“猫にマタタビ”って、マタタビ食べたネコが大変なんですけど!!

　　　　　　　猫のチーコが狂った。

今までゴロゴロと尻尾を振っていた姿が一変し、牙を剥き爪を振りかざして転げまわっている。

　最近、オス猫のちー太が家に帰ってこない。
正確には日に一回エサを食べに帰っている気配があるのだが、どうやら家族のいない時を選んでいる様子。たまに庭の茂みの中で姿を見かけても、＠幕張や家族の姿を見ると茂みの奥へと逃げてしまうのだ。

あんなに人懐こかったのに、なんで人間を避けるようになったんだろう。外にいる時に誰かに追いかけられて人間不信になってしまったのか？

ちー太をもう一度、家に寄り付かせようと考える。

　　　　　　　う～ん…。

考えた末、たまたまネコ缶を買いにきた店で見かけた「マタタビの実」を使うことにした。言わずと知れたマタタビはネコ大好きな植物で、猫によっては涎を垂らして陶酔状態になる代物。ただ以前に山で採ってきたマタタビの葉や枝を他の猫に与えた時はまったく無反応で、マタタビ酒に使ったマタタビの実でも反応は今ひとつだった。

そこで乾燥させた枝や葉は避けて乾燥した実を購入し、家でごろ寝をしているチーコに早速試してみた結果が冒頭に書いたチーコだった。

　　　　　　　マタタビがこんなに効果あるなんて！

前に飼っていたシャムやアメショーと違い、面白いように反応する。ゴロゴロと甘えていた姿から一瞬にして変身し、瞳孔が開くと宙に向かって爪を振りかざし牙を剥いて転げまわっている。

　　　　　近づくと咬みつかれそうなので思わず後ずさる。

時々、フッと我に返ったようにこちらを見て、まるで何かを誤魔化すように毛繕いをする姿が可愛らしいのだが、またすぐに身体をよじりながら転げまわってしまう。

　　　　　　　　　　もう効果抜群！

　　　　よし、これでちー太の心を掴んでしまおう。

　　　　　　　ちー太、カンバアーッッック!!