今週の月曜日の午後、虹橋1号店のフーさんという中国人女性マネージャーから座敷の「座布団」を60枚買いたいので一緒に行ってくれませんか?との依頼があり、上海で一番大きな家具やリビング用品、ベットやシーツやカーテンなどを販売している市場に行ってきた。
座布団を選ぶなど、誰にでもできると思うのだが、やはり中国人と日本人ではデザインや色の好みが違うので、彼女が選んで、後から皆にセンスの悪さを指摘されるのが怖かったようだ。
市場には、いろいろな種類の座布団があって迷ったが、ベージュ色の落ちついた色の座布団を選んで決めたら、今度は彼女が価格交渉を始めることになる。
中国では大きなデパートとか「METRO」などの量販店では「定価」販売だが、他の小さな商店では定価などは存在しない。
すべてが価格交渉で、最初に店の店員が言った価格の半分位まで落とせることはザラにある。
気に入った座布団は最初、1枚が35元だと店員が話したので、彼女は「太貴了」(タイグイラ)高過ぎると早速、価格交渉の1ラウンドのゴングがなった。
何か知らないが大きな声での店員とのやりとりを黙って見ていたが、60枚まとめて買うと言っても結局、22元までしかまけられないらしい。
そこで、その店を離れて違う店に行って、また、同じように価格交渉のやりとりが始まる。
そして、何軒目かの店で価格を18元まで落とせたので、その店で買う事に決めたら、今度は60枚も在庫が無く今は10枚しか無いと言い、次はいつ入荷するかも分からないという。
まったく呆れてしまって話しにもならないが、最初の店に戻って他の店で18元で売っていたと話したら、今度はあっさり18元でいいと言う。
さっきまで、絶対に22元までにしかまけられないと言っていたのが、この替わり身はいったいなんなんだろう。
たぶん、この店で価格交渉に掛けた時間だけでも、トータルで30分以上になるだろう。
この国の人間には「Time is money」という考え方はないのであろうか?
とことんあきれかえって、また、別の店を見て歩いていると同じ商品があったので、まず「在庫があるか?」を確認してから価格交渉に入れとうちの店のスタッフ(フーさん)に伝えた。
そして、店の店員に在庫を確認したところ、ちゃんと60枚ありますとのことだった。
その店でも思った通り価格交渉は35元から始まったのだが、驚いたことに60枚買えば、1枚たったの12元でいいとのことだ。
いったい、この国の価格体系とはいったいどうなっているんだい。
しかし、35元が12元で買えたのだから「良かったな」と内心ほくそ笑んでいたら、商品を倉庫に取りに行くので30分待って欲しいとのことで、しかたなく待つことにした。
しかし、30分経っても40分待っても商品が来ない。いいかげんにしびれを切らしていたころに、男の店員が大きな袋を持って戻ってきた。
そして、その座布団を数えると何と30枚しかないのだ。
最初に『ちゃんと60枚あります。』って言ったじゃないか!
店員は『もう要らない』と言われるのが怖いのか、『残りの30枚は明日宅配便で送るから、絶対に送るから』と今度は拝み倒しだ。
ここで、60枚分の全額のお金を支払って、残りの30枚が届かなかったらどうしよう?と思ったが、この市場に来て、既に2時間半も経っている。たった60枚の座布団を買う為にいったい幾つの店を見て廻り価格交渉を繰り返したのか。
もう、他の店を見て廻る気力も体力もなくなり、その店で全額の代金を支払い30枚だけを店に持ち帰ったが、今日、残りの30枚もちゃんと店に届きホッとしている。
この国で、彼らと同じように価格交渉をしながら生活するには、もの凄いパワーがないととてもついて行けないし、日本式の考えは通用しないと改めて感じた。
もし、1人で買い物に来ていたら、35元が25元になれば、店員に「謝謝」(シェシェ)とか言っていただろうし、もし、20元にでもなれば「非常感謝」(ヘイチャンガンシエ)などと言って喜んでいただろう。
35元が12元になるとは日本の常識では考えられないし、中国での買い物は日本人が1人で行ったら絶対ダメだ。
さて、今回は「トントロ」に塩、コショーして、粉末バジルを振って焼いてイタリア風にしてみようと思う。
「トントロ」は塩を振ってさっと焼いてから「柚子コショー」や「わさび」を付けて食べたり、バター醤油焼きも美味しいが、バジルはトントロには一番合うような気がする。
ワインだけではなく、冷酒(日本酒)にも合うので、一度試してみて欲しい。
◆「トントロのイタリア風 バジル焼き」の作り方。
1)用意する物。
写真手前の左から「トントロのスライス」「ニンニク」「レモン」。写真奥の左から「醤油」「オリーブオイル」「粉末バジル」「塩」「黒コショー」。
2)作り方。
①ニンニクをみじん切りにする。
②トントロに塩を振る。
③トントロに黒コショーを振る。
④フライパンを中火に掛けて、オリーブオイルを大さじ1入れる。
⑤ニンニクのみじん切りを加えて香りをだす。(ニンニクを焦がさないように注意しよう)
⑥トントロをフライパンに並べて焼く。
⑦両面を焼いたら粉末バジルを散らす。(お好みで醤油を小さじ1加える)
⑧皿に盛ってレモンを添えて出来上がり。
さてバジルだが、この調味料を加えたとたんにイタリア料理っぽくなるから不思議だ。
バジルは粉末でなくて、生のバジルに松の身やオリーブオイル、それにチーズなどを加えてミキサーに掛けると「ジェノバソース」になり、このソースを使った料理は「ジェノベーゼ」(ジェノバ風の)と呼ばれることが多いが、名前の由来はこのソースがイタリアのジェノバ(Genova)という県でうまれたからだ。
パスタを茹でてから、この「ジェノバソース」を加えて炒めると「スパゲッティー ジェノベーゼ」になるが、とても手軽に作れて美味しい。
また「ジェノバソース」は、パスタ以外にも茹でたり焼いたりした「ジャガイモ」にこのソースを掛けてもいいし、白身の魚のムニエルのソースとして、また、パンにそのまま塗れば速攻でワインのつまみにもなる。
さて、次回は市販の「ジェノバソース」を使ったちょっと以外な食材の料理の話をしよう。
市販の「ジェノバソース」の写真。
座布団を選ぶなど、誰にでもできると思うのだが、やはり中国人と日本人ではデザインや色の好みが違うので、彼女が選んで、後から皆にセンスの悪さを指摘されるのが怖かったようだ。
市場には、いろいろな種類の座布団があって迷ったが、ベージュ色の落ちついた色の座布団を選んで決めたら、今度は彼女が価格交渉を始めることになる。
中国では大きなデパートとか「METRO」などの量販店では「定価」販売だが、他の小さな商店では定価などは存在しない。
すべてが価格交渉で、最初に店の店員が言った価格の半分位まで落とせることはザラにある。
気に入った座布団は最初、1枚が35元だと店員が話したので、彼女は「太貴了」(タイグイラ)高過ぎると早速、価格交渉の1ラウンドのゴングがなった。
何か知らないが大きな声での店員とのやりとりを黙って見ていたが、60枚まとめて買うと言っても結局、22元までしかまけられないらしい。
そこで、その店を離れて違う店に行って、また、同じように価格交渉のやりとりが始まる。
そして、何軒目かの店で価格を18元まで落とせたので、その店で買う事に決めたら、今度は60枚も在庫が無く今は10枚しか無いと言い、次はいつ入荷するかも分からないという。
まったく呆れてしまって話しにもならないが、最初の店に戻って他の店で18元で売っていたと話したら、今度はあっさり18元でいいと言う。
さっきまで、絶対に22元までにしかまけられないと言っていたのが、この替わり身はいったいなんなんだろう。
たぶん、この店で価格交渉に掛けた時間だけでも、トータルで30分以上になるだろう。
この国の人間には「Time is money」という考え方はないのであろうか?
とことんあきれかえって、また、別の店を見て歩いていると同じ商品があったので、まず「在庫があるか?」を確認してから価格交渉に入れとうちの店のスタッフ(フーさん)に伝えた。
そして、店の店員に在庫を確認したところ、ちゃんと60枚ありますとのことだった。
その店でも思った通り価格交渉は35元から始まったのだが、驚いたことに60枚買えば、1枚たったの12元でいいとのことだ。
いったい、この国の価格体系とはいったいどうなっているんだい。
しかし、35元が12元で買えたのだから「良かったな」と内心ほくそ笑んでいたら、商品を倉庫に取りに行くので30分待って欲しいとのことで、しかたなく待つことにした。
しかし、30分経っても40分待っても商品が来ない。いいかげんにしびれを切らしていたころに、男の店員が大きな袋を持って戻ってきた。
そして、その座布団を数えると何と30枚しかないのだ。
最初に『ちゃんと60枚あります。』って言ったじゃないか!
店員は『もう要らない』と言われるのが怖いのか、『残りの30枚は明日宅配便で送るから、絶対に送るから』と今度は拝み倒しだ。
ここで、60枚分の全額のお金を支払って、残りの30枚が届かなかったらどうしよう?と思ったが、この市場に来て、既に2時間半も経っている。たった60枚の座布団を買う為にいったい幾つの店を見て廻り価格交渉を繰り返したのか。
もう、他の店を見て廻る気力も体力もなくなり、その店で全額の代金を支払い30枚だけを店に持ち帰ったが、今日、残りの30枚もちゃんと店に届きホッとしている。
この国で、彼らと同じように価格交渉をしながら生活するには、もの凄いパワーがないととてもついて行けないし、日本式の考えは通用しないと改めて感じた。
もし、1人で買い物に来ていたら、35元が25元になれば、店員に「謝謝」(シェシェ)とか言っていただろうし、もし、20元にでもなれば「非常感謝」(ヘイチャンガンシエ)などと言って喜んでいただろう。
35元が12元になるとは日本の常識では考えられないし、中国での買い物は日本人が1人で行ったら絶対ダメだ。
さて、今回は「トントロ」に塩、コショーして、粉末バジルを振って焼いてイタリア風にしてみようと思う。
「トントロ」は塩を振ってさっと焼いてから「柚子コショー」や「わさび」を付けて食べたり、バター醤油焼きも美味しいが、バジルはトントロには一番合うような気がする。
ワインだけではなく、冷酒(日本酒)にも合うので、一度試してみて欲しい。
◆「トントロのイタリア風 バジル焼き」の作り方。
1)用意する物。
写真手前の左から「トントロのスライス」「ニンニク」「レモン」。写真奥の左から「醤油」「オリーブオイル」「粉末バジル」「塩」「黒コショー」。
2)作り方。
①ニンニクをみじん切りにする。
②トントロに塩を振る。
③トントロに黒コショーを振る。
④フライパンを中火に掛けて、オリーブオイルを大さじ1入れる。
⑤ニンニクのみじん切りを加えて香りをだす。(ニンニクを焦がさないように注意しよう)
⑥トントロをフライパンに並べて焼く。
⑦両面を焼いたら粉末バジルを散らす。(お好みで醤油を小さじ1加える)
⑧皿に盛ってレモンを添えて出来上がり。
さてバジルだが、この調味料を加えたとたんにイタリア料理っぽくなるから不思議だ。
バジルは粉末でなくて、生のバジルに松の身やオリーブオイル、それにチーズなどを加えてミキサーに掛けると「ジェノバソース」になり、このソースを使った料理は「ジェノベーゼ」(ジェノバ風の)と呼ばれることが多いが、名前の由来はこのソースがイタリアのジェノバ(Genova)という県でうまれたからだ。
パスタを茹でてから、この「ジェノバソース」を加えて炒めると「スパゲッティー ジェノベーゼ」になるが、とても手軽に作れて美味しい。
また「ジェノバソース」は、パスタ以外にも茹でたり焼いたりした「ジャガイモ」にこのソースを掛けてもいいし、白身の魚のムニエルのソースとして、また、パンにそのまま塗れば速攻でワインのつまみにもなる。
さて、次回は市販の「ジェノバソース」を使ったちょっと以外な食材の料理の話をしよう。
市販の「ジェノバソース」の写真。
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