりと受け止めるような、正に操縦の見本のような着陸。なんでも、主脚が接地してから前輪が接地するまで12秒近くも堪えたらしい。エンジンパワーとフラップを巧みに操作して成し得た着陸。
すごいパイロットだ!!
事故を起こしたA320は世界中で1,429機運行されていて、日本でも全日空を中心に28機が空を飛んでいる。なんでも、同様の前輪の事故は過去に4件あったそうで、グアムで起きた同様の事故では着陸時の衝撃で前輪が折れ、機体が損傷して何人かのケガ人が出たそうだ。
ニュースでは機長の技量のすごさと共に、周りの関係者との情報の共有、チームワークも褒め称えていた。
そう、情報の共有とチームワークは仕事のベースとして最低限必要な要件だし、クライシス・マネジメントの基本でもある。情報の共有とチームワークが欠けていると危機に対応できないばかりか、通常の業務にだって支障をきたす。
そう言えば、前の職場にいた独り善がりなチーフプロデューサーが、またまた独走して何か大失敗をしたらしい。前の職場の友人が「いつもの事でしょ」と言っていたが、相変わらずチームの中で情報の共有もしないで、部下に「黙って従えッ」って大見得切って失敗したんだろうなあ…。
おっと、話題が逸れた。
時々思うのだが、アメリカ人って危機に直面すると火事場の馬鹿力みたいな団結力を見せる時があるように思う。
日本人には絶対にない気質。
この辺りが国力の差じゃないかと感じるんだけど。
※事故機と同型機のJetBlue「エアバスA320」の写真は、AirTeamImages.com の所有するイメージから借りています。
*Photo by (c)AirTeamImages.com http://www.airteamimages.com/