中国のギョーザ事件があってから、ギョーザを自宅で作っている人も多いようなので、今回はうちの店のギョーザを紹介しよう。
日本ではギョーザと言えば「焼ギョーザ」のことを指すが、中国でギョーザと言えば水ギョーザ(水餃子)を指し、焼ギョーザは(鍋貼)、蒸しギョーザは(湯麺餃)または(蒸餃子)と言われる。
今は中国のギョーザ専門店でも焼ギョーザがメニューにあるが、昔は水ギョーザの残り物を次の日に焼いて食べたとのことで、料理店では焼きギョーザのメニューは無かったようだ。
特に中国でも北の方の人はギョーザをよく食べる。ここ大連でもお正月にギョーザを食べる習慣が古くからあるようで、年末年始(春節)には家族揃ってギョーザを作って食べるようだ。
中国語の餃子(ジャオズ)という発音が子宝に恵まれるという意味の交子と同じなので縁起が良いのと、また、ギョーザの形が昔の中国の貨幣に良く似ているので、お金が入ってくると考えられているようだ。
実は春節前に、筆者の通っている中国語の学校で、ギョーザを作る会があり、そこに駆り出されてしまったのだが、先生(老師)達が作った餃子の具の中には小さな硬貨が入っているのがあって、それに当たった人は1年間はお金に困らないとうことだったが、こうして縁起をかつぐのだろう。
うちの店の中国人スタッフも、お正月以外にも何かおめでたいことがあると、家族でギョーザをつくるようで、ギョーザを食べに家に来ないか?とよく誘われる。
さて、今回はギョーザの皮も手造りしてみよう。中国では日本のようにギョーザの皮だけ市販されていないので、うちの店でも皮から作っているが、そんなに難しくないので挑戦してみよう。
材料:ギョーザ約30個分
小麦粉(強力粉) 150g
小麦粉(薄力粉) 50g
塩 少々
熱湯 110cc
作り方:
①ボールに強力粉と薄力粉と塩を少々入れ、熱湯を加えてスプーンでかき混ぜて、まるめて、ぬれフキンをかぶせて30分程おいておく。
②30分したら①を打ち粉をしたまな板の上に置き、更に打ち粉をしながら力を入れて練り込み滑らかな生地にする。
③両手の手のひらを広げて、直径2㎝程の棒状にして、1.5㎝の幅で切っていく。
④球形に両方の手のひらで丸め、それをまな板に置き、手のひらで上から押して平たくし、さらに麺棒を使って、直径6㎝程の円形に伸ばす。
麺棒の使い方だが右手に麺棒を持ち、生地を掴んでゆっくり回転させながら生地の中心まで麺棒をころがす。力の入れ加減だが、前方に押す時には力を入れ、手前にひく時には力を抜くとうまく行くだろう。
今度は具材(餡)を作って行く。
材料:ギョーザ約30個分
豚挽肉 100g
牛ひき肉 100g
白菜 250g
キャベツ 250g
ニラ(みじん切り) 10g
白ネギ(みじん切り) 大匙1
生姜(みじん切り) 小匙1
にんにく(みじん切り)小匙1
サラダ油 大匙1
調味料:
醤油 大匙1
ラード 小匙2
ゴマ油 小匙2
酒 小匙2
塩・コショー 少々
うまみ調味料 少々
①白菜とキャベツは細かく切ってかるく塩を振り、水分が出てきたらフキンでよく絞る。
②ボールに豚挽肉と牛ひき肉と野菜を入れてよく練る。
③調味料を合わせ②に加え、粘りが出るまで更に練る。
④ギョーザの皮を左の手のひらに置き、餡を15g程乗せて皮の縁の内側に指で水を付け軽く2つ折に持つ。次に皮の右端を右手の親指と人差し指でつまみ、次からは向こう側のたるみを右の方に順々と指先で摘みながら重ねていく。均等にひだができるように重ねると綺麗に包むことができる。
⑤フライパンを弱火で熱してうすく油を敷き、包んだギョーザを並べて行き、カップ1/2の水に片栗粉小匙1と、小麦粉小匙を溶いた溶き水を入れ、蓋をしたら中火にして蒸し焼きにする。
⑥水分が無くなったら、ギョーザの上からサラダ油大匙1をかけて、綺麗なキツネ色に焼く。天使の羽の部分の色を見れば、焼き上がりの色は分かるはずだ。
ギョーザに付けるタレだが、お店では「醤油」と「黒酢」と李錦記の「ラー油」を混ぜた物を使っているが、好みのタレで食べると良いだろう。
このギョーザのポイントだが、白菜とキャベツを細かく包丁で切ったら、軽く塩を加えて、よく絞って水を切ることだ。塩をすることで野菜の甘さが増すし、水を絞ることで、水っぽい味にならない。ゴマ油は必ず具材(餡)に入れよう。香りが中に閉じ込められ、食べた時の香りが良い。
jjkenから早速、連絡をいただいた。いつもありがとう。
今回の農薬入りギョーザの件では、例の天洋食品の工場では日本の18社の企業の88品目もの商品が作られていたようだが、なぜ、JTフーズの商品だけに農薬が入っていたのかが不思議だ。
かなり田舎の工場で、設備にしても想像が付く。こういう工場で商品を作る理由は人件費が安いからだろう。
その工場に厳しい衛生基準と無理な価格を要求していたのではないかと思う。
工場のワーカーも田舎の人達ばかりで、夏の暑い日には「ハエ」も飛んでいたかも知れず、まな板殺菌用の霧吹きに入ったアルコールと、殺虫剤の見分けも付かなかったのかも知れない。そして、彼らワーカーへの気配りはどうだったのだろうか?
たぶん、jjkenさんも言うように、この事件はうやむやに終わるだろう。
既に犯人は分かっていても、中国は隠し通すだろう。
しかし、こういう事件が起こるのは、中国の責任だけでは無いと思う。
二度とこういう事件が起きないよう、日本側も価格が安いからという理由だけではなくて、ちゃんとした工場への対応とフォローをして欲しいと思う。
中国でも良い物は高いし、安い物程、危険が増すのではないだろうか。。。
日本ではギョーザと言えば「焼ギョーザ」のことを指すが、中国でギョーザと言えば水ギョーザ(水餃子)を指し、焼ギョーザは(鍋貼)、蒸しギョーザは(湯麺餃)または(蒸餃子)と言われる。
今は中国のギョーザ専門店でも焼ギョーザがメニューにあるが、昔は水ギョーザの残り物を次の日に焼いて食べたとのことで、料理店では焼きギョーザのメニューは無かったようだ。
特に中国でも北の方の人はギョーザをよく食べる。ここ大連でもお正月にギョーザを食べる習慣が古くからあるようで、年末年始(春節)には家族揃ってギョーザを作って食べるようだ。
中国語の餃子(ジャオズ)という発音が子宝に恵まれるという意味の交子と同じなので縁起が良いのと、また、ギョーザの形が昔の中国の貨幣に良く似ているので、お金が入ってくると考えられているようだ。
実は春節前に、筆者の通っている中国語の学校で、ギョーザを作る会があり、そこに駆り出されてしまったのだが、先生(老師)達が作った餃子の具の中には小さな硬貨が入っているのがあって、それに当たった人は1年間はお金に困らないとうことだったが、こうして縁起をかつぐのだろう。
うちの店の中国人スタッフも、お正月以外にも何かおめでたいことがあると、家族でギョーザをつくるようで、ギョーザを食べに家に来ないか?とよく誘われる。
さて、今回はギョーザの皮も手造りしてみよう。中国では日本のようにギョーザの皮だけ市販されていないので、うちの店でも皮から作っているが、そんなに難しくないので挑戦してみよう。
材料:ギョーザ約30個分
小麦粉(強力粉) 150g
小麦粉(薄力粉) 50g
塩 少々
熱湯 110cc
作り方:
①ボールに強力粉と薄力粉と塩を少々入れ、熱湯を加えてスプーンでかき混ぜて、まるめて、ぬれフキンをかぶせて30分程おいておく。
②30分したら①を打ち粉をしたまな板の上に置き、更に打ち粉をしながら力を入れて練り込み滑らかな生地にする。
③両手の手のひらを広げて、直径2㎝程の棒状にして、1.5㎝の幅で切っていく。
④球形に両方の手のひらで丸め、それをまな板に置き、手のひらで上から押して平たくし、さらに麺棒を使って、直径6㎝程の円形に伸ばす。
麺棒の使い方だが右手に麺棒を持ち、生地を掴んでゆっくり回転させながら生地の中心まで麺棒をころがす。力の入れ加減だが、前方に押す時には力を入れ、手前にひく時には力を抜くとうまく行くだろう。
今度は具材(餡)を作って行く。
材料:ギョーザ約30個分
豚挽肉 100g
牛ひき肉 100g
白菜 250g
キャベツ 250g
ニラ(みじん切り) 10g
白ネギ(みじん切り) 大匙1
生姜(みじん切り) 小匙1
にんにく(みじん切り)小匙1
サラダ油 大匙1
調味料:
醤油 大匙1
ラード 小匙2
ゴマ油 小匙2
酒 小匙2
塩・コショー 少々
うまみ調味料 少々
①白菜とキャベツは細かく切ってかるく塩を振り、水分が出てきたらフキンでよく絞る。
②ボールに豚挽肉と牛ひき肉と野菜を入れてよく練る。
③調味料を合わせ②に加え、粘りが出るまで更に練る。
④ギョーザの皮を左の手のひらに置き、餡を15g程乗せて皮の縁の内側に指で水を付け軽く2つ折に持つ。次に皮の右端を右手の親指と人差し指でつまみ、次からは向こう側のたるみを右の方に順々と指先で摘みながら重ねていく。均等にひだができるように重ねると綺麗に包むことができる。
⑤フライパンを弱火で熱してうすく油を敷き、包んだギョーザを並べて行き、カップ1/2の水に片栗粉小匙1と、小麦粉小匙を溶いた溶き水を入れ、蓋をしたら中火にして蒸し焼きにする。
⑥水分が無くなったら、ギョーザの上からサラダ油大匙1をかけて、綺麗なキツネ色に焼く。天使の羽の部分の色を見れば、焼き上がりの色は分かるはずだ。
ギョーザに付けるタレだが、お店では「醤油」と「黒酢」と李錦記の「ラー油」を混ぜた物を使っているが、好みのタレで食べると良いだろう。
このギョーザのポイントだが、白菜とキャベツを細かく包丁で切ったら、軽く塩を加えて、よく絞って水を切ることだ。塩をすることで野菜の甘さが増すし、水を絞ることで、水っぽい味にならない。ゴマ油は必ず具材(餡)に入れよう。香りが中に閉じ込められ、食べた時の香りが良い。
jjkenから早速、連絡をいただいた。いつもありがとう。
今回の農薬入りギョーザの件では、例の天洋食品の工場では日本の18社の企業の88品目もの商品が作られていたようだが、なぜ、JTフーズの商品だけに農薬が入っていたのかが不思議だ。
かなり田舎の工場で、設備にしても想像が付く。こういう工場で商品を作る理由は人件費が安いからだろう。
その工場に厳しい衛生基準と無理な価格を要求していたのではないかと思う。
工場のワーカーも田舎の人達ばかりで、夏の暑い日には「ハエ」も飛んでいたかも知れず、まな板殺菌用の霧吹きに入ったアルコールと、殺虫剤の見分けも付かなかったのかも知れない。そして、彼らワーカーへの気配りはどうだったのだろうか?
たぶん、jjkenさんも言うように、この事件はうやむやに終わるだろう。
既に犯人は分かっていても、中国は隠し通すだろう。
しかし、こういう事件が起こるのは、中国の責任だけでは無いと思う。
二度とこういう事件が起きないよう、日本側も価格が安いからという理由だけではなくて、ちゃんとした工場への対応とフォローをして欲しいと思う。
中国でも良い物は高いし、安い物程、危険が増すのではないだろうか。。。
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