今回からいつも自宅で作っている「簡単なおつまみ」を幾つか紹介しようと思う。
19歳の時に日本から南米のベネズエラに渡って3年、その後はヨーロッパのベルギーに10年間住んたが、仕事が終わってからは毎日のように「タベルナ」や「バール」といった軽い食事を出す飲み屋に立ち寄ったものだ。
そういう店で出される軽食(おつまみ)には、オリーブオイルでニンニクと海老を炒める(煮た)物など簡単に作れて美味しいものが多いので、中国に来てからも自宅でよく作るが、今回は自分でも一番気に入っているおつまみを紹介しよう。
スペアリブに味噌を絡めて蒸すだけの簡単な料理だが、味噌の香りがとてもいい。
タイ料理では魚と一緒に香味野菜を皿に乗せ、唐辛子を散らしてナンプラーを振り蒸し器で蒸し上げる料理がある。
また、中国では豚肉を味噌で煮たり焼いたりして食べるが、今回紹介する「スペアリブの豆板醤蒸し」は、これら二つの料理を組み合わせたオリジナル料理だ。
そして、使用する味噌は「豆板醤」だが、辛くない豆板醤だ。
豆板醤は中国では豆瓣醤(ドウ バン ジャン)と書くが、そら豆を原料とした味噌で、本来は唐辛子は入れずにそら豆だけで作ったものを豆瓣醤と呼ぶ。
この豆板醤に唐辛子を入れると豆瓣辣醬(トウ バン ラージャン)になり、豆瓣醤と豆瓣辣醬は別物なのだが、どういう訳か日本では豆瓣辣醬を「豆板醤」と呼び、また、マーボー豆腐などによく使われている。
特に四川省の成都市内の「郫県」で生産されている「郫県豆瓣醬」(ピーシェントウバンジャン)は有名だ。
今回の「スペアリブの豆板醤蒸し」には唐辛子の入っていない「豆板醤」を使い、辛みには「生の唐辛子」を使うが、唐辛子の入っている「豆瓣辣醬」より香りもよく、塩分も少ないからだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/8d/5f0c8811017f925b95dd4035aefb9d29.jpg)
今回使用する「豆瓣醤」(豆板醤)
うちの店では天津で日本企業が作っている豆瓣醤を使っているが塩分が少ないからで、中国で幾つもの豆瓣醤を試してみたのだが「李錦記」の豆瓣醤でさえ、塩分が多過ぎると思う。
とにかく、このそら豆の辛くない豆瓣辣は香りがよい。また、塩分も少なくこの料理には最高の調味料だ。
◆「スペアリブの豆板醤蒸し」の作り方
1)用意するもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/48/a66b04a8ee71ab2fb3bbba50c619d1a1.jpg)
写真の手前から「生唐辛子の小口切り」「生姜の粗千切り」。写真の中央左から「豚のスペアリブ」「万能ネギ(5㎝位)に切る」。写真の奥左から「鶏ガラスープの素」「豆瓣醤」「醤油」
2)作り方
①豚のスペアリブをよく洗う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/53/23f064c4d1ccf8fe41ddd9174828574e.jpg)
②鶏ガラスープの素を小さじ2程加える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/40/08377977821f18c5226e277c2ab44813.jpg)
③塩を加える。(小さじ1程。鶏ガラスープの塩分が高い場合には塩は加えない。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/75/2bc9b61c9316871c404d7b98a8a7ece0.jpg)
④生姜を加える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/bf/42ee8725421c8751b389edd9da52de83.jpg)
⑤豆瓣醤を大さじ1強、加える。(肉の量のよって豆瓣醤を加える量を調節する。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/95/30ceb907a9da16c8a6fd9df5694187c8.jpg)
⑥醤油を小さじ1程加える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0d/263d9a3368849d18272a6bbee41f4f4b.jpg)
⑦混ぜ合わせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/f8/c3e46fa7b7df608cc3ae2dc2dc8f7028.jpg)
⑧皿に移す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e6/25a6ad3b694c850ceacce68741e1f5ae.jpg)
⑨唐辛子を散らす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b3/cacb53cff58b5e6fcc7b549d3575b2d9.jpg)
⑩ネギを置く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/13/6cc1e510f9634b32eb243a8e08f4c7b2.jpg)
⑪蒸し器に入れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/19/aa45caba63fc9a5d25b2e66f8762158b.jpg)
⑫25分~30分蒸す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/56/d39c0d9fd3c8efb0a171e7785744d777.jpg)
⑬出来上がり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/26/dd0852caea10ba928bec3a6ae6398090.jpg)
今回使った「鶏ガラスープ」だが、「クノール」の商品なので塩分も低くてなかなかいける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/5c/dc91ae09436cbfc738d533de9eb0b97f.jpg)
中国の企業の「鶏ガラスープ」は「豆瓣辣醬」と一緒でどれも塩分が高めだ。
こんなに塩分を摂って高血圧や心臓病は大丈夫なのだろうか?中国料理には油も多い。
本場の「四川の痲婆豆腐」という料理を上海の四川料理店で食べたことがあるが、油の量は皿の半分以上もあり、これでは豆腐の油煮だ。そして、やたら辛くてしょっぱくて、とても食べることができなかった。
うちの店では日本式の「痲婆豆腐」を出しているが、油の量が少ないので、わざわざこれを食べに来る中国人客もも多いので、これからは中国料理もヘルシーな料理が好まれるのかも知れない。
さて、今回はちょっと手の込んだ料理だったが、絶品なのでつくってみて欲しい。
次回はもっと簡単に作れる「おつまみ」を紹介しよう。
19歳の時に日本から南米のベネズエラに渡って3年、その後はヨーロッパのベルギーに10年間住んたが、仕事が終わってからは毎日のように「タベルナ」や「バール」といった軽い食事を出す飲み屋に立ち寄ったものだ。
そういう店で出される軽食(おつまみ)には、オリーブオイルでニンニクと海老を炒める(煮た)物など簡単に作れて美味しいものが多いので、中国に来てからも自宅でよく作るが、今回は自分でも一番気に入っているおつまみを紹介しよう。
スペアリブに味噌を絡めて蒸すだけの簡単な料理だが、味噌の香りがとてもいい。
タイ料理では魚と一緒に香味野菜を皿に乗せ、唐辛子を散らしてナンプラーを振り蒸し器で蒸し上げる料理がある。
また、中国では豚肉を味噌で煮たり焼いたりして食べるが、今回紹介する「スペアリブの豆板醤蒸し」は、これら二つの料理を組み合わせたオリジナル料理だ。
そして、使用する味噌は「豆板醤」だが、辛くない豆板醤だ。
豆板醤は中国では豆瓣醤(ドウ バン ジャン)と書くが、そら豆を原料とした味噌で、本来は唐辛子は入れずにそら豆だけで作ったものを豆瓣醤と呼ぶ。
この豆板醤に唐辛子を入れると豆瓣辣醬(トウ バン ラージャン)になり、豆瓣醤と豆瓣辣醬は別物なのだが、どういう訳か日本では豆瓣辣醬を「豆板醤」と呼び、また、マーボー豆腐などによく使われている。
特に四川省の成都市内の「郫県」で生産されている「郫県豆瓣醬」(ピーシェントウバンジャン)は有名だ。
今回の「スペアリブの豆板醤蒸し」には唐辛子の入っていない「豆板醤」を使い、辛みには「生の唐辛子」を使うが、唐辛子の入っている「豆瓣辣醬」より香りもよく、塩分も少ないからだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/8d/5f0c8811017f925b95dd4035aefb9d29.jpg)
今回使用する「豆瓣醤」(豆板醤)
うちの店では天津で日本企業が作っている豆瓣醤を使っているが塩分が少ないからで、中国で幾つもの豆瓣醤を試してみたのだが「李錦記」の豆瓣醤でさえ、塩分が多過ぎると思う。
とにかく、このそら豆の辛くない豆瓣辣は香りがよい。また、塩分も少なくこの料理には最高の調味料だ。
◆「スペアリブの豆板醤蒸し」の作り方
1)用意するもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/48/a66b04a8ee71ab2fb3bbba50c619d1a1.jpg)
写真の手前から「生唐辛子の小口切り」「生姜の粗千切り」。写真の中央左から「豚のスペアリブ」「万能ネギ(5㎝位)に切る」。写真の奥左から「鶏ガラスープの素」「豆瓣醤」「醤油」
2)作り方
①豚のスペアリブをよく洗う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/53/23f064c4d1ccf8fe41ddd9174828574e.jpg)
②鶏ガラスープの素を小さじ2程加える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/40/08377977821f18c5226e277c2ab44813.jpg)
③塩を加える。(小さじ1程。鶏ガラスープの塩分が高い場合には塩は加えない。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/75/2bc9b61c9316871c404d7b98a8a7ece0.jpg)
④生姜を加える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/bf/42ee8725421c8751b389edd9da52de83.jpg)
⑤豆瓣醤を大さじ1強、加える。(肉の量のよって豆瓣醤を加える量を調節する。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/95/30ceb907a9da16c8a6fd9df5694187c8.jpg)
⑥醤油を小さじ1程加える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0d/263d9a3368849d18272a6bbee41f4f4b.jpg)
⑦混ぜ合わせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/f8/c3e46fa7b7df608cc3ae2dc2dc8f7028.jpg)
⑧皿に移す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e6/25a6ad3b694c850ceacce68741e1f5ae.jpg)
⑨唐辛子を散らす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b3/cacb53cff58b5e6fcc7b549d3575b2d9.jpg)
⑩ネギを置く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/13/6cc1e510f9634b32eb243a8e08f4c7b2.jpg)
⑪蒸し器に入れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/19/aa45caba63fc9a5d25b2e66f8762158b.jpg)
⑫25分~30分蒸す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/56/d39c0d9fd3c8efb0a171e7785744d777.jpg)
⑬出来上がり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/26/dd0852caea10ba928bec3a6ae6398090.jpg)
今回使った「鶏ガラスープ」だが、「クノール」の商品なので塩分も低くてなかなかいける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/5c/dc91ae09436cbfc738d533de9eb0b97f.jpg)
中国の企業の「鶏ガラスープ」は「豆瓣辣醬」と一緒でどれも塩分が高めだ。
こんなに塩分を摂って高血圧や心臓病は大丈夫なのだろうか?中国料理には油も多い。
本場の「四川の痲婆豆腐」という料理を上海の四川料理店で食べたことがあるが、油の量は皿の半分以上もあり、これでは豆腐の油煮だ。そして、やたら辛くてしょっぱくて、とても食べることができなかった。
うちの店では日本式の「痲婆豆腐」を出しているが、油の量が少ないので、わざわざこれを食べに来る中国人客もも多いので、これからは中国料理もヘルシーな料理が好まれるのかも知れない。
さて、今回はちょっと手の込んだ料理だったが、絶品なのでつくってみて欲しい。
次回はもっと簡単に作れる「おつまみ」を紹介しよう。