@幕張日記

@幕張が日々を想いのままに綴る日記

失敗学のすすめ

2005-08-02 23:33:26 | 日々の雑記帳
 本屋で偶然、前に探していた本の文庫版を見つけた。畑村洋太郎教授の『失敗学のすすめ』『失敗学の法則』の2冊。

一昨年から昨年の間に何度か教授の講演を聴く機会があって、ぜひ本を読んでみたいと思っていたのだが仕事の忙しさにかまけてそのままになっていた。なので、今回偶然に見つけられたのはラッキー。

失敗学を簡単に言うと、失敗にはなるべくしてなった理由が必ずあるという観点から過去の事故や失敗を検証していくというのが主なあらすじ。いわゆる『失敗は成功の母』という言葉を地で行く学問なわけだ。

考えてみれば最近の@幕張は小さな失敗は星の数ほどしたけれど大きな失敗をしていない。と言うよりも、大きな失敗をしていないんじゃなくて、最近は大きな失敗をするような仕事に取り組んでいないと言った方がより正しいと思う。要はリスクを避けるために逃げ回っているようなもの。何かと理由をつけて大きな仕事や面倒な仕事は他へ押し付けるクセがついてしまっている。読みながら反省…

ところで俗に言う『マニュアル化』であるが、会社の業務が成熟すると次はそのラインを太くするための生産性や効率化を上げるためにマニュアル化をする。ところが、マニュアル化をすることでマニュアルに載っていない周辺での出来事や想定外の出来事に対応できなくなってしまい、マニュアル化することで返ってラインが細くなってしまうと言うことが書いてあったのだが、わざとマニュアル化をしていないのにラインの生産性や効率化が落ちている、というのはどうしてなんだろうか。

答えは簡単で、未だマニュアル化するほど業務が成熟していないのに社員とノウハウの流出を恐れて、会社の成長よりも自身の保身を優先する古参社員のいる会社ってことなんだけど、これは解る人には人には解る、ちょっとした@幕張の嫌味。