「フロランタン」は、我が家の専属料理人の得意メニューの一つ。
イタリアのお姫様がフランスの王様に嫁ぐ時に伝えたもので、「フィレンツェの菓子」という意味らしい。なかなかロマンティックな話である。
クッキー生地に、キャラメルでコーティングしたアーモンドスライスをのせ、オーブンで焼き上げて作る。
前に息子の彼女に持たせたら、家族にとても美味しいと評判が良かったそうだ。
昨日はフロランタンを名指しで、お土産に欲しいというリクエストが届いた。
前回は少なかったので、もっとたくさん欲しいとか。
昨晩はオーブンレンジが使用中で、なかなかお酒の燗ができなかった。
ご近所の奥さんたちに、フロランタンよりももっと有名なお菓子がある。
それは「シフォンケーキ」。
「先生のふわふわ」などという名で、コーラスの生徒たちに絶大な人気がある。
ほとんど毎週のように作っているような気がする。
ケーキ類の他にもいろんな美味しい料理が提供されるが、それは別途紹介したい。
マズイ料理が出てきたら「差し戻す」など、長年の夫の指導が良かったに違いない。
立派な料理人が我が家に育って、とてもうれしい。
そんな彼女のことを、私は尊敬を込めて「専業シェフ」と呼んでいる。